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終活力を向上させる 片づけ3つのポイント : ミニマリストの娘ともったいないが口癖の母との終活日記(第9話)

みなさんこんにちは。いつもお読みいただきありがとうございます。

第7話「食器の片づけ」では、「真似してみました」というお声をいただきました。
お役に立ててよかったです。今回も、実家の片づけをリアルに紹介します。

片づけポイント① まとめる(量を知る)

実家で洗面所を掃除していると、収納棚に箱がたくさんあります。石鹸です。懐かしの固形石鹸。
昔はこれしかなかったのですが、今は使わなくなりました。

石鹸を使うか母に尋ねると、「液体しか使わない」という返事。父に尋ねると、「俺は牛乳石鹸だけな」とのこと。

では、この箱の石鹸は誰が使うのか? 

「いつか使うかもしれないから置いておけば」という、投げやりな返事をする母。(液体のボディソープしか使わないと言うのに)

そこで、どれだけのストックを持っているのか、その量を確認してもらいました。
箱から出して、ビニールに入れてびっくり! ビニール2袋分、100個以上ありました。

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どんだけ~  

これを見た両親は、こんなにあるとは思わなかったよ・・・と。

そうなのです。箱にしまわれていたり、あちこち別の場所に収納したりすると、持っている量がわからないのです。片づけのポイントは、同じ種類のモノは、ひとつにまとめて、定位置に収納すること。
これで、必要量を把握することができます。

父の使う牛乳石鹸を数個ストックして、高齢者施設に寄付しました。

片づけポイント② 「わかる」収納

実家のクローゼットは、母の洋服でいっぱいです。もう、ぎゅうぎゅうです。開けただけでは、どんな服が掛かっているのかわかりません。めくって、めくって、押し分けて。やっとたどりつく、年に1度しか着ないような服。残念なクローゼットです。

そこで、無印おしゃれ生活に憧れる母に、ハンガーを変えるように提案しました。

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ああ、どれだけハンガーを買ったのか・・・石鹸のデジャブが(笑)

結果、少しだけクローゼットに隙間ができました。洋服の形も揃うので、わかりやすい収納に変わりました。一歩前進です。

見せたくなるクローゼットでもなく、隠しているから気にしないクローゼットでもなく、「見てわかる」クローゼットが理想的だと思います。
開けて、パッと見て、すぐに手に取って。洋服も傷まない、探す時間も省けて時短にもなります。

本来なら、洋服を減らして欲しいところですが、最初から完璧を求めてはいけません。

必要な時に必要な分を使える「適正在庫率70%」というのが、目安の数字になりそうです。

ゆとりある、洋服にも、自分にもやさしい収納を目指したいですね。

片づけポイント③ キーワード「老い」

50歳の私は、80歳の自分が想像できません。73歳の母も元気なので、「90歳になっても、動けちゃうんじゃない」という、のんきさです。

しかし、老いは確実にやってきます。

先日、樋口恵子さんの書籍、『老~い、どん!70~90代あなたにも「ヨタヘロ期」がやってくる』を読みました。88歳の樋口さんが、シニアライフをリアルに語っていました。動けない、転ぶ、栄養失調など、ユーモアを交えて紹介してくださいますが、「あ~自分もヨタヘロになるんだな~」と、想像することができました。

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樋口さんは、老いに合わせて、家を建て替えます。「若いうちに、高齢になったときのことも考えて準備すべき」だと、強く感じたそうです。
老いを想像したときに、自分の住まい、持ち物も「老いモード」に変換されますか?

もちろん、今を楽しむライフスタイルは大切です。しかし、終活を前提にした片づけなら、やはり「老い」を冷静に受け止めて、片づけを始めたほうがいいでしょうね。

捨てる、捨てない、それ以上に、「重い」「大きい」「多すぎ」「使いこなせない」「見えない」などのキーワードも、片づけをするポイントになりそうです。

さあ、今回は「老い」をイメージしながら、片付けのポイントを紹介しました。
家も、荷物も、自分も軽くなって、豊かな老後をルンルン気分で楽しみたいですね。

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