平和なうさぎとかめのお話

娘とお風呂に入りながら話をしていて、娘に何か物語を知っているか聞いたところ

「うさぎとかめ」と答えた。

知らないふりをしてどんな物語なの？と聞いたら、

娘の話はこうだった。

「ある日、うさぎとかめが走る練習をしていて、うさぎがかめに あっちで練習しようよ！ と少し坂のある方の道を指し、そちらで練習し始めた。うさぎはかめよりも速いから、走っていたらかめとだいぶ離れてしまって、追いつくまで時間がかかるから寝て待っていた。そして気がついたらかめが先にゴールしていて、慌てて追いかけていったと。」

むむ！

何か私が記憶している うさぎとかめの物語と少し違う。

私は娘に「それはうさぎが先にゴールするのわかってて意地悪したんじゃないの？」

と聞いたら、娘は

「ちがうよ、意地悪じゃないよ。うさぎさんがうっかり寝過ごしちゃっただけだよ。だからゴールした時になんで近くを通り過ぎたのに声をかけないんだよー、とかめに怒ったんだよ」と答えたのである。

“仲良し”うさぎとかめの、おっちょこちょいな二匹の平和なかけっこ物語

である。

実は初めからから競争なんてしていなくて、うっかり通り過ぎたのを気がつかず、

なんだよ、通り過ぎたならこえかけろよ、ゴメンゴメンみたいな話だったのかもしれない笑笑

こんな平和な物語として認識されているのかと新鮮な気持ちになりつつ、実はそちらがほんとだったりして、と思って、なんだか新しいほのぼのした話を聞いたなーと新たな発見をしたひと時だった。

私は むしろこっちの物語の方がクスッとして好きかも。