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刹那の中 「嘘つき姫と盲目王子」 二次創作詩11

このままじゃいけないよね
よくそう思う

迷うことなんてなく
ひたすら欲求に対して素直だったら
楽かもしれないな
なんてことも思う

考えてみれば
と言うか振り返ってみれば
おーじと出会う前までは
わたしは本気で本物の
バケモノなオオカミだったわけだし
刹那的な欲求には従ってばかりだった

そんな世界がぐりりぐりりと
何周もした挙げ句に
正反対の顔を見せたんだ

(恋って恐ろしいものだなあ)
とかね
思いますよそりゃあ
思いながらもおーじのためだったら
なんでもするねわたし

かならず
いつかなんてわからなくても
別離のときは訪れるよね
わたしはバケモノゆえの長寿
おーじとは違う時間の中に生きている

誰の言葉か憶えていないけれど
「遠く時の輪の接する場所で
まためぐり逢いましょう」
ってのあるよね

それなんだよ

姫として生きていて
ニンゲンとして生きていて
簡単に生命の灯火は消えてしまうこと
それだけもろい生物と言うこと
痛いくらいに実感してる

あぁどうにも
わたしには難しすぎる考えだったな

このままじゃ確かにいけない
だったら
おーじと時の輪が接するように
生きることを努力しよう

刹那の中にも
無限の感情は宿って含まれているから

(画像はスクショより)

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