タイ語を2ヵ月勉強した結果
タイ語の学習を始めてから2ヵ月が経過しました。
今日はタイ語学習について書きます。
これからタイ語を勉強する予定の人、すでに勉強をしている人などタイ語に興味のある方はぜひご覧ください。
タイ語は簡単?
「タイ語の文法は簡単」
よくこんな事を耳にします。
実際に勉強してみて、確かにタイ語の文法のバリエーションは他の言語に比べて少ないのかなと感じます。
市販のタイ語文法の本をみても、その説明はとてもシンプル。
日本語ペラペラのタイ人の友達は「タイ語は単語を並べるだけで通じるから大丈夫」と。
過去形や現在形(進行形)、未来形を覚えれば最低限のコミュニケーションはすぐにできます。
基本的な文法に加え、もう一つ必要なのが単語です。
「言語」というものは平たく言えば、単語の羅列。
あとはひたすら単語を覚えるのみ。
タイ語の文法教材『らくらくタイ文法』を作っています。
初級者向けの内容です。タイ語を勉強している方は、いっしょに学習しましょう!
タイ語はかなり難しい
私が思うタイ語の難しいところです。
①文字に慣れるまでに時間がかかる➡書けない
②文字の読み方を覚えるのに時間がかかる➡読めない
③母音(符号)の数が多すぎる➡読めない・発音できない
④声調が複雑➡読めない・発音できない
「書けない・読めない・発音できない」
タイ語学習者が必ずぶつかる壁はこの3つ。
書けもしない、読めもしない、発音の仕方も分からない状態で、何かを覚えたり暗記するということは本当に大変。
私は今、タイ語と一緒にスペイン語も勉強しています。
この2つを比べるとスタートの時点で大きな差があるんです。
それは、スペイン語はアルファベットを使う言語であるということ。
それに対して、タイ語はタイ文字です。
みなさんは今さら1から「A,B,C,D,,,」なんてアルファベットを覚えませんよね?
しかしタイ語の場合、タイ文字(42個の子音)を覚えることから始まります。こういう文字です➡สวัสดีครับ
この時点で「タイ語を勉強するぞーー!」とやる気満々でタイ語学習をスタートした人の6割は挫折すると思います。
もし10人いたら、そのうちの6人は、もう2度とテキストを開くことなくタイ語とのお付き合いを終了させることになるでしょう。
冗談抜きでそれくらいキツい。
コツコツ継続できる人じゃないと、タイ文字はなかなか最後まで覚えきれないです。
「なんとかタイ文字を書けるようになった!」と喜んでいる人が次にぶつかる壁は、単語(or 文章)の読み方。
42個の子音の読み書きができても、単語や文章を読むことはできません。
「えっ、、、」って思いますよね。
でもこれ本当なんです。
なぜなら、タイ語は子音の組み合わせによって読み方が変わるから。
それに加えて、声調(イントネーション)も変わります。
まだまだ終わりませんよ。タイ語学習者を苦しめる勢力がさらに現れます。
40個以上の母音符号を新たに覚えないといけません。
また、42個の子音は3つのグループに分かれます。
一つひとつの子音がどのグループに属するかも暗記する必要があるのです。
属するグループによって単語の声調が異なるから。
声調が違えば、単語の意味も変わってきます。
正しく文字を書けても、発音の仕方が分からない➡会話ができない
正しく発音ができても、書き方が分からない➡文字のやり取りができない
なんとなくでもタイ語の難しさ伝わりましたか?
ここまでの流れだと、これからタイ語を勉強しようとしている人たちを脅しているようにも見えますが、それが目的ではありません。
こんなに成長しました
結局のところ、2ヵ月タイ語を勉強した結果どうだったのか。
①簡単な文字のやり取りは可能
➡LINE「今なにしてるの」「今からジムに行く」「今日はなにした」
②リスニングは全然できない
➡単語を覚える必要がある、ネイティブの正しい発音を叩き込む
③文字を書くこと
➡ストレスなく完璧に書ける
④発音・声調
➡正しい発音や声調の違いは理解できる(自分の発音が正しいかは別)
2ヵ月の成果をざっとまとめてみました。
文法と読み書きは一通り終えて、リスニングと会話が今後の課題です。
これからの私に必要なのはものは、圧倒的語彙力!
