見出し画像

モノのサブスクで生活を便利でリッチに ほか(先週の生活者不満:~2022/1/23)

こんにちは。Insight Tech CEO 伊藤です。「声が届く世の中を創る」の実現に向けて不満買取センターを運営しています。

このnoteでの連載として「先週の生活者不満」をお届けしています。

この企画は毎週月曜~木曜日に放送されているJ-WAVE TOKYO MORINING RADIOの毎週木曜日のコーナー「データから導く<Better Life>」と連動しております。毎週ナビゲータの別所哲也さんに先週の生活者不満からみえる「Better Life」をお届け頂いています。是非ラジオもお聴きくださいね。

先週の生活者不満(~2022/1/23)

注目するのは「前の週と比較して増加が目立ったキーワード」。そのキーワードの出現件数を反映したワードクラウド(下図)をみると「先週はこんな不満が目立ったみたい」という理解ができます。

先週も新型コロナ感染症の新規感染者数が目立って増加したことから、感染拡大に関連するキーワードが目立って増加しました。「まん延」、「保健所」、「時短」などのキーワードが増加しており、感染拡大が本格化したことで対策の必要性と危機感が高まっていることがうかがえます。

そんななか、今週は①「月額」、30代女性で増加した②「休園」、40代女性で増加した③「洗い物」に注目します。

モノのサブスクサービスで生活を便利でリッチに

多くのサービスが月額利用による「サブスクリプションサービス」化するなかで、先週は「月額」というキーワードが増加しました。

先週発表された動画配信サービスの月額利用料の値上げに伴う増加です。これ以外にも、電気料金が値上げされたことで月々の電気代が増加していていることを憂う声も寄せられており、月々に固定的に掛かるお金が増えることが家計をひっ迫している様子がうかがえます。

DAZNの料金が月額3000円に値上がりする。25%の値上がりだ。スポーツの種類を選択して観られるようにして、料金の上げ幅を少なくしてほしい。(60代・愛知県)

電気代高すぎ! 去年より使用量は少ないのに、月額500円上がっている。冬だから暖房費がかかるのに、本当に困ります。(40代・静岡県)

一方で、固定月額制のサブスクリプション契約については、さまざまな「あったらいいな」の声が寄せられています。
例えば、

子供服も月額制のレンタルあったらいいのに。すぐにサイズアウトする。(30代・熊本県)

乾燥機付き洗濯機を使用したいので毎月、月額料金を支払ってサブスクリプションサービスで利用できるようにしてほしい(40代・千葉県)

間接照明をやりたいが値段が高いので、月額料金を支払って毎月好きな間接照明をレンタルし、家に設置できるそんなサブスクリプションサービスをしてほしい(40代・千葉県)

のような意見です。

すぐに使えなくなってしまう子供服、高機能な乾燥機付き洗濯機、ちょっと贅沢な間接照明、など、「コスパ」だけでなく、①利用する期間が短いもの、②購入するとイニシャルの負担が大きいもの、③いろいろな種類を楽しみたいものに対してサブスクリプションサービスのニーズが隠されていることが分かります。

WEBサービスなどのサービスだけでなく、所有から利用へと進む中で「モノ」のサブスクリプションサービスが、生活に新たな「コト」を生み出し生活を豊かにしていく一つのソリューションとなりそうです。

https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/01537/00298/


保育園が休園。親も子供もストレス

先週は30代女性で「休園」というキーワードが急増しました。新型コロナ感染症の感染拡大に伴い、保育園が休園になったことへの不満が増加した結果です。

保育園の休園については以下のような不満が聞かれました。

幼稚園がコロナで休園になり仕事に行けなくなって困る。(30代・東京都)

コロナ蔓延で保育園が休園するから、仕事も休まなきゃいけなくて、困る。子供の面倒を見なきゃいけないし、収入は減るし、困る。(30代・広島県)

