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画面から消える子どもたち!オンライン作文教室の課題と可能性2


今日もオンライン作文教室を開講してみたので、感じたことをまとめておく。 

オンラインでの開講は、マンツーマン指導を入れて、いまんとこ6例目。どうすれば、コミュミティスクールなどでも活用できるようになるか、また学校みたいな大勢の場だと実際どうなの?みたいに、置き換えて読んでみてもらえると発展性あるかも。

今回は、ここ3年くらいずっと定期で開催しているグループに協力していただいた。(小2〜4年生/兄弟姉妹含む/Zoom利用)

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◎やっぱり講師のリーダーシップが今まで以上に必要

これはオンラインでやるたびに実感が強くなる。子ども優先でなあなあやるのではなく、場をきちんと適切に掌握するリーダーシップが欠かせない。しっかり惹きつけられないと、子どもはすぐプライベートゾーンに逃げ込んでしまえる状態にあるからだ。

リーダーシップといっても簡単なことでよさそう。たとえば、同時に話すと声が聞き取りにくくなるので発表したいときは手を挙げて意思表示する、とか、画面に近づきすぎないで、など、この場におけるルール、注意事項を確認するだけでもシャキッとする

さらに、主催者以外の参加者全員の声をミュート(消音)にする機能があることを知ったので、今回はそれも活用してみた。こちらの詳しい説明が必要なときは相手を黙らせ(笑)、声がより通りやすくすることもメリハリがついてよかったと思う。


◎低学年、高学年が同じ作文クラスで受講するのはやはり難あり

最初はみんながみんな楽しそうにはしてくれるけれど、やはり多くの低学年のお子さんが途中から消えた(笑)。説明が長かったり、ちょっと難しいワークだったりするとすぐだった! 

低学年の場合、オンラインだと自分から質問するタイミングをうまく作れないこともあるんだろうな〜。

オンラインの場合、ある程度学年やスキル、興味関心に応じて、クラスをちゃんと分けたほうが効率や満足度が高そう。低学年だけを集めた、いかにもしっちゃかめっちゃかなクラスをまだやったことがないので、今度やってみようと思う。

その場合、設定時間も30分くらいでいいかもしれない。次から次へとクイズやワークといった課題をスピード感持って提示するのがよさそう。


◎「自分との対話」を深められるワークをすること

今回も、みんなでやれることばあそびを楽しんだあとは、テーマに応じた作文をひとつ。30分くらいかけて、やりとりの仕方や会話、場に慣れ、その後、ひとりでじっくり取り組むワークにした(つもり)。

だけど、今回改めて気づいたのは、みんなで一緒にやっている感もあるけれど、それはあくまでもバーチャルであることを知っておくべきだなということ。

結局は向き合うのは自分しかいない。オンライン講座が提供するのは、自分自身との対話以外にないのだと思う。ということは、それを強化すれば、より「オンラインならでは」とか「らしい」時間が生まれるんではないか?

自分をもっと知る、自分をもっと表現するワークや問いかけ。みんなで同じ課題をやるんだけど、より個性が強くでるような時間にすることがもっと必要なんだなきっと。改善していかねば。

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(人数が減っていく後半の図。笑)


◎交流しようとする時間をちゃんととる

今回は講座の最後に、ZOOMのなかの「ホワイトボード」機能を使って、「講座を終えてひとこと」というお題で、子どもに書いてもらうことにした。パソコンならマウスで、スマホなら指でかける。(書いたものが、全員の画面で共有される、めっちゃ便利な機能)

今回できたのは2人だけだったけど、子どもから全体へのメッセージが提示されたとき、やっぱり心が和んだ。些細なことだが、オンラインでも、子どもが主導権を握れる時間をちょっぴり取ってみると、単調ななかに少し膨らみが出て面白いなと思った。

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(子どものメッセージには泣けるよホント。ありがとね)

あとは、クイズを早押し風にしたり、音楽つけたりしたらもっと楽しくなりそうなんだけど、一体どうやればいいの〜笑。低学年あたりは、そういう効果音みたいなのも駆使したら楽しいかもしれない。



……というわけで、4月11日現在のメモです。

オンラインで作文を教えるときの「ここは抑えとかなきゃ」みたいなのが、ちょっとだけ掴めてきた。もう少し年齢別にやってみて、経験と情報を蓄積していきたい。以下、なんとなくの発展的解説。

オンライン教室をもし学校で導入するとしたら、おそらくだけれど、30人クラスなんかだと、学力や興味関心が同じレベルでない限り、「差」がどんどん広がっていくだけなんじゃないかと思う。

聞きたい子は前のめりに聞くだろうし、そうじゃない子は、聞いてるふりしてればいいだけだから。平均的に、とか、みんな一緒に、とかはちょっと、難しいだろうな。

少人数がベスト。そして、「単位制」みたいなものとは、ものすごく相性がいい気がする。大学みたいに、小学校も選択する教科や学びを自分で選べるようにしたら、お勉強がとってもアクティブになりそう!ワクワク!

"小学生でそれは無理でしょ、基礎学力はどうすんの?"っていうところだけど、実は、「それって本当なのかな?」っていうところに、わたしの興味はあります。

それって、ほんとう???(真顔)

わたし自身はがっつり基礎学力に依存してきたけど、そうでなくても突出してものすごい人は着実にいる。ちなみに、わたしの夫は中卒だけど、独学で会社を経営している(中国で、なので、まあそれなりに、破天荒にいろいろ笑)。

つまり、できるんだよね、やろうと思えば。いつから勉強を始めたって、興味が偏ってたって、本当はいいはず。っていうか、その方が楽しいんじゃないかと思ってる。

子どもが漫画から漢字を覚えてしまうように、好きな科目にわからない言葉や計算があったら、自分で調べるんじゃないの? 

っていう、その導線を作ることに、なんだかめちゃめちゃ興味があるな〜。考え方は、モンテッソーリとかサドベリーとかに近いのかな? 子どもたちが自分で考えて、行動するときに、外側の圧力は一切いらないと思う。そこに、どう大人が関われるかだけ。

理想論!って言う人もいると思うけど、ま、いまはとにかく実践、実践。



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