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独学VS. 語学学校

今日は、語学学校に通うことについて考えてみたいと思います。

私の英語学習
①中学時代➡めちゃくちゃ英語苦手
②高校時代➡めちゃくちゃ英語得意
③大学時代➡英語で有名な私大へ
④1年留学➡語学学校へ(なぜ語学学校?)

英語が苦手だった私ですが、一気に花開いたのが中学2年生の頃。塾に通い始めてから英語が楽しくなり、英語を武器に第一志望の高校に入学。

その後は、外国語教育で国内2番手の私大に合格。外国語・国際系学部を狙っている人なら絶対に知っているであろう大学です。

とはいえネイティブレベルでは全くありませんが、自分の経験からアドバイスできることはあるので、もし外国語学習に興味のある方は、最後まで読んでいただければ幸いです。

外国語学習 ~3つの方法~

外国語を勉強する方法としては、以下の3つが一般的です。

①独学 ②語学学校 ③学部 or 大学院留学

多くの人にとっては①と②が現実的な選択肢かと思います。

③の場合は、すでに一定以上の外国語能力が必須なので、今回は③については省きます。

独学

独学は、本屋でテキストや単語帳を買って、自分で勉強することです。

独学のメリットは?

①経済的メリット

独学に必要なお金は、本屋でテキストを買う費用のみ。

初期費用は、文法1冊と単語帳1冊を買うお金だけでオッケー。後から必要な本を揃えていくこともできます。

文法のテキストは2000円。単語帳は1500円くらいでしょうか。

マイナーな外国語の場合、テキストは割高です。英語やスペイン語、韓国語、中国語などのメジャーな外国語なら、そこまで高くない。

②自由度が高い

何を勉強するか、どうやって勉強するか。
すべて自分で決めることができます。

例えば、本屋で買ったテキストを使って勉強するも良し。映画やドラマを見て勉強するも良し。アーティストの歌で勉強するも良し。

自分のペースで自分の好きなように勉強できます。

独学のデメリットは?

①質問できない

独学の場合、勉強をしていて理解できない内容にぶち当たっても、それを先生に質問することができません。

目の前に先生がいれば、すぐに質問をして分からない所を聞くことができます。しかし、自分ひとりで勉強をしている以上は、自分しか答えられる人がいません。

でも、これについては解決策があるので、そこまでデメリットとして捉える必要はないです。

「先生がいない」ということが、不便であることは間違いないですが。

②能力に差が開く

あまりこの点を指摘する人は少ないですが、これはかなり重要なトピックです。

独学では、文法と語彙力、ライティングを磨くことは出来ますが、スピーキングやリスニングを学ぶ機会は、どうしても少なくなります。

リスニングは、単語帳に付いてるCDや映画、音楽から学ぶことは出来ます。

でも、実際にネイティブと会話する時のリスニングと、それらのツールから耳に入れる”会話”は、結構違うと個人的には思っています。

一番良いのは”生の会話”をすることなので。

日本の英語学習をイメージすると分かりやすいです。

日本人はリーディングとライティングは得意でも、スピーキングとリスニングに苦手意識を持っている人が大半ですよね。

なぜそれが起きるのか。

それは「頭でっかちの教育」をしているから。

日本の学生は無駄に難しい単語を頭に叩き込まれていますが、それを使って会話をしろと言われると、途端に無口になってしまいます。

単語の意味は分かるけど、使い方を知らない。また、会話そのものを普段やらないから、口から単語が出てこない。

使いもしない難しい単語を知りすぎていて、日常的に使う簡単な単語を知らなさすぎる。

海外の子どもたちの会話をYouTubeで見ても、何言ってるのか分からない人が多いと思います。

3歳、4歳の子どもが知っているような単語を、5年以上英語を勉強している私たち日本人は知らないのです。

話が少し逸れてきたので、戻しますね。

独学だと、「頭でっかちの学習」になってしまう可能性があります。

つまり、日々の学習が文法と語彙力に偏り過ぎる可能性が。

文法と語彙力は超大切です。だけど、それらと会話・リスニング能力との間にギャップがあればあるほど、むしろ障害になる可能性があるのです。

③継続するのが難しい

独学する上で最も難しいのが「継続」です。

そもそも独学ができる人というのは限られています。みんながみんな独学できるわけではありません。

例えば、ジムに通うのもそうです。入会してもすぐに退会してしまう人が多い。継続できない人がほとんど。

語学や筋トレに限らず、何かを継続して努力することは簡単ではありませんよね。

語学学校

語学学校へ通う場合はどうでしょうか。

語学学校へ通うメリットは?

①全部用意して、教えてくれる

語学学校へ通う場合は、学校側がテキストを用意(買わされる)してくれます。

レベル別に合わせたテキストを使って、同じレベルの生徒と一緒に授業を受けます。(これは学校によるかも)

