適応障害になったわたしが実践した「メンタルの鍛え方」
今回は、適応障害から復職し、キャリアアップを果たした経験から、メンタルの鍛え方、よく言われる「レジリエンス(困難や変化に適応する能力、回復力、復元力)」の上げ方について紹介したいと思います。
と言うのも、社内や周りを見ても、休職経験者がキャリアアップするケースは非常に稀というのと、毎日ToDoやパラレルワークなど、「どうやったらそうなれるのか」というのは、メンタル不調以前によく聞かれる話だからです。
ただ、最初に伝えたいのは、わたしはメンタル強者ではありません。「気にしすぎる」からこそ、適応障害と診断を受け、休職しました。
休職中も復職後も、何度も心が折れそうになっています。
そんなわたしだからこそ、お伝えできることがあるのではと思い、改めて、どのようなことをやってきたのか、メンタルとの付き合い方がどうかわったかのかを紹介したいと思います。
急には変わらない。だからこそ、少しずつ
まず、そもそもの考え方ですが、「急にすべてが解決する」なんてことはありません。考えてみると当たり前なのですが、とは言え、メンタルがしんどいときのほうが、「楽になりたい」という気持ちからこういう風に考えがちですよね。
だからこそ、少しずつスモールスタート・スモールステップが大事という話です。言い換えると、一日の量としては「それ以上やってもあまり効果がない」ということまで言ってもいいかもしれません。
例えば、身体に良いからと言って、ビタミンのサプリや果物を一気に取り過ぎても大方吸収されないですよね。あるいは、筋トレも一日に何時間やるよりも、1日10分を続けるほうが効果が出るのではないでしょうか。
新しいことを始めるときは
だから、新しいことを始めるときは、毎日続けられるか。仮にちょっと体調が悪くてもやれるかぐらいの内容や、最初は毎日ではなくて週に何回など、それくらいのところから始めるようにしています。
客観的な視点が持てる最初の一歩は、記録
その考え方で、まずオススメしたいのが、レコーディングです。
とは言え安心してください。わたしも継続が苦手でしたし、日記の類は続いたことがありません。なまじ、ライターなので”いい文章”を書こうと気合を入れすぎたり、「後で読み返さないものを書いてもねぇ」とだいぶモヤモヤしていました。
そんなわたしが激推ししているのが、3年日誌です。
1日の書く量は少なく、1年経ったら2年目の同じ日付のページに戻ってくるのがポイント。
さらに、わたしの場合は、1ヶ月単位でのまとめなども書いていて、メチャメチャお世話になっています。
毎日習慣の項目を設定してスタートする前に、まず始めたのがこの3年日誌。例えば、まったく空白の日があっても、ダウナーな日だったんだなとか忙しかったんだろうなとか、自分がメンタルダメージを受けるのがどういうときなのか、少しずつ傾向が見えてきました。
3年日誌については、コチラのnoteでもまとめているので、気になった方はぜひコチラも読んでもらえたらうれしいです。
毎日ToDoは自分がやりたいことをベースに
そして、次にオススメしたいのが毎日習慣、毎日ToDoのリスト作成です。
ただ、ここでもゆっくり行きましょう。最初から項目をたくさん作ることもないですし、項目の内容も「参考書を開く」など、最初のアクションに設定するのをお忘れなく。
ここでのポイントは結果を焦らないこと。ゆっくりじっくり結果を出すためのスモールステップであり、継続です。
もう一つのポイントは、「やらなければいけないこと」ではなく、「やりたいこと」や「やっておきたいこと」など、自分目線で項目を作ることです。
そのため、毎日”ToDo”という言葉がちょっと…という方は、Wishリストとか願い事リストとか、名前から考えてみるのもいいかもですね。
リストのいいところ
リストのいいところは、これも可視化です。できていることをちゃんと確認できます。逆に、もし途切れがちなことがことがあれば、目標設定を変えてもいいかもしれませんし、そもそも、本当に自分がやりたいことと少しズレているのかもしれません。
また、個人的には、バランスを取るためにも使っていて、わたしの場合は、乗ってくるとそれ関係のことばかりやってしまうので、「あ、そうだアレもやっておこう!」と言うような使い方もしています。
完成形はない
最後に、もう一つだけ前提の部分ですが、基本的にこれらのことは、完成形を一つ作ったらおしまいということではなく、常に検証し手を入れ続けるものだということです。
あ、メンドクサイと思った方、正直に手を挙げてください。
わたしも書いててそう思いましたが、感覚としては、植物を育てるようなものに近いでしょうか。
植物は急に花が咲いたり、実がなったりしませんよね。かといって、ちゃんと毎日見ていないと枯れてしまったり、病気になってしまうかもしれません。水も愛情も一気にやり過ぎても育ちません。
そう、わたしたちは、変わり続ける自分と環境に向き合っている作業が、こうした記録や習慣なのかもしれませんね。
わたしも続けられたのは、この行為自体が自分を観察し、大切にしている時間になっているからでした。
もし、習慣化でモヤモヤしている方の参考になればというのと、こういうテクニックもあるよ!というのがあったら、ぜひコメントで教えてくださいね!
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