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【Weekly不満】そろそろ日焼けが気になる季節・・(~2022/5/22)

こんにちは。Insight Tech CEO 伊藤です。「声が届く世の中を創る」の実現に向けて不満買取センターを運営しています。

このnoteでの連載として「先週の生活者不満」をお届けしています。

この企画は毎週月曜~木曜日に放送されているJ-WAVE TOKYO MORINING RADIOの毎週木曜日のコーナー「データから導く<Better Life>」と連動しております。毎週ナビゲータの別所哲也さんに先週の生活者不満からみえる「Better Life」をお届け頂いています。是非ラジオもお聴きくださいね。

先週の生活者不満(~2022/5/22)

注目するのは「前の週と比較して増加が目立ったキーワード」。そのキーワードの出現件数を反映したワードクラウド(下図)をみると「先週はこんな不満が目立ったみたい」という理解ができます。

先週はフリマアプリ「メルカリ」で配送サービス利用料金が値上げやサントリーのペットボトル飲料の値上げなど、値上げの発表が続いたことで、これに対する抵抗感が表明された不満が増加しました。

そのような中で今週は①「運動会」、30代女性で目立った②「日焼け」に注目します。

みんながストレスなく楽しめる「運動会」を

多くの小学校や中学校で運動会が開催されました。
関東地方などでは天候に恵まれなかったこともあったようですが、コロナ禍により様々な行事が延期・キャンセルになる中で、喜ばしいニュースとして捉えられました。

一方でコロナ対策として多くの制約が残っている事への不満の声が寄せられています。具体的には、「ほかのイベントが定員制約がないのに運動会は1名のみ参加」「学年ごとの時短開催」などへの不満が寄せられています。

コロナの感染者数が減らないまま、GWも自粛規制ない世間で、イベントなども定員満席にしているわりに学校行事の運動会は参加者は未だ保護者1人だったり、兄弟児はダメだったり厳しい。(40代・愛知県)

小学校の運動会、今年は、開催予定で、子供たちも喜んでいるけれど、学年ごとの時短開催で保護者は各家庭一人しか見に行けない。外で開催、マスク着用なら、各家庭二人まで見に行けるようにして欲しかった。(40代・福岡県)

保護者・親族として「運動会」を「子供たちの成長を実感できるイベント」として楽しみにしており、【学校行事】を超えて【非日常のライフイベント】として認識されていることが分かります。

そのような期待は「子供をすぐに見つけたい」「確り映像や写真に残したい」という期待に派生しています。

こどもの運動会を撮影したいけど、撮影すると肉眼でよく見えないし、見ることに集中するとうまく撮れない。周囲に迷惑をかけることなく両立したい。(40代・福島県)

スマホカメラで運動会モードみたいなのが欲しい。ズームが綺麗に写って欲しい。(30代・宮城県)

子供用の目立つ色(例えば蛍光色など)の靴下、靴、髪ゴムなどが欲しいです。運動会や発表会など、同じような服装の集団から自分の子供を見つけるのが困難なため、目立つ色の物があると見つけやすくなるので便利だと思います。(30代・千葉県)

多くの子供から自分の子供あるいは親族を見つけ出すための工夫や苦労は運動会において「積年の不満」といえそうです。
目立つ靴下や髪ゴムなどで分かりやすくする、スマホでうまく撮影したいなど様々な苦労がうかがえます。

例えば、IoT技術を活用することで、①自分の子供・親族がどこにいるかが可視化され、②自動的にその映像を色々なアングルでクラウドに保存してくれる、なんていうサービスが出れば「子供を見つけ撮影する苦労」から解放され、自分の目と心に子供の成長を焼き付けることに集中できそうです。

そんなスマートな次世代運動会が新たな価値を生み出すかもしれません。



そろそろ日焼けが気になる季節・・

先週は30代女性で「日焼け」に関する不満が増加しました。

Google Trendでみても、「日焼け」に関しては、5月末~6月に検索ピークを迎えます。毎年日差しの強さへの備えを本格化するタイミング、と言えそうです。


「日焼け」に関しては「日焼けすること」ではなく、「日焼け対策」に対する物足りなさ、不便さについて多くの不満が寄せられています。特に目立つのが「ムラなくちゃんと日焼け止めが塗れているのか分からない」という不満です。ミストで浴びる日焼け止め、日焼け止めが塗れているかを確認できる仕組みなどのアイデアが寄せらています。

日焼け止めを全身にムラなく塗るのが難しいので日焼け止め効果のあるミストを浴びれる施設やシャワールーム、お風呂があれば使いたい。(30代・大阪府)

日焼け止めをちゃんと塗りたいところに塗ることができているかわからない。塗り直すタイミングもわからないし、お風呂に入ったら全て取れているのかもわからない。なので、日焼け止めがついているかどうかが一目でわかる、ブラックライト的なものが欲しい。(30代・大阪府)

また、「日焼け止めを塗るのが面倒」という抵抗感から、「〇〇+日焼け止め」がまとめて対応できる商品への要望も聞かれました。

日焼け止め効果のあるハンドクリームが欲しいけど見たことない。誰か作ってほしい。(30代・東京都)

日焼け止めは確りと対処したいけど自分のやり方が十分なのか分からないし、そもそも面倒だから日常のスキンケアとあわせてワンストップ化したい、という30代女性の気持ちがうかがえます。

また30代女性の多くは「子供の日焼け対策」にも悩まされているようです。

子どもが急にお風呂嫌いになった。体が洗えなくて困る。体が洗えないから日焼け止めもぬれない。子ども用の拭くだけで日焼け止めや汚れが落とせるシートが欲しい。(30代・静岡県)

保育園の朝の送迎時に毎回、子供に日焼け止めを塗り忘れてしまう。保育園の入り口に日焼け止めを置いてほしい。(30代・千葉県)

子どもがすぐに日焼けすることに不満。日焼け止め塗ってもどんどん黒くなる。肌に優しくてもっと効果の高いベビー日焼け止めを作ってほしい。(30代・熊本県)

子供が抵抗することなく対処できて肌にも優しい日焼け止めが求められているようです。

このようにしてみると、「日焼け止め」という従来から存在する商品であっても、解決したい悩みは様々です。

「日焼けを防ぐ」というコアバリューだけでなく、塗りやすい、時短できる、子供にも安心、効果が可視化できる、などの「付加価値」が新たな商機を生む可能性があります。
日焼け止めに限らず、「付加価値」を軸にした商品ラインナップ展開が生活者の不満を解消しそうです。

「日焼け」についてはこんな意見も。

紫外線を浴びたくないが、日光を浴びないと体調が悪くなる。そのくせ日焼け止めを塗ってもすぐ日焼けするし極度の暑がり。もう日に焼けるしかないのか...なんとか紫外線を防御しながら日光の恩恵だけ受けたい。(30代・岡山県)

「日焼けはしたくないが、生活リズムを整える意味でも太陽の光は浴びたい」
心の健康を含めた健やかな毎日には日光を浴びることはとても大事であるという認識のもと、この両者を両立させ、気兼ねなく外出できる気持ちにさせることが日焼け止めの究極の役割なのかもしれません。


振り返ってみると、「運動会」も「日焼け」も外出することを前提とした不満。ここ最近の不満のトレンドと言えそうです。

マスク利用に関するガイドラインも示されつつあり、これまでの日常を取り戻そうとする中で生まれている、ある意味では「ニューノーマル」ならぬ「ノーマル」な不満と言えそうです。

皆さんの一週間がポジティブなものとなりますように。


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