分からないことがあれば先生に聞くことができる。同じレベルの友達ができる。

独学では難しい「他者とのコミュニケーション」が容易に取れます。目の前には先生、隣にはクラスメイト。

常に話し相手がいる環境は、外国語学習においては大切。

単語帳で覚えた言葉をすぐに使うこともできます。授業が全てリスニングの練習にもなります。

文法、語彙力、リスニング、スピーキング全てを同時に学習できるメリットがあるということです。

独学ではなかなかできません。

②学生ビザを取得できる

日本に住んでいる人が、海外の語学学校へ通うことを想定しています。

語学学校へ通う人の中には、海外駐在員の方やその奥様もいらっしゃると思いますが、ここでは現在日本に住んでいる人が語学留学をするという前提で話を進めます。

学生ビザは、意外に盲点というか、それを目的に語学学校へ通う人は少ないと思います。

しかし、少し話が逸れますが、学生ビザ欲しさに語学学校へ何度も通う強者がいます。

外国人が海外に長期間滞在するには、必ずビザが必要。

ビザにも色々種類があって、就労ビザや投資家ビザ、アーティストビザや学生ビザなど。

そして、数多くあるビザのうち、最も簡単に手っ取り早く取得できるビザが「学生ビザ」なのです。

海外の大学や語学学校に行くためには、学生ビザが必要。

「この人に学生ビザを発行してあげてね」という許可証を学校側が用意してくれます。アメリカだと、「I-20」と呼ばれるものです。

それを持ってアメリカ大使館に行って、学生ビザである「F-1ビザ」を取得します。

学生ビザがあることで、一定期間の滞在が可能となります。

語学学校へ何度も通う人の目的は、この学生ビザを取得するためなのです。

実際に私が通っていた語学学校には、もう何年も通っている生徒がいました(笑)

彼らは英語を勉強することよりも、長く留まることが目的。大体こういう生徒はお金持ちの家庭の子です(笑)

学生ビザがあることで長期滞在が可能になれば、語学以外の経験をすることが出来ます。

これも語学学校へ通う大きなメリット。

語学学校へ通うデメリットは?

①お金がかかる

例えば、アメリカの語学学校に1年間通うとトータル300万円かかります。

私の通っていた語学学校は、学費と寮、朝夜の食費付きでそれくらいでした。

週末に出かけたり、アメリカ国内旅行をしたり。こうなると300万円では到底足りません。

今は1ドル105円ほどですが、私が行ってた時は1ドルが120~125円だったので、毎月にかかるお金はすごかったです。

語学留学はお金がかかります。

②誘惑が多い

語学留学をすれば必ずレベルアップするのか。

それは否です。

日本人と固まってばっかりで、ろくに授業も出ずに遊んでる人がいます。こうなると、時間とお金の無駄。

語学学校での生活は楽しいです。たくさん日本人いるし、自由な時間も一杯ある。

語学留学は、色々と誘惑が多いんですよね。

「遊学」なんて揶揄されますが、実際に遊学になってる日本人は必ずいます。

明確な目標を持って、真面目に1年間やり通せる強い意志が必要。

この点は、独学と同様に「継続」する力が問われます。

独学と語学学校

【独学】
メリット➡安い・自由
デメリット➡話し相手がいない・学習内容が偏る・継続が難しい

【語学学校】
メリット➡話し相手がいる・学生ビザ
デメリット➡お金がかかる・「遊学」

独学に向いている人は、ひとりでコツコツと自習ができる人。

「自習」というのがポイント。

前述の通り独学の場合は、勉強中に理解できない部分が出てきたら、自分で調べて理解するしかありません。

そのため、自習が苦手な人に独学は厳しいです。また、独学は孤独です。基本的に話し相手はいません。

しかし、独学は語学学校に比べて、かかるコストが圧倒的に少ないです。

300万あれば世界一周できますよ。独学で頑張って、浮いたお金で長期の旅行も可能。

では、語学学校はどういう人にオススメするか。

留学費用を準備できる人。これは当たり前ですね。

それに加えて、半強制的に勉強する環境に身を置かないと継続できない性格の人。誰かに教えてもらわないと、自分ひとりでは勉強が進まない人です。

こういうタイプの方は、語学学校をオススメします。むしろ大多数の人がこのタイプではないでしょうか。

日本の教育は基本的に受け身の授業ですから、当然私たちの多くにとって、先生が目の前にいてくれた方が安心ですよね(笑)

また、語学学校の場合は、プラスアルファの経験が出来ます。週末に友達と出かけたり、現地の人と交流したり。

覚悟すべきは、ストイックに1年間走り抜ける精神を維持すること。

ここがブレると遊学になりますし、水のようにお金が出ていきます。

なぜ私は語学学校に行ったのか

私は英語が得意でした。

それにもかかわらず、なぜ語学学校へ?

それは”頭でっかちの英語野郎”だったから(笑)

知識はあるけど、全くツールとして英語を使いこなせなかったから。

留学ネタの記事をいくつか書いています。興味のある方はぜひご覧ください。

語学学校へ1年間行った経験が、今の自分にプラスになっているのは間違いありません。

人との出会いや、知らない土地の空気に触れることで、自分が日本人であることや、日本の良い所・悪い所を客観的に見て、考えられるようになりました。

そして私は今、独学でタイ語を学んでいます。

英語を学びに語学学校へ行きましたが、タイ語の語学学校に行くつもりはありません。

「独学で大丈夫」という自信があるから。

独学のデメリットで挙げた「質問できない」と「能力に差が開く」は、解決できます。

今はインターネットを通じていくらでもネイティブとコミュニケーションを取ることが出来ます。しかも無料で。

分からない所はすぐに質問できるし、アプリの通話機能を使えば無料で会話ができます。

私はよくビデオ通話を使い、机の上にタイ人の友達を召喚していますよ(笑)

友達の作り方はカンタン。SNSでDMを送るだけです。

カンタンでしょ?

また、今は語学学習のアプリもあるので、それを通じた勉強もできます。

HelloTalkという言語学習アプリがオススメです。

今の時代、いくらでもネイティブとコミュニケーションを取る方法はあるので、必ず留学が必要かと言えば全くそうではありません。

独学を極めれば最強だと思います。外国語学習に限らず。

独学と語学学校での学習を比較しましたが、最終的には何事も自ら進んで学ぶことができる人間になりたいですね。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。みなさまからのサポートは、今後の活動費用として使わせていただきます。