マガジンのカバー画像

ブランディング

216
ブランディングのヒントをまとめているマガジンです。
運営しているクリエイター

#コラム

『世界観』はもはやビジュアルだけじゃない。

普段は個人事業主や中小企業のブランディングを担当していますが、ブランディングをしたいとお問い合わせをいただくときに、相談ですごく多いのが、『世界観のあるブランディングに憧れる』という部分です。 無敵艦隊のアウトプットを『世界観がある。』とありがたいことに言っていただくことも多いのですが。 とはいえ、『世界観とは?』といういろんな意味を含む言葉は掘り下げた方がいいという考え、改めて掘り下げてみました。 『世界観』でイメージしやすいのはディズニー。世界観の威力というものは、

これからの小売を考える上での必読書に出会った話。

意気揚々と「店舗メディアの作り方」という月額マガジンをはじめたのですが、うっかりさんなので単品マガジンで作ってしまい、落ち込んだりもしたけれど私は元気です。(すでに購入してくださった方には別途ご案内のご連絡します!) まあミスしてしまったのは仕方ないので、気を取り直してマガジンはじめたらすぐに書こう!と思っていたことを書きます! それは数日前のこと。 NewsPicks編集部のまわりをうろうろしていたところ、なにやら面白そうな本を発見しました。 天性の嗅覚によって「こ

有料
300

SNSマーケ=ユーザーの導線設計を最適化すること

こんにちは、とみこ(@tomiko_tokyo)です。 最近、TwitterだけじゃなくインスタのSNS運用にも関わったりしています。ネタや共感やライフハックでバズりやすいTwitterとは異なり、タイムラインの世界観の統一感や、ハッシュタグの使い方など、Twitterとはまた違うその特徴が面白くなってきた最近。 インスタ(@tomiko_tokyo)では、ごはん×写真の撮り方をメインに発信しているので、こちらもたまに遊びに来てくれたら嬉しいです。Twitter、note

眼にみえるものを再現するのでなく、みえるようにする

GWをドイツで過ごしている(いや、すでに「いた」か)。 旅先ではその土地の美術館を訪れるのが、僕の旅の楽しみ方のひとつ。 滞在先のひとつミュンヘンでは、3つの美術館をはしごした。収蔵品の時代別に、アルテ・ピナコテーク、ノイエ・ピナコテーク、ピナコテーク・デア・モデルネと分かれている。パリで言えば、ルーヴル、オルセー、ポンピドゥのようなものだ。 3つの美術館を1日で見て回ったので、かなり足早に回っても半日以上を費やした。 そのうちの1つ、ピナコテーク・デア・モデルネで運良くパ

君が好きな湘南モノレールのCIデザインの話

「もしも興味を持っていただけるならで構いません。“中野さんにできる何か”を提案していただけますか。」 わかりましたと僕は即答、喜んでお受けした。 夏の夜の柔い海風に、火照る顔を吹かれながら。 昨年の夏、とあるご縁で湘南モノレール社長の尾渡さんと夕食をご一緒する機会があった。お酒もまわりそろそろお開きといった頃合いに、先の言葉を尾渡さんから投げかけられた。 来年の、つまりは今年、湘南モノレールの終着駅である湘南江の島駅の駅舎がリニューアルされるとのことだった。 それにあわ

サウナとストロングゼロから考える、これからのブームの作り方

(※今日は野球記事のときと同じようなテンションでお送りしています。あらかじめご了承ください。) ちょっと前からごく一部では話題になっていた「#わたしのストロングゼロ」なるハッシュタグ。 ここにきて、とうとうストロングゼロ界を牛耳るダブル長谷川の談合により、「#わたしのストロングゼロ」を軸に地下ユニットとして動き出すことになったそうです。 こうして今をときめくエース編集者たちが組んで本格的にやりだすと、ほんとに公式に届く日がくるんじゃないかって…ストロングゼロのオウンドメ

有料
200

CXOがいる会社での仕事の備忘録

TL;DR ・ CXO Nightというイベントで弊社の代表とCXOが対談した ・ いい機会なのでCXOの仕事と就任前後のチームの変化をメモった CXO Night イベント先日、2018年2月9日にCXO Nightというイベントがあり、弊社のCEO加藤とCXO深津が登壇しました。有料のイベントにも関わらずTech play史上最大の集客と、勉強会後の反響がありました。 イベントではCXOは何をやっているのか? みたいな話題が何度か出たと思います。僕自身は深津さんがCX

デザイナーがデザインの価値を信じないでどうする

デザイナーは、自分がデザインしたものの価値をどう測っているのか。 CT、CV、ダウンロード数、売り上げ…KPIにはそのような数字の達成目標が掲げられる。その指標によって成果が測られる。 人々は効果試算を行い、達成できるか試行錯誤し、一喜一憂する。 しかし、果たして本来の価値が含まれている"モノサシ"なのだろうか。 数値に縛られ、身動きが取れなくなる「細かなUI改善をしたいが、KPIにつながらないので、なかなか施策として実行することができない」 多くのデザイナーがぶつか