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【Weekly不満】外出時や満員電車、周りの人が気になる(~2022/5/15)

こんにちは。Insight Tech CEO 伊藤です。「声が届く世の中を創る」の実現に向けて不満買取センターを運営しています。

このnoteでの連載として「先週の生活者不満」をお届けしています。

この企画は毎週月曜~木曜日に放送されているJ-WAVE TOKYO MORINING RADIOの毎週木曜日のコーナー「データから導く<Better Life>」と連動しております。毎週ナビゲータの別所哲也さんに先週の生活者不満からみえる「Better Life」をお届け頂いています。是非ラジオもお聴きくださいね。

先週の生活者不満(~2022/5/15)

注目するのは「前の週と比較して増加が目立ったキーワード」。そのキーワードの出現件数を反映したワードクラウド(下図)をみると「先週はこんな不満が目立ったみたい」という理解ができます。

先週は雨の日が続いたこともあり、「雨」「傘」「梅雨」など天気に起因する不満が目立ちました。また、細田衆議院議長が「議長になっても毎月もらう歳費は100万円しかない」と発言したことで、国会議員の金銭感覚について不満が集中しました。

そのような中で今週は①「屋外」、②「満員電車」に注目します。

「屋外マスク」、一体どうすればいいの?

先週は「屋外」に関する不満の増加が目立ちました。屋外におけるマスク着用についてのモヤモヤです。

新型コロナウイルスの感染対策として実施されているマスクの着用について、医療業界や政界など各所から様々な言及がされています。

夏が近づくなかで医学的な観点で「密にならない屋外ではマスク着用の必要はない」との方向性が提示される中で、岸田首相からはマスク着用を求める感染対策を緩めることについて「現実的ではない」との言及が出ており、生活者の中にはやや混乱が見られるようです。

具体的には以下のように屋外でマスクを外すことについて積極派と慎重派と別れています。

私も屋外ではマスクを取り外そうと思います。自分の健康・体の為にそうします。ノーマスクの人に危害を加えたり、暴言を吐いたり、持論を押し付けることを切に願います。(40代・千葉県)

先週からコロナ感染者が増えているのに、マスクを屋外で外して良いとか言うとまた増えてしまうのではないか。(40代・埼玉県)

屋外で人と2メートル離れていれば、マスクは外そうと言っているが、東京都心で2メートルもずっと距離をとるなんて無理。東京都心ではマスクはしてほしい。(40代・東京都)

この背景として求められているのは、①客観的な根拠に基づくガイドラインの提示と、②ガイドラインに基づく各人の判断の理解・尊重の2点です。つまり、「どうすれば大丈夫かを分かりやすく説明して欲しい」という思いと「ルールに沿った意志や判断を尊重し価値観を押し付けないで欲しい」という思いです。

コロナ対策に関してまさに転換期となる中で、「方針の提示の仕方」と「各人の意識の持ち方」の両面が問われている局面と言えます。

また、屋外マスク問題に派生し、マスクに限らない様々なモヤモヤが生み出されつつあるようです。

屋外でのマスク要不要がテレビで話題になり始めた頃から、歩きながらの喫煙が増えている。(40代・埼玉県)

住んでる地区のコロナ患者がすごく増えた。増えたのに、屋外マスクはしなくていいとか、外国からの入国制限緩和とかに舵を切るなら、学校行事も出来るようにして欲しい。(40代・富山県)

屋外でのマスク着用問題はそれ単体で捉えず、屋外での喫煙の在り方など他のルールやガイドラインとの整合性など総合的な観点で考え、判断し、行動することが求められていると言えそうです。


満員電車、周りの人が気になる

先週は「満員電車」というキーワードを含む不満も増加しました。
ゴールデンウィークが明け、通常の勤務形態に戻る中で、在宅勤務から出勤形態に戻る企業が増えるなかで「満員電車」に乗る機会が増えていることに起因していると言えそうです。

特に先週は雨が多かったこともあり、「雨の日の満員電車の不快さ」に関する不満が目立ちました。具体的に見てみましょう。

雨で濡れた傘を床に付けずにいる人や、雨で濡れたリュックを背中側で背負っている人がいることで自分の衣服が濡れてしまうことを気にする声が目立っています。

雨の日の満員電車の中で、傘先を床に付けず周囲の人に先端を当ててることに気がつかない人が多いため、雨の日は服や足元に傘の水をつけられてとても不愉快に感じる。傘の先端を人に向けないように車内アナウンスしてほしい。(30代・埼玉県)

なんで電車には、傘を入れる袋が出てないんだろう?デパートとかより電車の方がいると思うんだけど。特に満員電車(40代・大阪府)

満員電車で濡れたリュックを背負ったままだったり、前に抱えていたりされると、こちらの服が濡らされてしまって迷惑。雨の日は特に、車内放送でリュックの取り扱いについて注意喚起してほしい。音量を大きくしてほしい。(50代・大阪府)

雨の日の満員電車を快適にするグッズやサービスにはまだまだ商機がのこっているようです。

でも、もしかすると、在宅の時間が長くなって他の方の行動や所作に敏感になってしまっていることが不満につながっているのかもしれません。

実際、雨の日に関する不満だけでなく、以下のように「満員電車での他の人の行動が気になるからアナウンスでしっかりと注意して欲しい」という不満が確認できます。

満員電車でおしゃべりを続ける人たち、座席の前に立っているのでマスクから飛沫が飛んでくるのが嫌で仕方ない。車内での会話を控えるようにアナウンスをしてやめさせてほしい。(40代・埼玉県)

スマホゲームが多様になったせいか満員電車内で夢中でゲームをしている人が多い。ゲームする時に腕が拡がったり動かしてぶつかってこられて迷惑。混雑時にゲームをしてまわりに迷惑をかけるのは控えるよう車内アナウンスしてほしい。(30代・埼玉県)

確かに気になる行動かもしれませんが、すぐに「アナウンスで注意して欲しい、取り締まってほしい」となるのも少し寂しい気持ちがします。本質的には、お互いを配慮し合い、気遣い合う寛容さが必要とされているのかもしれません。

満員電車という元々快適ではない空間・時間だからこそ、お互いがお互いを思いやる気持ちが求められている。この点は先の「屋外マスク問題」における相互理解の必要性とも共通すると考えます。

皆さんの一週間がポジティブなものとなりますように。


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