本当の意味で、誰もが自由に安心してプロジェクトを選べるように。 法人プランのリリースと、その先の未来。
日本最大級のクラウドファンディング「CAMPFIRE」が提供する、仲間集めのプラットフォーム「TOMOSHIBI」。
リリースから1年と数ヶ月、主に個人向けで展開してきましたが、本日「法人向けプラン」の提供を開始いたしました。
この法人プランはどのようなものなのか、そしてTOMOSHIBIは今後どうなっていくのか!?
今回はTOMOSHIBIの事業責任者である田中 駆にインタビューです🎤
法人向けプランとは?
仲間集めプラットフォームのTOMOSHIBIは、Business Plan(ビジネスプラン)、Innovation Plan(イノベーションプラン)の2種類の新プランの提供を開始しました。
新規事業・プロジェクトの立ち上げ、社内コンテストの企画運営やオープンイノベーションへの試みなど、新しいプロジェクトに挑戦する企業に向けた、小規模から始められる、プロジェクト単位の人材公募が可能なソリューションです。
プロジェクトを通して、社外の人材と新しい関係性を築くことができるだけでなく、既存の社員が新規事業を企画・提案しやすい環境をつくることで、より実践的な社員の教育・育成をすることができます。また、社員がボトムアップで会社に新規事業を提案できる、という環境によるモチベーションの向上やエンゲージメントの強化も期待することができます。
また個人のユーザーに対しても、企業主体で企画される、より規模や経済性の大きいプロジェクトにも参画できるようになることで「プロジェクトに参画する」という行為をより一般的にすることも目指しています。
それによって、主体や規模・経済性を問わない、様々なプロジェクトをポートフォリオのように組み合わせて働く、新しい働き方を実現するためのインフラとして機能させて参ります。
法人向けプランが入ることで起こる流れ
ー今回の法人プランの導入で、TOMOSHIBI全体にどのような流れが起こることを期待していますか?
田中 駆(たなか かける)
株式会社CAMPFIRE TOMOSHIBI事業責任者
1992年生まれ、27歳。一部上場からベンチャーまで、様々な規模のHR Tech企業数社にて、営業・経営企画・DX・新規事業企画等に従事した後、独立し起業。仲間集めプラットフォームTOMOSHIBIを開発し、創業1年を迎えるタイミングでCAMPFIREへ事業譲渡。現在は同社にて事業責任者を務める。趣味はライフワークでもある写真と、愛猫モカ。
まず一番期待しているのは「掲載プロジェクトのクオリティが向上していくこと」です。今までは個人や任意団体のプロジェクトが中心だったけど、これからは、企業が事業として取り組むくらいの本気度のプロジェクトの掲載も、増やしていきたい。
というのも「プロジェクトに参画する」という行為を、もっと一般的なものにしなければいけないと思っていて。
現状「プロジェクトに参画する」というと、趣味やボランティアで入るような、週末や空き時間・空きリソースでやるだけの「サブ的な要素」にしかなり得ない。ぼくらは、ここを変えていきたいんですね。
キャリアを”ポートフォリオ”として捉える
ーなんで「プロジェクトはサブ要素」じゃダメなのでしょう?
