多動力とパラレルキャリア〜本業をもちながらNPOと関わることについて〜

最近、ホリエモンの多動力を読んでいます。

多動力の第1章にこんな言葉が書かれています。

一つの仕事をコツコツとやる時代は終わった
あなたに肩書きはいくつあるだろうか?
一つとは言わせない。
インターネットの出現によって、あらゆる業界のタテの壁が溶けてなくなった。フラットに開かれた時代では、業界の枠を飛び越えられる「越境者」にチャンスが来る。

これからの時代に求められるのは、セクターを越境して、ネットワークを広げ、新しい世界を学習し続ける力なのだと解釈しています。

多動力とパラレルキャリア

この多動力を身につける一つの要素として、NPOに関わる、パラレルキャリアを築くのは、最適な手段なのではないかと僕は思っています。

パラレルキャリアとは?

パラレルキャリア(英語:parallel career)とは、ピーター・ドラッカーが著書『明日を支配するもの』等にて提唱しているこれからの社会での生き方のひとつ。現在の仕事以外の仕事を持つことや、非営利活動に参加することを指す。引用:Wikipedia

自分は学生時代からNPOと関わり続けてきて、パラレルキャリアというキーワードをもとに動いてきました。

参考までに自分のNPOとの関わりはこのような感じです。
- 学生時代:NPOでインターンシップ
- 社会人1〜2年目:学生時代に関わったNPOに深く関わる
- 社会人3〜5年目:NPOのスタートアップに関わる
- 社会人6年目(今):会社のCSRを推進

自分自身の社会人生活を振り返ると、会社に努めながら、土日と平日の夜にNPOと関わることで、ネットワークを広げて、学習の幅を広げてこれたなと思っています。

反省点

ただ、反省点としては、どうしても「本業優先思考」が働いてしまっていたこと。
本業、NPO(副業)なんて分けずに、自分の本気で関心のある領域に飛び込んで、大胆に発想して、行動して、発信して、また行動する。

もっと多動力に書いてあるように越境して繋げてを高速で繰り返していれば良かったなと、社会人1年〜3年目の守りに入っていた感じに反省。

本日は、多動力とパラレルキャリアをキーワードに、セクターを超えて働き、面白いことを創っていくキャリアを築くためのポイントを書いてみようと思います。反省も踏まえて。

特に、学生時代にNPOに関わっていたけど、社会人になってからどうしようか・・・と悩んでいる方々に読んで頂けると嬉しいです。


多動力を発揮して面白いパラレルキャリアを実践するポイント2つ


1. 社会課題解決を軸に大胆に発想して行動しよう
2. 自分の関わっている活動は、社内外で積極的に発信しよう


①社会課題解決を軸に大胆に発想して行動しよう

ビジネスセクターでも新規事業をつくる、PRを仕掛ける時に必要なのは、「社会課題解決の視点」だと言われています。

参考記事:ネスレのヒット商品は社会問題の解決案だった 高岡社長が語るCSVの実践と「新しい時代」のマーケティング
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/49493

NPOと関わる=社会課題と向き合うこと
NPOと関わることは単にボランティアとして参加することではないです。
社会課題と向きあい、同じ志をもった友人とつながり、新しい変化をつくることだと思っています。

社会課題を捉える視点を学ぶ場は、本業では簡単に手に入りません。

自分の場合は、障害者福祉を中心に関わってきましたが、

・多様性をどのように組織に取り入れるか?

・人それぞれの違いを価値に変えるためのデザインアプローチとは何か?

といった問題意識を持てるようになったことは、本業で企画をする際にも活きているなと感じます。

これからは、企業、NPOとセクターは関係なく、大胆に発想してイノベーションを起こす力が求められているはず。

大胆に発想するためには、「社会課題と向き合うこと」が大切。

だから、関心あるNPOには積極的に足を運び、現場で課題解決に取り組む人たちと繋がり、一緒にアクションをとっていくことは、本当にオススメです!

一般的に行われる、なんとか研修より、よっぽと役に立つと思います。

本業が疎かになるかも・・・なんて心配せずに、NPOにも全力で事業に踏み込めると、自然に本業でやっていることともつながるはずです。

自分もNPOで走り回っていたことが、自社のCSR活動につながり、組織開発のプログラムづくりにつながり・・・と、自然と繋がってきた感があります。

極端に言うと、NPO活動にこそ本気を出し、成果にこだわりましょう!


②自分の関わっている活動は、社内外で積極的に発信しよう

どんな仕事をしていても、結局は会社と会社ではなく、個人と個人です。
あなたは一体何者なのか?ということが、常に問われてきます。

自分はどんな価値観をもっているのか?
どんなことに関心があるのか?
何を成し遂げるために働いているのか?

NPOセクターに関わると、上記の問いに瞬発力をもって答えられるようになります。そして、同じような問題意識やビジョンをもった人たちと繋がりやすくなるなと感じています。

本業と関係ないから・・・ではなく、NPOを含めて、自分の活動を積極的に発信していくことが、「自分らしい仕事」につながるのだと思っています。

自分も、発信は得意なタイプではないですが、最近は自分がやっていること、やりたいことは積極的に発信するよう切り替えています。
発信することで、面白い人とたくさん繋がれるようになっているし、発信しないことのデメリットの方が大きいなと感じているので。

「発信」という視点で参考になるのが、ホリエモンの近畿大学での卒業式スピーチの内容です。

“自分で出来るだけ多くの情報に接することがまず大事です。そのためのツールは揃っている。別に先生に教わらなくても、自分で、たとえばスマートフォンのニュースアプリを使って情報に接することも出来るし、ソーシャルネットワークを使って、世界中の、自分が「面白いな」「この人の話聞いてみたいな」っていう人たちの情報にすぐに辿りつくことができます。簡単です。まず、自分で情報をーー世界中の素晴らしい頭のいい人たち、先を行ってる人たちの情報をーー、触れることができるので、まず、そのことを頭の中に入れておいてください。
そして、それだけじゃダメです。これからは、そうやって仕入れた情報を、自分の頭で考えて、そして自分で発信して、頭の中を整理して自分で考える癖をつけていかなければいけないです。それはどうやってやるのか?簡単です。インターネットでブログやら、ソーシャルネットワークやら、そこで毎日発信し続ければいい。非常に簡単なことです。それをできれば毎日やってほしい。そうすることによって、世界中の様々な情報を自分で頭の中に入れて考えて自分なりの判断ができるようになると思います。”


https://youtu.be/8gbioo2okYM

まだ、本業で成果を出せていないから・・・と勝手に萎縮せずに、ガンガン自分の関心がある社会課題について発信して、本業もNPOも関係なく自分の周りにあるリソースを巻き込んでいきましょう!

まとめ

周りの目は気にしすぎず、セクターを越境して新しい働き方をつくっていく人が増えれば、健全な働き方改革がきっと実現できると思っています。

一緒に新しい変化を創っていくメンバーは募集中です!

メモ:渋谷のラジオ(プロボノ部)出演

先日に渋谷のラジオ・プロボノ部に出演させて頂き、自分が会社で本業を持ちながら、NPOに関わってきての学びや反省点などをお話しました。
参考になるかわかりませんが、ご興味あればぜひ。。

当日のラジオのnoteはこちら



NPOセクターへ一歩踏み出すのに参考になる記事

下記のイベントは自分も参加しようと思っています。

東京の課題を知り、自分ができる貢献の形を考える プロボノ1DAYチャレンジ説明会&トークライブ 7月12日(水)開催
https://newspicks.com/news/2292720