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心の負担を減らそう1

☆変えられるものから変えていく

不機嫌にならないようにするには、心の負担を減らすことが大切です。
負担が多いと悩みも多くなり、その分だけイライラが多くなります。
心の負担を減らしていけば、イライラの機会の減ってきます。

心の負担を減らすには、余計なエネルギーを使わないようにすることです。

それには、まず「変えられるもの」と「変えられないもの」を
きちんと分けることです。

「変えられるでもの」で悩むなら、
いい解決策が出てくることがありますが、
「変えられないもの」で悩んでも解決策は出てきません。
解決策が出てこないため、いつまでも悩み続けることになります。

心理療法の一つである森田療法では、
「過去と他人は変えられない」という考え方がベースになっています。

たとえば、主婦の中には、夫のことや子供のことで
ものすごく悩む人がいます。
家族のことを思うがゆえですから、大切な悩みです。

しかし、自分が産んだわが子といえども、
自分とは別の人格を持った一人の人間です。
影響を与えることはできますが、
自分の意のままに変えることはできません。
「なんでこの子は勉強しないんだろう。何とか勉強するようにさせたい」
と思っても、限界があります。

「私の力で子供を変えられる」と強く思いすぎると、
ちっとも変わらない子供にいらだって、
いつまでも悩み続けることになります。

「変えられるかどうかわからない」と割り切ってしまって、
「でも、やるだけのことはやろう」「私の力で変わらないかもしれないけど、この子のために私がしてあげられることは何だろうか」と考えたほうが、より建設的に悩むことができます。

そうそう変えられない「子供」のことで悩むよりも、
変えられる「私のやるべきこと」で悩んだほうが、
イライラは減ってきます。

夫についての悩みも同じです。
「もっと出世してほしい」「早く部長になってほしい」と思っていても、
妻の力だけで変えられることはあまりありません。

内助の功でものすごい働きをする人もいますが、
サラリーマンの妻が夫のためにできることは限られています。
健康で働けるようにしてあげることはできるかもしれませんが、
出世するかどうかは本人次第、あるいは会社次第と
気楽に考えたほうがラクです。

「変えられないこと」で悩み始めると著しく心が消耗します。
イライラや不機嫌さも収まらなくなります。

自分を犠牲にしてでも、家族のために尽くすという姿勢は立派ですが、
長い人生ですから、自分の幸せもきちんと考えたほうがいいのでは
ないかと思います。
子供のことや夫のことであまり悩みすぎないで、
自分の人生のことに少しウェイトを移したほうがラクになるのでは
ないかと思います。

「子供がいい学校に行ってくれればうれしいけど、
 ダメでもそれは仕方がない」
「夫に出世させてあげたいけど、ダメならダメでかまわない」
と割り切ってしまえば、気持ちの負担が減って、
イライラを減らしていくことができます。

あなたは、自分のことでイライラしていますか。
それとも自分以外の人のことでイライラしていますか。

自分以外の人のことで悩むと、際限なくイライラしてきます。
人はそうそう変えられないのですから、
人のことで悩むのはほどほどにして、
自分のことに目を向けるようにしましょう。


~30代女性のための心と体の健康アドバイザー~


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