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乳がん記録|放射線治療(8)~照射終了から21日後の状態~

今日は前回の記事から11日後、つまりは照射終了日から21日経ちました。前回のうちに照射経験の全体をまとめましたが、その後に変化もあったので、少し記録しておこうと思います。

“症状は軽い方と診断され、薬を塗りながら様子を見ていた放射線皮膚炎は、1週間ほどかけてヒリヒリ感がなくなって行きました。最後までヒリヒリしていたのは、皮膚の薄い乳首です。このヒリヒリがなくなると、照射箇所全体に、1〜2mmほどの水疱が現れ始めました。腫瘍を摘出した箇所が最も多く出ている印象です(他の箇所が目視しにくいだけかも)。最初に気づいた時は4つ程で、その後少し増え、乳房全体にぽつぽつと20〜30個ほど出てきました。これが副作用の最終段階のようです。”

乳がん記録|放射線治療(7)~照射終了後、総まとめ~ より

前回このように書いたこの水疱、その後も増えて、照射箇所全体に広がりました。それぞれの大きさは変わらず、繋がって広がることもなく、1~2mmの単体が数えきれないほど出ました。そして、たまに痒みが起こりました。紫外線による日焼けからの回復プロセスと同じような感じです。

また、日焼けと違う事象としては、照射箇所の脇毛が生えてないことです。脱毛もしくは成長が止まったのだと思います。

お見苦しい画像ですが、記録にはちょうどいい頃。白い破線で囲んだ部分が照射箇所です。(全体の形は四角です。照射時よりも腕を上げているので歪んでいます。)

画像で囲んだ上部は当たっていないので、脇毛が伸びていますが、下部はつるつるです。

そして、日焼けのように黒くなりました。赤みはすでに落ち着いています。また、カサカサして出なかった発汗も戻っています。

まるで夜空の星のような水疱もなくなり、硬くなった乳房も柔らかく戻りました。皮膚に手のひらを滑らせて触ると水疱でつぶつぶしていましたが、しっとり滑らかです。

最後までヒリヒリしていた乳頭部分も、元の感覚に戻りました。照射で火傷が増したように赤くなっていた電気メス跡も赤みがなくなり、照射前よりも回復している様子です。(ちなみに、乳輪にメスを入れていますが、乳首の感覚はちゃんとあるのですよ。不思議。)

照射前まで不織布テープを貼っていたセンチネルリンパ節生検跡は、この照射跡も伴い、下着が直接触れると少しピリピリします。この摩擦感は不織布テープで紛れて、分からなかっただけかも知れません。

病院でいただいたガイドによると、1~2週間をピークに、1~2か月かけて落ち着いていくようです。脇毛は復活するのかなぁ。(なくても良いけれど)

少し余談になりますが、残る日常生活で気になる副作用は、ホルモン療法によるホットフラッシュのみです。この猛暑はトリガーだらけなので、夜はハンディファンと一緒に眠っているほどです。

すぐに汗を拭いたり、風を当てたり、冷たいものを飲んで身体を冷やしたり、首が詰まっていない服を選んだり、ストレスのない生活を心がけたり、etc… 前回の子宮摘出前に飲んだ薬による同様の副作用を思うと、随分と付き合い方が上手くなったなぁと思います。

身体と向き合ってあげると、自分で自分を癒せますし、ポジティブに。

これは外出時に汗を拭くのに役立っている、洗って再利用できるコットン。複数持ち歩き、取り替えながら使います。手を拭いたハンカチではなく、顔専用なので清潔です。手軽に洗えて、乾くのも早いです。

他には、服薬に慣れてきたので、飲み忘れ防止にiPhoneに入っているアプリ「ヘルスケア」に服薬のタイミングを設定して、リマインドが表示されるようにしました。現在、タモキシフェンと漢方の2種をタイミングをずらして飲んでおり、朝食後のタモキシフェンは忘れないのですが、漢方は仕事で集中して忘れることもあるので、リマインダーが有効です。服薬の記録にもなり、一石二鳥です。

夏の期間は6日間の集中授業を担当しており、今その準備をしています(これをやっていると漢方を飲み忘れるんです)。1限ごとに休憩はありますが、朝から夕方までノンストップです。毎回、私にとって楽しい時間でもあるのですが、乳がんを経験してから初めてのまとまった授業で、副作用が起こる現在の体調でしっかり向き合えるか、少しだけ緊張しています。

デザートと珈琲で、友人が放射線治療完走をお祝いしてくれました。感謝。

照射終了日から約2ヶ月後の記録はこちらからどうぞ


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