目標と虹

僕の前には、ふわふわと霧状の目標。

誰かが、「目標は明確に」と言った。

自分の甘さと緩さが、

情けないと思う時もある。

今朝見上げた曇り空には、

綺麗な虹が架かってて、

なんだかそれに憧れを抱いた。

そりゃあ、

まっさらな青空に架かる虹は綺麗だ。

けど、

曇り空を繋ぐ虹には、

ガムシャラな綺麗さがあって、

それが僕の心を掴んだんだ。

少しずつ少しずつ、

僕も僕の輪郭を、

ハッキリと強くしていきたい。

焦らず急がず、

ふとすれば、

雨上がりに虹が架かることもあるかもって、

その時はきっと、

その虹は奇跡じゃないと、

思えるだろうから。

湿った風が少しぶっきらぼうに、

とりあえずやってみろよって、

僕の頬をかすめながら、

言い残して過ぎていった。