曙橋

聞いた音楽や読んだ漫画をダシにして日記を書いてます

曙橋

聞いた音楽や読んだ漫画をダシにして日記を書いてます

最近の記事

20240512

スティーヴ・アルビニが亡くなった。こんなに自分に大きなものを与えてくれたミュージシャンは他にいません。間違いなく、最も影響を受けた方でした。Shellac、Rapemanはもちろん彼が担当した録音の数々は今でも自分の胸の中に大きく残っている。Dirty Three、Silkworm、Uzeda、Bedhead、Don Caballero、Superchunk、Cloud Nothings、例を挙げたらキリがないがどれも何十回、何百回も聞いた。今でも聞く。決して忘れることなんて

    • 20240510

      最寄りの路線が内房線ってところなんだけどいつも終点が久里浜って書いてあってどんな場所かずっと気になっていた。高校卒業して何回か東京に行く機会があって、総武線まで直通のやつで秋葉原や東京駅に行くようになってもそれでも久里浜ってまだまだ先だった。ちゃんと調べたこと一度もなかったけど遥か遠い場所にあるんだろうというイメージと、あと東京のそれより先ってもっと都会なのかなとか、今考えれば都心離れれば離れるほど田舎で自分が使う最寄りとかとそんな変わらんだろうとかすぐわかるはずなんだけど、

      • スペシャル

        スペシャルっていうヤバい漫画があるらしいよという噂は前々から聞いてたけど今更買って読みました。衝撃。こんなに素晴らしい漫画と出会わせてくれてありがとうという気持ちになった。あの最終話読んで、とにかく貪るように色んな人の感想や考察を漁ったりとか、イフのルートがあるんじゃないかとか作品について考えを巡らせたり、もう二次創作でもいいからとにかくこの世界の続きの話やその可能性を見たいと思わされた作品って今までどれだけあっただろう。元々この前読んだ同作者の短編集、ふたりで木々を(htt

        • ふたりで木々を

          楽園で連載されてた短編をまとめた平方イコルスンによる短編集。自分の中からじゃ絶対出てこない発想とかちょっとした考えがそのまま物語として昇華されたような不思議な短編が多くて面白い。気難しい女の子がたくさん出てくるけど割と共感できるのが良い。自分自身日記で人に話すでもないような、記憶の反復の中で生まれてくる考えや言葉をばーっと記録に残すのが好きだけど、こういう発露の仕方もあるんだなと結構憧れるものがある。panpanyaみたいな現実とファンタジーの境界が曖昧な、妄想なのか日記なの

          Sun Ra - Lanquidity(1978)

          今年入ってからかなり聞いてるアルバム。自分は夜の闇の中、車内とか閉鎖的なハコで空間を感じる隙間の多い音楽を聴くのが好きなタイプで、ポストロックやスロウコアもそうやって好きになっていったけど、ジャズも録音物として隙間や部屋、及びその空間を感じられるものが多い気がする。静謐さが同居したアンサンブルが一番心地良いし、このアルバムはそれを存分に堪能できて自分がジャズに求めてるものが大体入ってる気がする。そしてそれはポストロックやスロウコアを聞く中で探しているものとも、重なってるように

          Sun Ra - Lanquidity(1978)

          20240430

          最近は家から直接散歩に行くのではなく、車で15分くらい走って隣の君津市に車を停めてでっかい川沿いを散歩している。散歩ルートの終着点としてイオンの中に博文堂って本屋があって、その売り場の決まった箇所を見て河川敷の駐車場に戻る。博文堂は何故か店内BGMが全くない静寂の本屋で、平日行くことが多いからお客さんも少なくて来店した人の会話や電話受け答えをするスタッフの話し声がほとんど筒抜けになってこっちまで緊張してしまう。正直店内BGMは欲しい。歩いてるとき無音だと考え事が捗るけど、こう

          女子攻兵

          ここ1~2年の間で読んだなんとなく買った旧作漫画とかの中で一番衝撃を受けたかもしれない。ヤバイっす。松本次郎はIKKIのフリージアのイメージが強くて今やってるビューティフルプレイスもめちゃくちゃ面白いけど、女子攻兵ってあまり周りで話題に出す人もいなかったしSNSの漫画好きの人たちのログにも無くて完全にノータッチでした。女子高生の形をした巨大ロボに乗って戦争をするおっさんが主人公の漫画で、なんとなくその設定だけは前々から知ってたけどそれ以外一切わからず、そこにあんまり魅力を感じ

          女子攻兵

          なるたる

          最近マガポケで公開されたのをきっかけに序盤何話か読んで、昔読んだことあるんだけど全然昔すぎて今の自分の新しくなったレンズでもう一回この話を通したらどうなるか気になって(てか純粋に先が気になりすぎてポイント溜まるの待てなくて)、ダンボールに詰めていた単行本を全部出してきて最近一気読みしました。いやー、おもろいっす。ぼくらののジ・アースとか見たときもまず物語とか前評云々よりデザインかっこよ!みたいな感想が第一で、何にも例えられないような生物っぽい異形の、それでいてものすごく無機質