やはり保育園が休園になったことで、親が仕事を休む必要が出てしまい、結果として負担が増えるだけでなく収入も減ってしまう、という不満が多いようです。休園になっても保育料は変わらないというケースも多く、様々ない意味で負担感を感じる親が多いようです。

その負担感が精神的苦痛につながっている、と吐露する不満も。

コロナウイルスの終息が見えない日々。感染者が出たら休校休園になる子どもたち、その保護者、いつどうなるか分からないという不安、精神的苦痛な日々が続いていることが辛い。(30代・広島県)

再び感染拡大局面に入ったことで、「いつになったら終わるのか」という先行きの不透明故の不安がボディーブローのように蓄積し、精神的な負担感に繋がっています。そして、精神的苦痛は親だけでなく、家にずっといる子供にも及ぶことを憂う危惧も挙げられています。

コロナで幼稚園が休園になり、不要不急の外出は控えるよう連絡が来たが、ずっと家にいると子供もストレスがたまるし親も困る。何か救済案がないのだろうか。(30代・岐阜県)

子供園がコロナの影響で、休園になったので、Eテレで子供番組を増やして欲しい(30代・東京都)

このような精神的苦痛やストレスは周囲に届きにくいこともあり、自分で選択肢を持ちにくい子供世代の成長に与える影響を含め、子育て世帯の心身の負担・負荷に対して積極的な支援が必要であることがうかがえます。

寒さが本番。洗い物による手荒れも本番

1月も終わりが近づき、一年で一番寒いとされる時期となってきました。これに伴って「洗い物」が40代女性のトレンドワードとなりました。

例えば以下のような不満が寄せられています。

冬場は洗い物で手荒れが痛い。しっかり保湿もする食器洗剤が欲しい。(40代・愛知県)

乾燥肌で、手の皮膚がガサガサになっています。ハンドクリームを塗っているが、手を洗ったり洗い物をするとせっかく塗ったクリームがとれてしまってまだ塗ると、悪循環に感じます。水を使っても程よく手が潤うクリームの種類がもっとほしいです。(40代・愛知県)

冬場の乾燥や洗い物で手荒れがひどくなるため、手の保湿が出来る食器潜在が欲しい、洗い物をしても落ちないハンドクリームが欲しい、など切実な手荒れ問題を解決する「保湿商品」にはまだまだ商機が隠されていそうです。

保湿機能を強めるだけでなく、その効能が様々なシーンで継続するような工夫、そして、これまで保湿機能を持っていなかった商品に保湿機能を持たせる工夫などが小さなイノベーションにつながる可能性がありそうです。

例えば小林製薬がリリースした、「消毒できるハンドミルク」などはそのような工夫を具現化した好例と言えそうです。

そして、「夫が洗い物を手伝ってくれるのはいいけど」不満も寄せられました。例えば、、、

夫が洗い物をすると、いつも食べかすがスポンジに付いたままである。食べかすが残らない機能を持ったスポンジを開発してほしい。(40代・千葉県)

旦那が洗い物をしてくれるが、泡は沢山使うし、そのわりにきちんと洗えていないことが多く、結局私が洗いなおしている。せっかく洗ってくれているので、言って気を悪くさせるのも嫌だが、こう何回も洗いなおしがあると(私が洗った方が良いのか?)と悩む。(40代・愛知県)

といった声です。「夫が洗い物をしてくれたのは嬉しいけど、ちょっと至らぬ点がある」事への不満です。不慣れに起因する不満と言えそうです。
不慣れな洗い物をサポートするようなスポンジや洗剤などが求められてそうですが、公平な家事分担に向けて、互いに寛容になる心も求められるかもしれません。

今週も皆様が不満無く、前向きな一週間を過ごせますように。

<ちょっと告知です>
「JAPAN INNOVATION DAY 2022 by ASCII STARTUP」に出展します。私たちInsight Techは3月18日に赤坂インターシティで開催される「先端テック出展ブース」に出展します。多くの方にお会いできるのを楽しみにしています!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?