ラグジュアリービールとはなんぞや?(Rococo Tokyo White)
書籍「高級ビールで日本を変える」はまだ読んでいないが、高級ビールは飲んできた。
「Rococo Tokyo White」名前にwhiteが付いていることからも小麦が原料として使われていた。自社でビール工場は持っていないようで、御殿場にあるDHCビールにて醸造されている。
このビールを知ったきっかけは、バレンタインシーズンにGodivaとビールのマリアージュ記事を目にしたからだ。久しぶりに自分から飲みたいなと感じ、タイミングもよかったので足を運ぶことにした。
マリアージュというとワインでもよく聞くが、ビールの世界にもある。私の理解ではマリアージュには3種類ある。
「飲み物」によって「食べ物」が引き立つもの。
「食べ物」によって「飲み物」が引き立つもの。
「食べ物」と「飲み物」が引き立てあうもの。
しかしながら、既に店を閉じたクラフトビールパブ店主のマリアージュ論が心に残っている。
「その人が気に入れば何食べて何飲んでもいいんだよ。」
ビールなんだから気軽に飲めればいいのだ。とはいえ、1本1,600円である。クラフトビールに対する値段感覚がずれている私でも高いと感じる。
東京駅地下にあるゴディバカフェに着いて上の組み合わせを選択した。この組み合わせにおいては、「「飲み物」によって「食べ物」が引き立つもの。」であった。
ビールの爽やかさによって、チョコレートの苦味が引き立つ。チョコレートを口に含んだままビールを少し含み、「口内調味」しても不快な味はしない。先日も生チョコと珈琲を楽しんだが、同じようにビチョコレートを食べながらビールを飲める。
「Rococo Tokyo White」は爽やかなビールである。ビアスタイルにおいてはヴァイツェンに近い。使用している小麦は麦芽である。しかしながら、使用比率も書かれていないためヴァイツェンと読んでいいのかわかりかねた。香りは爽やかであるがそれほど強くない。ヴァイツェンのようなバナナ臭を感じることも無い。そして、濾過されているため透き通っている(ヴァイツェンは無濾過で白濁しているものが多い)。
このビール捉え方によっては特徴が掴みづらいビールである。個性の強いビールはビール単体で楽しむことが可能である。このビールは何かと一緒に楽しみたい「衝動」に駆り立てられる。それがこのビールが持つ特徴ではないだろうか。
そして、日本の大手のラガービールの特徴と比べると、確かにラグジュアリー感に溢れている。ビールとしての高級感がある。また飲んでみたいけれども流石にお値段がとは思い気後れしてしまう。それでもレストランで見かけたらチャレンジするような気がする。
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