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書評『わかりあえないことから~コミュニケーション能力とは何か?~』

こんにちは!トモタメです。
今回は『わかりあえないことから~コミュニケーション能力とは何か?~』
について紹介します。

最近、仕事の関係上コミュニケーションや対話についての本が多くなっておりますが、ご了承ください(笑)

この本を書かれたのは平田オリザさん。
劇作家でありながら、芸術文化観光専門職大学の学長。

コミュニケーション教育として演劇を考えることを国語の教科書として掲載されていたり、大阪大学にコミュニケーションデザインセンターというような人が声をかけやすくなるデザインはどのようなものか、といったコミュニケーションの本質について携わっている方でもあります。

そのような方が書かれているこの本で印象に残ったことは、
日本人や現在日本企業が求めているコミュニケーション能力とは何か?
というところでした。

私も社会人になって、一番痛感したことでもあったので、特に印象に残りました。それは、「言うコミュニケーション」と「言わないコミュニケーション」です。

どういうことか?

日本企業では新しい提案や意見を伝えるような「言うコミュニケーション」と会議で上司などに怒られるような発言をしないように空気を読んだりする「言わないコミュニケーション」というこの2種類があるということです。

まさに日本企業が求めているコミュニケーション能力はまさにこれだなと思いました。

社会人になってこの「言うコミュニケーション」と「言わないコミュニケーション」のダブルバインドに苦しめられました。

特に、私は自分が思っていたことをそのまま言ったら、上司にメッチャ怒られた経験があります。

こういう経験をすると、部下は若い人達は、いくら上司に何かあったら意見を言ってね!と言われても、思っていることを言うことが出来ず、空気を読んで、上司にとって聞こえの良いことしか言うことが出来なくなります。

私は立ち直りが早かったので、そのあとも思ったことを言っていましたが(笑)

だからこそ、大切になってくるのはコミュニケーション能力は2種類あるという認識をすることです。

この2種類のコミュニケーションがあるという認識をした上で、お互いに分かり合っていく、歩み寄ることが、今後コミュニケーションをとる上で重要になってくるのかなと思いました。



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