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失恋博物館に行ってきた
先週末、期間限定で開催されている失恋博物館(Museo de las Relaciones Rotas)に行ってきました。
英語名は「Museum of Broken Relationships」、世界各地で開催されているようで、調べてみると過去に日本でもやっていたみたいです。
この博物館にはどこかの誰かの「思い出の品」が、エピソードと共にかざられています。
ちょうど「13歳からのアート思考」を読んだばかりだったのもあって、こういった誰かのストーリーがつまっている「モノ」も、アートの1つだよなぁなんて考えながら鑑賞しました。
展示されているものは多種多様で唯一無二。まさに人生だなぁなんて思いました。たとえ同じ工場で作られて、同じお店で売られていたとしても、それが誰かの手に渡れば状態は変わるし、汚れ方や傷のつき方だって違う。だからどれも唯一無二。
展示には靴、ぬいぐるみ、トランプ、ネックレス、レゴブロック、涙を入れた容器なんてのもありました。他の人から見るとなんてことない、よくある1つの「モノ」に見えても、その1つひとつにいろんな人生ドラマがつまっていると思うと、とっても面白かったです。
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あと、私が印象に残ったのがこれです。
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こんな感じで博物館には失恋に関する思い出の品がたくさん展示してあり、ほんの少し誰かの人生を覗き見るような体験をしました。
人それぞれいろんなドラマを抱えているんだなぁとか、この別れ辛かっただろうなぁとか。短編小説を読んでいるみたいで、でもこれは小説じゃなくて誰かのリアルなんだよなぁとか思ったり。
博物館を出て、夫にどうだった?と聞いてみたら、面白い体験、面白いアイデアだよねと言った後に、「でも僕たちは片方の話しか分からないからね」と言いました。
「すごくロマンチックなストーリーばかりだったけど、もう相手側は全然気にしていないかもしれないし、そんなロマンチックな思い出ではないかもしれないよね。」って。たしかに。
それってなんだか残酷だけど、でもたしかに事実。時が経ってもお互い「あの時の恋は特別だったな」なんて思っているのはドラマの中の話で、片方にとっては甘くて切ない思い出でも、もう片方にとってはあったことすら忘れてしまう取るに足らないものだったりする。
出品者の気持ちに思いを馳せながら少し感傷的にみていた私の横で、でも相手側には全く違うストーリーがあるんじゃないかって思いながら鑑賞していた夫。そういう見方の違いも面白いなって思った週末でした。
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