蝉とエアコン

未来の自分は想いを馳せる、
それは大きな勇気と希望を与える、
そんな事を考えている僕は、
一滴の汗もかかずに、
エアコンと1日を過ごす。

昼過ぎの窓の外からは、
蝉たちの懸命な泣き声が、
自身の生命の燃焼を表し、
僕の心を燻らせる。

長く地中で想いを馳せ、
羽を広げられるのは7日。

僕の地中は何日で、
羽を広げるのは何日か。

そんなことよりも、
己も必死に木の幹にしがみつき、
大声で生命を叫んでみてはどうかと、
ベッドの上の僕を、
冷風を吐き出しながら、
エアコンが見下ろしている。


ともですっ、最後までご覧頂き本当にありがとうございます^^