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【こよみごと 葉月】 夏祭り なつまつり

全国各地の自治体、神社仏閣、商店街などで夏祭りが開催されていますね。

帰ってきた先祖の霊を慰める祭り。台風が襲来する秋を前に厄払いする意味も持っています。

祭りの主役は神様が乗る乗り物とされる神輿で、屋根に鳳凰などを頂いた神輿が練り歩けば街中の病気や災いが払われていきます。

御魂(みたま)が出てくることをあらわす宮出しは、なかでも神輿渡御(みこしとぎょ)の見どころ。祭り太鼓が轟き、ふだん静かな神社が一変します。

祭り太鼓は人間の喜怒哀楽を力強く表現しており、古来から祭の時はもちろん、武将の士気を高めるため、戦いの時にも叩いたそうです。

祭り囃子は屋台や山車(だし)の上で鳴らして神に奉納、数百年かけて地域に伝わるお囃子も多いです。

音をポイントに夏祭りを感じるのも楽しいかもしれません。


【まめ知識】 線香花火

一瞬で消えてしまう儚いイメージの線香花火ですが、ぼたん → 松葉 → 柳 → 散り菊 と4つの花を咲かせます。

持ち手が藁(わら)の「すぼて」は西日本に多く、和紙で巻いた「長手」は東日本に多い形。

派手さはないですが、一番ちかくで静かに楽しめる花火です。


大きな花火を見たあとに、線香花火で去る夏を惜しむのもよいですね。

夏の終わりは線香花火で。

次回は夏の番外編「百鬼夜行の妖怪たち」へと続きます、どうぞよろしくお願いします。

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