そもそも「プロジェクト=サブ要素」である現状をつくっている土台は「平日に5日働き、土日に2日休む」という、極めて昭和的な固定概念にあります。実はこの「週休二日制」は1965年頃、誰もがよく知る某大手電機メーカーさんから始まっているものなんですね。
そこからもう、55年も経つわけです。働く世代は当然入れ替わっているし、労働環境も著しく変化している。ありとあらゆるものが激しく変化するこの時代に、全ての生産活動の土台になる「働く環境」が変わらないことって、すごくリスクだし、あらゆる機会損失を産むと考えています。
そこでぼくらが考えているのは「ポートフォリオ型のキャリア設計」です。あらゆる人が自分の時間やリソースの使い道をポートフォリオのように組み合わせて、自己管理しながらキャリアを設計していく。それを実現するには、そもそも「組み合わせる自由度」が必要です。今の画一的な働き方では、その組み合わせって、かなり限られてしまいますよね。週単位で考えたとしても、"7" をつくるのに、"5+2" しかない状態で組み合わせないといけない。
ポートフォリオ・キャリア とは
複数のキャリアを持ち合わせる働き方のことで、例えば大学教授をしながらコンサルタントとして起業をしたり、複数の取締役のポジションについたりする人などが挙げられます。
(参照:https://www.businessinsider.jp/post-175406)
このポートフォリオ・キャリアが実現されると、自ずと活動の単位は「プロジェクト」になっていくはずです。そうなると、もう「プロジェクトはサブ」ではない。
TOMOSHIBIは、そこを見据えて「活動単位としてのプロジェクト」を選び、参画し、管理するインフラをつくっていきたいと思っています。
だからこそ「貢献や課題解決を目的としたプロジェクト」や「成長や経験を得られるプロジェクト」に安心して参画できる状態にする為に、TOMOSHIBI上では「報酬を得られるプロジェクト」も選べる、という状態をつくる必要があるんです。
それがあって初めて、どんな人でもより自由に、安心してプロジェクトに参画できるようになっていくと思っています。
「本業と副業」の世界を変える
ーTOMOSHIBIがつくりたい世界は「複業」に近いですね
かなり近いと思います。「本業:メイン」があっての「副業:サブ」ではなく「複業:パラレル」という意味では、本当に近い感覚があります。
しかし、現状ではこの「複業」すらも状態的には「本業+副業」のように捉えられることも多く、実際にそういったケースが多い印象もあります。あくまでも「本業:週5のメイン」があった上で、という感じです。
これが例えば、TOMOSHIBIで「週2で15万円報酬がもらえるプロジェクト」と「週3稼働すれば住む場所と美味しいご飯がもらえるプロジェクト」と「週2で興味のある分野を体験できるプロジェクト」に参画したら、さて「本業:メイン」はどれでしょう。
これが一つのプラットフォームで実現できたら、もうそれは「本業と副業」の世界をアップデートして、次の段階に持っていけたことになると思っています。
「本業と副業」という概念を超えて、目的と状況に応じて、柔軟に、並行してプロジェクトに参画していく。感覚としては「複業」に近いけど、さらに一歩先の概念ですね。
今回の法人プランのリリースで、企業主体のプロジェクトが掲載されて、今まで以上にスキルや意識の高いユーザーさんが流入してくるはずです。まず報酬目的でも良いから「プロジェクトに参画する」という体験をしてもらって、そこから主体を問わず、期間を問わず、どんどん興味のあるプロジェクトに参画していく。そんな状態をつくりたいと思っています。
主体に関係なく”ISSUE”に人が集まる世界
ー素敵ですね。一方で、個人の声が挙げにくくならないかという心配もありそうですが、どうでしょうか?
絶対に、そうならないようにします。広告掲載のように、お金をもらって法人のプロジェクトを目立つようにしたり、こちらからスキルの高いユーザーを流すことはしません。あくまでも「プロジェクトの魅力」に人が集まる状態にしたい。
クリエイティブやライティングのリソースなども、個人と比べると圧倒的に法人は恵まれています。だからこそ逆に、法人のプロジェクトが載ることで「どういう風にプロジェクトを作ればいいか」という見本になって欲しいと思っています。
今存在する求人サイトもボランティア募集サイトも、「個人なのか法人なのか」を「分けずに募集を掲載している」サービスって思いつきますか?ほとんど無いはずです。ぼくらは、法人クライアントから「広告掲載費」は頂かない。だから、払えるお金によって掲載エリアを分けることも、当然しません。
そしてもちろん、経験やリソースでビハインドしてしまう個人のサポートは強化していきます。テクニックやTipsでカバーできる「魅せ方」の部分をぼくらがサポートすることで、そこを平準化していきたい。
でも本来は、プロジェクトの魅力に「オーナーが個人か法人か」の主体なんて、関係ないはずなんです。
主体は誰でも良くて、プロジェクト自体の魅力に人が集まる。そのプロジェクトが解決したいISSUE(課題)にこそ人が集まるべきで、それを掲げている人は本来、誰でもいい。
何を、なぜ、解決したいのか。プロジェクトにとってのオリジンとなる、その部分を大切にしたプラットフォームにしていきます。
ーありがとうございました!これからのTOMOSHIBIがますます楽しみになりました。
私もこのような話を改めて聞けてよかったです。
個人も法人も関係なく、一緒にプロジェクトを作ったりプロジェクトに参画する体験を作っていきましょう!
法人プランについてもっと聞きたい人は
今回も語られた法人プラン提供の背景を、もう少しマクロに、労働市場全体からお話をする無料のセミナーをご用意しています。
事業責任者の田中から、もっと詳しくお話を聞いてみたいという方はぜひこちらにご参加ください!
※経営者様・企業担当者様を優先的にご案内させて頂きます。
この記事を書いた人
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