黒猫のミコト

趣味で短いお話を書いています。マンガより小説が好き。宇宙が好き。綺麗な景色が好き。世界…

黒猫のミコト

趣味で短いお話を書いています。マンガより小説が好き。宇宙が好き。綺麗な景色が好き。世界が好き。新しい物好き。心理学とか哲学とかも好き。人間観察も好き。いいな、と思ったらフォローお願いします。常に執筆中。更新不定期。ペンネーム変えました。

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最近の記事

またひとつのお話を書きました。 今回は別媒体に投稿してみた。 https://story.nola-novel.com/novel/N-2a006cad-eac0-4527-a78a-f11071166c7b?utm_source=copy&utm_medium=none&utm_campaign=bookshare_both&utm_id=book_share

    • 幸せ

      「何か"いいこと"ないかな。」 私はいつも、そう思っていた。 しかし、今日も同じような毎日の延長でしかなかった。私の目の前には、真新しいものなんて何もなくて、いつもの日常が広がっている。 私は今日も、いつもと同じように朝6時に起きて、掃除洗濯をこなした後、家族を起こしてご飯を作り、皆を見送ったら後片付けをして、そこからパートに出て夕方まで働き、帰りにはスーパーに寄って、家に帰るとすぐに晩御飯の準備にかかる。 食事が終われば、その後片付けをして、洗濯物を取り込む。ここま

      • なんの意味もないもの

        「僕、死のうと思ってるんです。だから、今日でこの会社を辞めます」 僕は上司にそう告げ、会社を去った。 僕がそう言った瞬間の同僚達のどよめきは、何を感じてのものだっただろう。 「私も。僕も。」なのか。 「勝手に死んでおけ。」なのか。 「止めなくていいの。」なのか。 それを知れないのが心残りだが、この会社にも、この世界にも、もう、未練はない。 僕は、死のうと思っている。 いつもの帰り道、 いつも乗っている電車、 明日からはそこに、僕はいない。 そして、今日、 僕が

        • 失敗

          また…ダメだった。 僕はホントに、何をやってもダメな人間、だ。 これまでの人生を振り返っても、上手くいった試しなんて一度もない。役立たずで、クズで、ノロマで、不器用。おまけに、人と仲良くする事だって、僕にとっては難しい。だから、友達と呼べる人間なんて、僕にはほとんどいない。何をやってもダメなのは、自分でもよくわかってる。だってこんな人間が何をしたところで、上手くいく、ハズがない。けど…。 「すいませんでした!」 「本当にお前はクズだな、もういい!さっさと失せろ!」 「は

        またひとつのお話を書きました。 今回は別媒体に投稿してみた。 https://story.nola-novel.com/novel/N-2a006cad-eac0-4527-a78a-f11071166c7b?utm_source=copy&utm_medium=none&utm_campaign=bookshare_both&utm_id=book_share

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        • 奇跡なんて起きない
          0本
        • 短編小説
          1本
        • 『リライト』
          2本

        記事

          『リライト』 第一章 戒め

          はっきりいって、僕は無敵だった。 なぜなら、僕は生まれた時から兵士、としての英才教育を受け続けてきたからだ。 そして、この世界では、身体能力を限界まで高めるメソッドが確立されており、そのメソッドに沿って20年間も教育され続けてきた人間は、男女全てを含めても、この世界で僕、ただ一人。 その甲斐もあって、僕は、これまでの戦いにおいて、いまだに傷ひとつ負ったことはなかった。 また、戦時中と言うのは技術の進歩が著しい。 飛行機、携帯電話などの原型が戦争から生まれた事実からも

          『リライト』 第一章 戒め

          『リライト』 序章

          この世界は、ずっと争っている。 なぜ、そんなことになったのか、今はそれを知るものすらいない。 戦いがあまりにも長く続いたため、この世界で、兵士といえば大半が女性だった。なぜなら、初期の戦いにおいて、男性は既に、大多数が死滅していたからだ。 そのため、女性が兵士として駆り出される事となった。が、もちろん、当初は女性が兵士をすることに対して、反対意見も多かった。 しかし、敵対勢力の攻撃が激しくなった結果、そうもいってられない状況になり、女性部隊が初めて、実践に投入される事

          『リライト』 序章