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ジャケットアートワークの世界

私の日々は、いつも水とともにありました。


デビュー時、初めて東京に出ることが決まって家探しを始めた時、どこか風が通り抜けるような、自然の近くがいいな、と思い、部屋から多摩川が見えるお部屋にしました。

車を購入して自分であちこちドライブに行けるようになってからは、お休みは決まって、海の強い風と、一日を通して違った輝きを反射する水面を求めて、湘南へ出かけていたものでした。

それからしばらくして、今度は湘南に住むようになり、

アメリカで移住した先のブルックリンも、近くに海と自由の女神が見える場所に、そしてロサンゼルスでも、お気に入りのビーチをみつけて、よく通っていました。


こんなふうに私はいつも水辺にいるのです。
生まれ育った家が、川が近くにあったからなのかな?



そして今回のジャケットのお話です。

エッセイで綴った"UCHI"なる日々の背景写真があるとしたら、それは海でした。

制作の合間合間に訪れる海は、複雑になってくるあたまのなかを、その強い風で拭き磨いてくれるような、そんな感覚があります。

素足で感じる砂の感覚は、自分の生き物としての身体の存在を、

そして端っこの見えることのない海は、大きな世界との繋がりを思い出させてくれるのです。



だから、ジャケットは絶対に海がいいな、と思いました。

そして、友人の、素晴らしい海を撮る写真家である三浦安間くんにお願いして、湘南の海で撮影することにしました。


"UCHI"側ですごした数年間は、自分にとって繭の中にいたような、ヴェールの中にいたような感覚だった、とエッセイの冒頭でも書きましたが、

それを表すために、実際にヴェールの中に私自身を包んで写真を撮ってもらおう、と思いつきました。


安間くんのレンズに映る幻想的な鎌倉の海の中で、

Tomoko Niaとして始まる新しい旅の決意表明になるような

素敵な写真になりました。


そして今、ようやく私はヴェールの内側と外側を、
自由に行き来するようになりました。

内なる世界に、外の世界への答えはある。
その確信と共に。


さあ、ともこにあの2ndシングル配信スタートしてます。


今回もリリックビデオがあるのでぜひ聴いてみてください♪



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