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短編小説

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幸せ

幸せ

「何か"いいこと"ないかな。」

私はいつも、そう思っていた。

しかし、今日も同じような毎日の延長でしかなかった。私の目の前には、真新しいものなんて何もなくて、いつもの日常が広がっている。

私は今日も、いつもと同じように朝6時に起きて、掃除洗濯をこなした後、家族を起こしてご飯を作り、皆を見送ったら後片付けをして、そこからパートに出て夕方まで働き、帰りにはスーパーに寄って、家に帰るとすぐに晩御飯

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