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#2 「男2人犬2頭の西別岳」 2022.1月

 標茶町の端っこに犬4頭と暮らす男がいる。移住してまだそう経っていない。彼は写真家を志す。迷いながらもまっすぐだ。その内面に惹かれる。少年のように純粋でありながら未来を見据えて確実に試行錯誤し行動するしっかり者。と僕は感じ取っている。僕のような悪戯大好き悪ガキタイプとはちょっぴり異なる部分もありそうだが、奥にあるピュアなハートは僕も共通なのだと強めに言っておきたい。

 そんな彼と以前から約束していた冬の西別岳へ行ってきた日のことだ。お互い愛犬を連れて、早朝からキンキンに冷えた山へでかけた。この日はまだ雪も少なく、林道のギリギリ行けるとことまで車を進めた。「埋まるか行けるか微妙な状況を車を走らせる」この行程が一番心臓に悪かったのは言うまでもない。

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 野生動物かよ。

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 いつも前ばかり歩きやがって。カイめ。楽を見習え。

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 「初めての冬山です!」と喜んでいた彼の顔が忘れられない。

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 あ、おい。カイ邪魔するな。

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おい。邪魔するな。

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 晴天。無風。この上なく素晴らしいコンディションだった。初の冬山でコレは贅沢である。ただ「冬山」と言うにはいかんせん雪が少なすぎだが。

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 山で食うカップ麺。最高でしょ?

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 釧路の海まで見えたのには驚きだ。さすがは冬の澄んだ空気。

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 どこまでも従順なラブラドールの楽(らく)。カイは自分勝手に常に先を歩き、楽は常に彼の顔を見ながら歩く。犬の性格の違いが面白い。

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 車窓からさっきまでいた稜線を眺める。自分の歩いた稜線。西別岳の裾に暮らす彼にとってこの瞬間はたまらない贅沢だろう。


彼のことはコチラ


 自然は、山は、人も犬もコミュニケーションを交わすのにとても良い場所。肩書き、装備品、装飾品は意味をなさず、嘘偽りなく、内側でしっかりコミュニケーションが交わせるのだ。そう思っている。


photo: 2022.1.10 


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