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バイト力

私が運営しているネイルサロンのスタッフは全員アルバイトです。

日本では、アルバイトというとどうしても社員より能力が劣っているというイメージが拭えないのが現状です。が、スタッフ全員がアルバイトなら比べる対象となる社員がいないのでスタッフ間の優劣はありません。

大阪の最低賃金は千円近くあるのでアルバイトとして働いても結構なお給料をもらえます。インセンティブ制度もあり。

ネイルサロンはご予約ありきの業種なので、急にスタッフが休むことになるとご予約を変更していただかなくてはいけなくなり、お客様に多大なご迷惑をおかけします。

そういうときも、アルバイトスタッフが何名かいることにより、代打出勤が可能になります。

働く側のメリットとしては、お休み希望(シフト希望)が100%通るということ。月によってその都度変更もあり。

例えば、「来月は子どもが夏休み入るので週3日の出勤で、平日のみ希望」とか。「昼間は本業があるので、夜のみの時間帯で2時間働きたい」とか。

サービス業ならではの、必ず土日出勤という縛りもありません。その穴はオーナーである私が埋めるか、誰もいないとき(予約がないとき)はお店を休業にしています。

数年前までは23時までだった営業時間も、そんな遅くまで働きたい人もいないので、お昼の予約に力を入れてなるべく早く帰れるようにしています。

あとは旅行好きな人や推しがいる人にもうってつけ。「来月から推しのツアーが始まるので○月○日〜2週間休みたい」とか。

お客様に合わせて営業するというサービス業の基本はもはや私の店には存在していません。スタッフが誰一人として無理をしなくてもいいサロン作りこそが、ひいてはお客様へのサービスへと自然に繋がるのと考えているからです。

社員になりたい人はやっぱり健康保険とか年金の支払いですかね?国保は高いですもんね。あと、税金も自分で確定申告をしないといけない。その辺はたしかに面倒だし、不安もあると思います。私自身がそうでしたし。特に独り暮らしでは。でも実際やってみると慣れてくるし気楽なもんです。

本当の意味での安定とは。

「風の時代」に突入した2021年だからこそ、会社側も働き手もいろんな可能性を考えてみるタイミングなのかもしれません。

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