単語を知らないと話せないし、聞き取れない。
タイ語のステキなところ
ここからは、タイ語を勉強しようと考えている人に勇気を与える内容です。
タイ語のステキなところ
①動詞が変化しない
②男性名詞・女性名詞などがない
③単語を繋げればなんとかなる
④時制がゆるい
タイ語と同時にスペイン語を勉強していると言いました。
私は「スペイン語=動詞の活用との闘い」だと思っています。
スペイン語では、動詞は主語によって変化します。
例えば、「行く」という動詞。
「私」「君」「彼」「私たち」「君たち」「彼ら」のように、主語によって変化をします。
この場合は、6通りの変化があります。
「行く」というたった1つの動詞が6つに変化するのです。
しかも、これはあくまで現在形に限った話。その他の時制では、別の変化をします。
タイ語で「行く」という動詞は「ไป」です。
タイ語の場合、主語・時制が何であれ、ไปは「ไป」です。
スペイン語の名詞や形容詞には性があります。
男性、女性、中性の3つです。
一つひとつの単語が、男性名詞なのか女性名詞なのか調べて、コツコツ覚えていくという生涯学習が、スペイン語学習者には義務付けられているのです。
しかし、タイ語にはそのようなルールはありません。
「お前は男だ!」「お前は女だ!」
タイ人はそんなこと気にしません。
タイには色んな「性」があります。
誰もがなりたい自分になる。自分らしく生きる。
相手が男だろうが女だろうがマイペンライなのです。
タイ語では、連続して動詞をつなげることができます。
例えば、「買いに行く」という表現。
「買う」と「行く」という2つの動詞がつながって「買いに行く」となります。動詞が3つ連続で繋がることもあります。
英語もそうですし、スペイン語でもそうですが、動詞が2つ以上連続することはないですよね。間に接続詞が入ることはあっても。
動詞が変化しないので、時制に関しても他の言語ほど細かくはないです。
以前、タイ人に「タイ語って動詞の活用(変化)ないけど、どうやって時制表すの?」と質問しました。
「んーー、大体は会話の流れとか文脈かな。あと一応時制はあるよ。”昨日”とか”今日の午前中”とかを意味する言葉が」
動詞で時制を表すのではなく、時を表す名詞を前置詞と共に使って、時制を表すようです。
タイ語でオラオラしましょうよ
ステキですよね。タイ語って。
文字と発音・声調さえ乗り越えることができれば、グンっとタイ語の能力は上がると思います。
私はまだその山の途中にいますが、タイ語学習を始めた頃よりは、良い景色が見えています。
これからタイ語を勉強し始める人に、少し先を行く経験者からアドバイスをするなら、読み書きは手を抜かずにやるということです。
ここ手を抜いてしまうと、後々辛くなってきます。
読めない、書けないがどれほどストレスか(笑)
例文たった1行をノートに書くだけで一苦労です。
文字と読み方を覚えるには、コツコツとやるしかありません。
1日で暗記しようとか考えないでください。
とにかく毎日5分でも、タイ語を目で見て、耳で聞いて、手で書いてください。
みなさんは、タイ語という知っている人にしか理解できない言語を学んでいます。
アルファベットを使わない言語を理解できるって超いかつくないですか?
アルファベットっていうだけで身近に感じませんか?
スペイン語なんて何となくローマ字読みできますよね。
กรุงเทพมหานคร อมรรัตนโกสินทร์ มหินทรายุธยา มหาดิลกภพ นพรัตนราชธานีบูรีรมย์ อุดมราชนิเวศน์มหาสถาน อมรพิมานอวตารสถิต สักกะทัตติยวิษณุกรรมประสิทธิ์
いくらアルファベット読めても、これは絶対読めない(笑)
これ読める人ってめちゃくちゃいかついですよ?
ちなみにこれは「バンコク」の正式名称です。長すぎてタイ人も言えないやつ。
長々と書いてしまいましたが、私のタイ語学習の近況とタイ語のあれこれを紹介しました。
それでは
Hasta luego.
こちらは私が作っている初心者向けのタイ語文法noteです。
全て無料公開となっておりますので、興味のある方は是非一緒にタイ語を勉強しましょう!
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