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欲求不満の正しい見つけ方

欲求(6つのニーズ)

世界の人々は多種多様だ。
さまざまな価値観を持ち、さまざまな営みをしている。
でも<ニーズ>だけは世界共通。
すべての人は6つのニーズに従って動いている。

それは「安定感」「変化」「重要感」「つながり」「成長」「貢献」だ。

国や宗教や人種が違っても、誰かを愛したい。誰かに愛されたい。
みんなに必要とされたい。家族や生活を守りたい。
そういう欲求はもともと人の遺伝子に組み込まれているようだ。

ニーズによって、私たちはすること、しないことを決定しながら生きている。
物を買うのも、仕事をするのも、誰かと話すのも、
6つのうちのいずれかのニーズが満たされることを期待するからそうしている。
3つ以上満たしてくれるものは好きになる。
4つでファンだ。
5つ以上で「なくてはならないもの」になるだろう。

安定感・・・今までと同じように生きていたい。
生き延びるために必要なニーズ。
そのニーズを満たすために、現状維持をめざす人もいれば、
選択肢を増やそうとする人もいる。
安定感を求めすぎると、相手をコントロールしてしまう。
たとえば「子どもが言うことを聞かない」ことを許せない人は、
親としての安定感が失われているからだ。

変化・・・今までと違う体験をしたい。
ずっと安定ばかり満たされていくと退屈になる。
安全圏から一歩はみ出したい。
やったことのないことをやりたい。
知らないことを知りたい。
話したことのない人と話したい。
いつもと違う場所に行きたい。
ワクワクやドキドキを求めるニーズ。

重要感・・・価値ある存在だと感じたい。
自分は平凡ではない。特別な存在でいたい。
人とは違う目的や意義があると感じたい。
このニーズを得るために、競争に勝とうとしたり、
他にはないものを得ようとする人もいれば、人をけなしたり否定する人もいる。
このニーズが強いことを恥じる人は多いけど、誰もが持っているニーズ。

つながり・・・愛されたい。つながりたい。
根底には育った家庭環境がある。
さらに満たそうとしてさまざまなコミュニティに入る。
よく同じ趣味の人で集まったりするが、
それがマニアックであればあるほど、満たされるニーズの度合いは大きくなる。

ここまでの4つは基本ニーズと言われる。
そしてこの基本ニーズひは、人それぞれ「これで満たされた」という
最低ラインがある。
それを下回りそうになれば、人はなんとしてでも上回ろうと必死に行動する。

大切なことはこの最低ラインを、
他人に頼ることなく、自分の力で満たすべきだということ。
自分のニーズのために他人を使おうとすれば、影響力を失いやすくなる。
反対に、あなたがみんなの基本ニーズを満たしてあげることができたら、
みんながあなたについてくるようになるだろう。

成長・・・自分のレベルを上げたい。
多くの人は4つの基本ニーズを満たすことに夢中で、
自分が衰退していることに気づいていない。
成長という響きがいいので、
本人は成長のニーズのつもりでも、実は他のニーズを求めていることがある。
たとえば「成長」を人にアピールすると「重要感」のニーズが満たされることになる。
誰ひとり自分の努力を知らなくても「成長したい」と思えるかどうかがポイント。

貢献・・・誰かの役に立ちたい。
人は誰でも他人の人生の質を高める役に立ちたい。
心の奥底にあるニーズで満たされると、深いレベルの喜びを感じることができる。
これも、よく他のニーズの道具になる。
たとえば誰かに称賛されるための「貢献」は「重要感」のニーズだ。
誰ひとり知らなくても、役に立ちたいかどうか自分の心に聞いてみよう。

誰もが同じく6つのニーズを持っているけれど、
人によってそれぞれのニーズの強さが違う。
そして上位二つの『二大ニーズ』に向かいやすい。

また一緒にいる相手や、いま置かれている環境によっても
強さやバランスが変わってくる。
それにニーズを満たす方法も人それぞれだ。
良いニーズ、悪いニーズというのはないが、
ニーズの満たし方には質の高いもの、低いものがある。

またどういうニーズが強いのか、現状を把握していないことで、
自分や他人に悪影響をもたらすことがある。
なぜなら人は自分のニーズを誤解したまま、
目標を決めてしまうことがよくあるからだ。
たとえば「会社をやめて起業しよう」と決意したものの、
本当はただ「変化」のニーズを満たしたいだけという場合もある。
だから起業すべきではない、というつもりもない。
ただそれなら「ワクワクできる起業」を考えてから起業した方がいい。
もしくはあえて企業にこだわらなくても、
もっとワクワクできる方法があるかもしれない。

何人かで共通の目標をめざすときも、目標をめざすことで、
メンバーの一人ひとりのニーズがどう満たされるのか、考えておきたい。
ではどうやって自分や他人のニーズを知ることができるか。
シンプルに比べていけばいい。

「目標が実現できたけど、不安がある」
「目標が現実できなかったけど、安心できる」
どっちがいいと思うか?

もしその答えが「安心できている方」だとしたら、
もっと安心できるような形で目標をめざしたら、
その人はもっとスムーズに動くことができるだろう。

「安心できるけど、ワクワクしていない」
「不安だけど、ワクワクしている」
どっちがいいと思うか?

今度はその答えが「ワクワクしている方」だとしたら、
もっとワクワクしながら目標を実現するにはどんな方法があるか?
という発想ができるようになる。

「ワクワクしているけど、存在価値が満たされない」
「認められているけど、退屈している」ではどっち?

「認められているけど孤独」
「認められていないけどつながっている」ではどっち?……。

そうやって比較しながら、
自分や他人のニーズをみきわめていこう。
人はニーズのためなら「夢さえも犠牲にする」と言われる。

どんなにすぐれた目標を立てても
”2大ニーズ”が満たされなくなると、
すぐに満たしてくれる快楽に走ってしまう。

どうしたらニーズを満たしながら、目標を実現することができるか。
自分のニーズも大事だけれど、他人のニーズも同じくらい大事。
他人のニーズがわかれば、本当のリーダーになれる。

「上司がやれと言ったら部下はやるのが当たり前じゃないか」
という考え方をする人もいるけど、
その人はむしろ時間と労力を無駄にしていると言える。

力で人を動かしても限界がある。
むしろみんなの感情にスイッチを入れることができれば、
人は自発的に動いてくれるものだ。

さらに思いもよらないすばらしい結果を出してくれることもある。
やがてみんなはリーダーの手を離れて、
リーダーはもっと「自分の大切なこと」に
時間を使えるようになるのだ。

これが欲しいから、こうなりたい。
こうなりたいから、これが欲しい。

【出典】「動きたくて眠れなくなる」池田貴将著

ということは、

人間の欲求を知ることで
自分も他人も生きやすくなる。

これは、主婦だと子供や旦那に使えるワザ!!


~夫に頼らずに生きる力を手に 夫奴隷解放宣言
           30代女性のための自立支援アドバイザー~

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