「一冊で読む日本の近代詩500」

詩は、ある種、メンヘラ達のジコマン的な承認欲求を満たすものに陥りそうではあるが、ココにある、歴史に揉まれて読み継がれてきた詩には、そんな薄っぺらいものではなくて、時に死をも厭わない、心の奥にある情の原石の鋭い輝きがぎっしりと詰まってるように思う。

言葉は鋭い凶器であり、武器にもなり得るってことが、鈍くてバカな俺にもよくわかる。

コレらの詩を味わうには、コッチも精神をオールヌードにしなければならないのだ。それはよく言われる“純な気持ち”でってことでは決してない。世俗にまみれて、醜いものをいっぱい纏っていてもいい、ただ受け入れろということだ。

そして、良い詩は、人を良い意味で傷付ける。深く傷付けば傷付くほど、それだけ良い詩なのである。

与謝野鉄幹・晶子、高村光太郎、石川啄木、林芙美子、金子みすゞ、高見順、中原中也…が、とりあえず響いた。


脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。