Tomoko Nia (ともこにあ) a.k.a. ナガシマトモコ orange pekoe

歌手、作詞・作曲家、プロデューサー。 音楽にまつわるエッセイなどを書いていきます。 2…

Tomoko Nia (ともこにあ) a.k.a. ナガシマトモコ orange pekoe

歌手、作詞・作曲家、プロデューサー。 音楽にまつわるエッセイなどを書いていきます。 2024年全ての制作(歌唱、全編英語詞による作詞・作曲・ビートメイキング・全楽器演奏)を1人きりで行ったセルフプロデュースEP『UCHI』をリリース予定。

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ジャケットアートワークの世界

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    • 『Our Destination』 楽曲解説 ②制作裏話

      前回は詞について触れましたが、今日は楽曲制作についてシェアしたいと思います。 エッセイでも触れましたが、今回の作品はすべて、私一人で、自宅で制作しました。(ミックスダウンとマスタリングという最終工程は、お願いしました!) この『Our Destination』という曲は、アコースティックピアノが中心のサウンドになっています。 今、自宅にある、宝物のピアノさんは、 とても繊細で、優しく、内省的な響きをしているのがとても気に入って、お迎えしました。 元々はデジタルピアノ

      • 『Our Destination』 楽曲解説 ①詞について

        私の新しいソロプロジェクトTomoko Nia(ともこにあ)の第一弾シングル『Our Destination』の配信始まりました! みなさんもう聴いていただけたでしょうか?まだの方はぜひ! 今日はこの曲の背景や想いなどを綴ってみたいと思います。 この曲を書きたいと思ったきっかけとなる強い想いは、 「私たちはどこへ向かうべきなんだろう?」という問いでした。 エッセイの中でも少し触れましたが、この数年間、世界は大きな渦に飲み込まれ、行き場を失っているように、私の目には映

        • 10年ぶりの新作へのエッセイ 完結! ⑷帰国

          日本に帰ってライブをしたりして過ごしていたら、パンデミックが訪れた。 世界がおかしくなっていくのをみるのはつらかった。 いや、おかしくなっていったのではなく、もともとおかしかったものが、どんどん表面化しているだけなのかもしれないけれど。 同時に、更年期障害もかなりきつくなっていった。 思えば私の人生、ホルモンにずっと悩まされてきた。 女って本当タイヘンだ。 閉経の前後10年は更年期障害の影響があるらしい。 その前はPMS、生理痛と、結局ずっとぐらぐらと、バランスをな

          10年ぶりの新作へのエッセイ ⑶LA

          薄々気づいていたことがあった。 NYで暮らす中で、好きな音楽の幅も広がって、あ、これいいな、と調べてみると、LAのアーティストであることが多かった。 服も、昔からBOHO、ビーチカルチャーのボヘミアンがしっくりくる。 ロサンゼルス、という言葉が、あちこちから耳に目に入ってくる。 まあそれなら、と持ち前の旅人気質とフットワークの軽さを発揮して、ロスにちょっと旅に出てみた。 圧倒的にでっかい! ニューヨークより怖い。 なんでだろう?車社会だからかな。 ゴウゴウと猛スピー

          10年ぶりの新作へのエッセイ ⑵NY

          はじめは、数珠繋ぎのように人に会っていった。 NYの人たちは本当にパーティーが好きで、毎週末のように誰かの家でホームパーティーがある。 そこに行けば、誰かとつながる。そしてまたその人のパーティーへ。 と、気づけば大量の友達ができていた。 私はワイワイするのも好きだけれど、基本は一人が平気、というかむしろ大好きなタイプだ。 こんなに友達ができまくるなんて体験は初めてだった。 NYに住んでいる人たちはだいたいみんな、どこか別の街から来ているから、このタフな街でなんとか助け合

          10年ぶりの新作へのエッセイ、連載スタート!⑴

          noteのみなさん、はじめまして。 orange pekoeのナガシマトモコです。 2024年に、新しいプロジェクトTomoko Nia(ともこにあ)を始動します。 私のことを応援してくださっている方も、よく知らないよーっていう方にも、少しだけこのエッセイ公開に至る道のりを紹介させてください。 * orange pekoeとしてデビューした2001年から、怒涛のような日々を駆け抜け、2014年のリリースで、遂に私は心身ともに燃え尽きてしまいます。 それからの10年間、ライ

          10年ぶりの新作へのエッセイ、連載スタート!⑴