*LLM(Large Language Model)は、大規模な言語モデルのことで、大量のテキストデータを学習して、自然言語処理(NLP)のタスクを実行できる人工知能技術の一種です。これらのモデルは、文章の生成、質問への回答、テキストの要約、翻訳など、さまざまな言語関連のタスクを行うことができます。
言語は世界を文節する
言語によって世界を切り分け、分割して僕らは理解をしてきました。五感で感じるものと、五感で感じた温かさ、柔らかさ、香り、美しさ、音、味などをすべて削ぎ落として「パン」とか「犬」とかと言ってしまえるし、聞いた時にリアリティが立ち上がります。
でも、いつもリアリティが立ち上がるかといったらそんなことはありません。「パードットすごいよね?!」って言われても多くの人は意味不明で何のリアリティも立ち上がりません。
僕らの中でありありとリアリティが立ち上がるためには、言葉を受け取った僕らの経験という海の水によって麩がもどるようなプロセスが必要なのです。言葉は五感を通じたすべての感覚を捨象した後に残るカスのようなものなので、経験という海の水によってそのリアリティの回復が待たれます。
とはいえ、カスである言葉が無力かというとそんなことはなくて、カスになって軽くなったからこそ時空を通じて広く、また時間的にも深く伝わっていくのです。それが言葉が獲得した勝利です。
僕らはいつしか「言葉で表現できないものは存在しない」と主張するかのように言語優位な世の中を生きているように思います。
ここに来て言語優位の世界をさらに推し進めるかのようなChatGPTなどの出現!これによって文節分断の社会がひとつの極みを迎えるように思います。
言語の世界は文節・分断です。その極みがChatGPTですから、一つの極にいくと、いよいよ生命世界への反転が起きそうだなと思っています。 加えて、ChatGPTなどの生成AIは生命世界へのブリッジ(橋渡し)の役割を担う可能性もあると思います。GPTを支える大規模言語モデルは人間の言語に閉じませんから!草木のコミュニケーションやイルカなど動植物のコミュニケーションもありありと見えるようになってつながりの可視化で人類の肚落ちが起きるのではと期待のような妄想をしていました。
そんな風に思っていたところにひとりの著者に出逢います。こちらの本を書かれたKaren Bakkerさんです。
生命の声が聞こえる
たまたま、今朝、六甲から三宮の会社まで歩いていたとき、この著者のGoogle Talkを聴くことができました。本当に素晴らしい内容だったのでこちらでシェアしたいと思います。
生物音響学と生態音響学の進展に焦点を当てた研究が紹介されています。
鳥やコウモリなど、さまざまな生物の音響通信に関する最新の研究成果が示されています。
騒音汚染が生物多様性に与える影響についての研究が紹介されています。
植物が超音波を発することに関する研究が示され、AIアルゴリズムを用いた解析の可能性が示唆されています。
種間コミュニケーションの試みに関する倫理的な議論が展開されています。
他の種が人間とコミュニケーションを取りたいと望んでいるかどうかについての疑問が提起されています。
コウモリのエコロケーションや鳥の歌に関する具体的な研究事例が紹介されています。
パンデミック中に都市の騒音が減少したことで鳥の歌が変化したことが報告されています。
植物の超音波発信が生態系内でのコミュニケーションにどのように役立っているかについての仮説が提示されています。
デジタル技術を利用した環境保全の可能性についての議論が含まれています。
以下は動画の書き起こしをChatGPTでサマリーし、手を加えたものです。
翻訳がいつ出るのかはわかりませんが、The Sounds of Lifeを明日からはAudibleで楽しむ予定です!
自然言語を処理させるだけではなく、動植物の信号のやり取りを学習させていき、僕らは繋がっているのだということがAIを経由することにより理解されていくのだろうと思います。これから、感性や生命性の世界に突入していくのだろうと思います。
以上です。以下の有料部分にはお礼と一言だけ書いているだけです^^;