          なるたる

          20240423

          ただカタカタとタイピングがしたくなったときに肩の力抜いてとりあえず思ったことを文章に残したい、日記にしたい、ツイートじゃ足りないけどなんか喋りたいみたいなとき壁打ちとしてNoteは便利だな。いやインスタグラムでもやっていたけど。最近は本を読んだりゲームをしたりしている。絵を描きたいけど中々歩みだせないのは、詰んでる本やゲームが多すぎるからと、本を出すときに短期間に熱中しすぎてそれしかやってないみたいなゾーンに入ってしまい「終わったら詰んでるものに手をつける」て言ってたのが呪い

          対岸のメル 幽冥探偵調査ファイル

          好きすぎる。福島聡の最新作で一時期これが一番楽しみでハルタ買ってました(あとダンジョン飯)。福島聡は前作のバララッシュも本当に名作でキャリア長いのに全然普通にここ数年最新作が面白すぎて、衰えてないどころが加速し続けていることが感じられてすごい。メルちゃんっていう幽霊が見える不思議な女の子と、小学生の男の子ワキヤくんの心霊ミステリージュブナイル。破天荒なメルちゃん見てるだけでいくらでも見れる。ユルそうな雰囲気に見えて心霊ものだけあって結構人が死んでるし割と不穏。ミステリーだし。

          対岸のメル 幽冥探偵調査ファイル

          結末の国のアトー

          たまたま本屋で見つけて表紙のデザインが気に入ってそのまま買った漫画。かつて栄えた巨大な王国が世界中に残した不発弾を回収して回る、心優しく純粋な少年アトーの悲しすぎる旅路を記録した二冊。アトー、いい子過ぎる。彼はその王国の唯一の血筋で改造された子供らしい。その不発弾自体が美しい装飾品で、もう世界中に残って愛されてしまっていて、行く先々の街中で出会うたくさんの人たちの生活の中にすっかり溶け込みたくさんの思い出を受け取ってしまっている。それを「いつ爆発するかわからないから」という理

          結末の国のアトー

          veltpunch - a huge mistake

          せだいがマスドレとVeltpunchと一緒にライブするっていう激熱情報が入ってきて速攻でチケットを買った。せだいは何度かライブを見ているけど新作のDelirium出してからはまだ一度も見ていないので楽しみです。他二つはライブ見たこともない。自分は千葉県南部の人間で、高校すらチャリで通える範囲だったのもあって10代のころはまだ電車を使って遠出するみたいなこともあんまりやったことがなかった。よくて映画見るために一時間かけて千葉駅行っていやぁ都会だな~くらいで、普通にそのころ好きだ

          veltpunch - a huge mistake

          20240416

          日記。月一で通っている病院の主治医の方に自分の作った本を先月お渡ししたのだが、ちゃんと読んでくれて半分日記のセルフライナーやあとがきの内容を踏まえた上で話を振ってくれた。それにそういった趣味の話は一切してこなかったのに元々少女終末旅行が好きだったみたいで、本の中で一度名前が出てるのを確認した上でイラストの雰囲気も近いものがあるという話ができてこんなに嬉しいことはないな・・・と思った。イラストを描くのに使ったクリップスタジオというソフトも知っていて、絵を描いたことがあるらしく、

          るくるく

          一時期ツイッターでアフタヌーンの話をしてる人がすごく多い時期が2018年くらいにあって、当時あんま読んだこと無かったのもあり漠然とその時期にブックオフとか、TSUTAYAとか、ゲオのレンタルコミックスコーナーとか、そういう棚でアフタヌーンを適当に見る時間が増えてきたくらいに買った記憶がある。かわいいっすよね。るくのデザインとか表紙見てるだけでついつい手に取ってしまいたくなる作品。突然悪魔が居候として家にやってくるんだけど開幕から超殺伐としてびっくりするが、その殺伐さもギャグと

          るくるく

          Ohio Players - Pleasure(1972)

          朱莉TeenageRiotというブログで年間ベストをやって、そこで新譜ではなかったのでダイジェスト的に聴いてたアルバムの画像をつなぎ合わせてファンクにハマってましたという旨を書いたのだが、ここでその中に載ってたアルバムを簡単に記録していこうと思う。Ohio Playersの72年作。前記事のParliament後期で参加していたジュニーがメンバーだった頃のOhio Playersで、ボーカルも彼らしい。やっぱファンクにしては華やかでジャジーな雰囲気が強くて、Slyとかにあった

          Ohio Players - Pleasure(1972)