闇へと落ちる、未来設定を変えるには
良くも悪くも、「未来設定」次第で、未来は大きく変わります。「どんな未来にするのか?」を考え、「こんな未来にしよう!」とゴールを決めて、それに向かうための選択と行動をしていく・・・、というのは、自己啓発や心理学など、様々な分野で、よく言われていることです。
クラゲのように環境に流され、多くの波に巻き込まれ、軸も無くふわふわと生きていくのでは無く、未来を設定し、未来を創造いくということは、とても大事なことですよね。闇の世界に行くか、光の世界へ行くのかは、未来設定から始まります。
しかし・・、「未来設定」を一歩間違えると、闇へと落ちることがあります。闇に落ちたい人(人生が悪くなっていきたい人)なんて、いないはずです。
とういうことで、今回は、「未来設定」について書いていきます。
闇の世界では無く、光の世界へ行く未来設定には、レベルの高い未来を設定することが大事です。レベルの低い設定は、闇に行ってしまうことがあるのです。
レベルが高いというのは、本質的で抽象度が高いこと、でもあります。
例えば、ここ最近の身近な出来事、コロナでの自粛時の行動を例に考えてみましょう。
レベルの高い未来設定をしたAさんと、レベルの低い未来設定をしたBさん。自粛中、どちらもコロナウイルスに感染しないように行動しました。
Aさんは、食事、睡眠などの生活をしっかり整えて、手洗いうがい、マスクもしっかりして、健康で元気な自粛生活を送りました。
それに対し、Bさんは、自粛生活のために買いだめしたカップ麺を食べ、外出できないから家でゲームにハマって夜更かし。必要時のみ外出するけれど、手洗いうがい、マスクは完璧にやり、人との距離は1.5メートル以上はきっちり離れることに徹底。コロナには感染しなかったものの、どうも体調が優れない。
Aさんは、「健康」という光の世界へ向かったのに、Bさんは「不健康」の闇の世界に向かってしまった・・。初めは、2人とも、コロナに感染したくない、元気でいたい、という共通の思いがあったにも関わらず、未来設定が違うだけで、全然異なる行動を取ることになったのです。
では、2人はどんな未来設定をしたのかというと
Aさんの未来設定 : ウイルスに負けないよう、健康な体をつくる!
Bさんの未来設定 : できるだけウイルスから避ける生活をする!
AさんとBさん、どちらも共通している思いは、「コロナウイルスに感染しないこと」、なのですが、未来設定のレベルが違っているのです。
Bさんの場合、ウイルスと自分が接触しないこと、ということに意識を置いています。目先のことだけ、今のことだけを考えていて、視野が狭い状態です。
それに対し、Aさんの場合は、ウイルスと自分が接触しないようにする外面ケアはもちろんのこと、自分の体を整える内面ケアも意識していて、今だけのことを考えるのでは無く、これからの未来のことまで考えていて、視野が広い状態です。
つまり、
レベルの高い未来設定 = 広い視点、長期的視点、全体的
レベルの低い未来設定 = 狭い視点、短期的視点、部分的
ということになります。
未来設定が違えば、選択の基準が変わるだけでは無く、情報の優先順位も変わります。
例えば、スーパーで、「カップ麺お買い得!」という情報があったとします。Aさんは健康な体づくりが未来設定になっているので、「カップ麺は体に悪いからいらない」と脳がジャッジするため、Aさんにとっては、カップ麺が安いという情報は、優先順位の低い、クズ情報となります。
それに対し、Bさんは、コロナと接触しないことが未来設定になっているので、「カップ麺を買い込んだら、家で過ごせる。コロナから避けて生活できるな」となり、「カップ麺が安いのは良い情報だ!」と脳がジャッジし、優先順位が上位にぐーんと上がるのです。
このように、同じように日常を過ごしていても、入ってくる情報、その優先順位は変わるのです。目につくもの、聞こえてくるもの、気になる情報、入ってくるものは、脳が優先順位を決めているのです。
つまり、自分の未来設定次第で、入ってくる情報はコントロールできる、ということです。
より良い未来を創りたい、より良い人生を送りたいのであれば、まずは、未来設定を見直し、設定し直すことが重要です。
今回は、コロナということで、健康についての話でしたが、これは、どの分野でも同じことが言えると思います。ビジネス、仕事、人間関係、健康 etc・・・
未来設定は、無意識的に設定していることが多いので、まずは、自分がどんな未来設定をしているのかを明確にし、改善していくことです。
広い視点、長期的視点、全体的な、レベルの高い未来設定をして、より良い人生にしていきましょう。(^^)/
最後までご覧いただき、ありがとうございます!
薬を使わずに、元気なココロとカラダをつくる
薬剤師・催眠心理セラピスト 大西智子
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