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書評『夢をかなえるゾウ4 ガネーシャと死神』

 こんにちは!トモタメです。
久しぶりに書評を書こうと思います。

今回紹介する本は『夢をかなえるゾウ4 ガネーシャと死神』です。
水野敬也さんの夢をかなえるゾウシリーズを過去に何冊か読んできましたが、今の僕にとっては凄くグッドタイミングの本でした。

読んでいて等身大の自分でも幸せでいる、今のままの自分でも十分幸せであることを認められる考え方がこの本の肝になっているなと思いました。

印象的だったのが、夢をもつことによって、それに縛られ、苦しみを生む根源になるので、夢を手放す方法があるよ!と教えてくれたところでした。

どの自己啓発でも主流になっているのが、夢を持つこと、そして目標を持つことで、その目標をかなえるために毎日過ごすという考え方です。

期限と目指すべきものを定めて、それに向かって真っすぐに突き進んでいくバックキャスティング思考で進めることが大事と言われます。

ただ、夢を持つことで、それに伴う行動以外認めにくくなり、そして自分の現状を否定して毎日過ごすことになります。

例えば、体重10キロ減らした姿というのが自分の夢の場合、現状5キロ減らした姿も認めにくくなり、当時楽しんでいた唐揚げとビールを飲む楽しさも我慢しなければならないことでしょう。

私は、今から10年前は約20キロ太っていました。家族から「デブ」と初めて言われました。当時の私も「モデルみたいなスレンダーな体形になり、体脂肪率も一桁で、腹筋バキバキにしたい!」という夢を持っていました。

その体になりたく、食生活や運動習慣を変えて努力を継続しました。
そして現状、体脂肪率8.9%で体重も50キロ台後半、バキバキになって当時の夢はかなっているのですが、100%満足していない自分がいます。

どのように思っているのか?
「もう少し胸筋とか腕の筋肉をつけたいな」
自分の現状を認めず、さらに理想的な体を求めようとしている自分がいました。

断っておきますが、夢を持って突き進んでいく生き方は自分の成長しますし、凄くカッコいいと思っております。
しかし、夢に向かって生きていき、実際に当時思っていた夢を達成しても、結局のところ100%満足することは難しいのです。

もし、今夢を持って突き進んでいる人がいらっしゃれば、水を差すことを言っているかもしれませんが、これが現実だと思います。

もし、今夢に向かって生きることが苦しく感じるのであれば、今まで自分が達成してきたことを棚卸しして、現状満足する生き方を選択することも大事だと私は思います。

一番大事なことは幸せな人生を生きることです。
夢を持って突き進むことはあくまで、幸せな人生を歩む手段でしかないということです。
幸せな人生を生きる手段には人の数だけあります。

自分の人生は何をしても問題はないです。今の自分に満足しながら、満足せず成長していく自分の両方を持ち合わせ、選択していくことが、幸せな人生を生きる方法かなと思いました。



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