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久々に建物探訪〜朝倉彫塑館〜


今日は日暮里駅から5分ほどのところにある『朝倉彫塑館』へ。
1人でゆっくりと楽しんできました。


一応建築の勉強をしてきておりまして、隠れ建築士であります。(なんだそれ。笑)

朝倉彫塑館は、彫刻家の朝倉文夫さんのアトリエ兼住居です。今は台東区が管理運営をしているようです。
ほとんど写真が撮れないので、ただの感想文みたいになってしまいますがご容赦を。

外観はこんな感じ

道路側から見える、黒くそびえ立った部分はコンクリート造。
数寄屋建築がお好きだった朝倉先生ですが、銅像の重量や、地下から作品が持ち上がる仕組み等の構造的問題でアトリエ部分だけはコンクリート造に、そして居住部分は数寄屋造と面白いコラボレーションをしています。

こちらは何度か来たことはあるのですが、今回の見学のテーマは『陰影』です。
私の最近の流行の「影」への意識や思考を深めたいなと思い、彫刻家として陰影に対して繊細にアトリエ作りをされた朝倉先生のもとに来たという事になります。

なので、入ってすぐのアトリエに30分ほど座っておりました。
もし今日こちらにいらしていた方で、端っこでコソコソしていた黒づくめのやつを見たという方。それは僕です。怪しいものではございません。


そんな事はさておき、やはり光の取り入れ方から始まり、陰影に対しての強いこだわりは細部にわたって作り込まれていました。

それは窓の配置や高さ、壁の色や曲線等。いろいろありますが、私が気に入ったのは床の色味とそこに映る影。

小学校の教室であるような、木が交差に組まれたような床なのですが、これが素晴らしく良い感じの飴色に経年変化をしており、そこに映り込む光や影がなんとも美しい。
長い間床を見つめ続けていたので、なおのこと怪しかったでしょう…。

この床の色味は、朝倉先生も見たかっただろうなぁ〜と、勝手に妄想を繰り広げておりました。

ここで室内の写真を少しだけ。
ここはサンルームで、蘭を育てるためのお部屋だとか。
また、朝倉先生は大の猫好きという事で随所に猫の像が飾ってありますので、猫好きの方も是非訪れてみてはいかがでしょうか。
また、アトリエ上部の屋上庭園からは素晴らしい景色も見ることができます。

先述の通り、数寄屋建築がお好きだということもあり、変わった形の木(変木)が猫と同じくらい多用されておりますので、こちらも見どころ。


こちらから10分ほど歩けば上野公園にも行けます。
本日は東京国立博物館の庭園が開放しておりましたので、そちらも散歩してきました。

ついでに自分の影もパシャり。

良い時間を過ごせてエネルギーを得て帰ってきました。
やはり定期的に建築や芸術は見ていった方が良さそうです。

また明日から頑張りましょう!

ともですっ、最後までご覧頂き本当にありがとうございます^^