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リモートは続けて。災害対策にもなるのに。(先週の不満:~2021/10/3)

こんにちは。Insight Tech CEO 伊藤です。「声が届く世の中を創る」の実現に向けて不満買取センターを運営しています。

このnoteでの連載として「先週の生活者不満」をお届けしています。

この企画は毎週月曜~木曜日に放送されているJ-WAVE MORINING RADIOの毎週木曜日のコーナー「データから導く<Better Life>」と連動しております。毎週ナビゲータの別所哲也さんに先週の生活者不満からみえる「Life」をお届け頂いています。是非ラジオもお聴きくださいね。

先週の生活者不満(~2021/10/3)

注目するのは「前の週と比較して増加が目立ったキーワード」。そのキーワードの出現件数を反映したワードクラウド(下図)をみると「先週はこんな不満が目立ったみたい」という理解ができます。

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この一週間で急上昇したキーワードをみると、緊急事態宣言の解除や総裁選に関わるキーワードが目立ちました。その他、緊急事態宣言の解除に合わせるかたちで到来した「台風」についての意見や「物価」や「マーガリン」など日々の暮らしにかかわるキーワードが目立っています。10月となり様々な商品が値上げされたことへの不満が集中していた一週間でした。

なぜ台風なのにリモートじゃないの?

「台風」についてみると、台風そのものへの不安・不満だけでなく、それに伴う企業や学校の対応について嘆く声が目立っています。

「台風がきている中、内定式を対面で実施する会社が怖い(兵庫県22歳)」
「台風が来る、鉄道会社が一部運休する、メディアでは「不要不急の外出は控えて」と訴える中、仕事に行かなくてはならないのが不満。緊急事態宣言が解除されてもこういう時はリモートにして。(千葉県36歳)」

など台風の到来が見込まれる中で通常通り業務やイベントを実施しようとする会社に対する不満の声が寄せられています。

会社だけでなく学校にも不満の声が寄せられています。

「雨風ひどいのに警報出てないから登校。こういう日こそリモートにすべき。(神奈川県45歳)」
「隣の市でも台風への対応が全く違う。当日朝に判断とか迷惑。こんな時こそリモートにすぐ切り替えればいいじゃない。(神奈川県43歳)」

などです。

コロナ禍への対応としてリモートによる業務や授業が一気に普及しましたが、台風などの災害時においても選択肢として有効に活用することで安全・快適な生活にアップデートしたいと考える生活者が増えているようです。

「分配なくして成長なし」はその通りだけど早くして・・・

「物価」が高くなっている事への不満も多く押せられました。10月を契機に値上げがされた商品が多かったことに起因すると考えられます。

「所得が上がらないのに、物価や税金はどんどん上がって行く。他の先進国に比べて労働賃金が低すぎる。これからの日本は大丈夫なのか。もっと所得が上がってほしい。(愛知県34歳)」
「物価や税金は上がるのに、給料は上がらない。給料あげてほしいし、副業オッケーを広めて欲しい(奈良県28歳)」
「パンや小麦などの値上げ。野菜も高くて鍋なんてできやしません。給料は上がらないに物価だけどんどん上がる。(島根県42歳)」

など、物価が高まるものの所得が増えないため生活が苦しくなることを吐露する声が目立っています。

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その中でも特に「マーガリン」への不満が多く寄せられています。

値上げされたことを不満に思う声のほかに

「2人暮らしだと、マーガリンを賞味期限内に食べ切ることが難しい。お手頃価格で少量のものを売ってほしい。(静岡県29歳)」
「マーガリンって一度買うとなかなか減らないのでいつまでも小さな冷蔵庫の中でかさばり続けることになる。容器に折り目のようなものをつけて、量が減っていったらパキパキと折りたためたりできたら嬉しい。(愛知県49歳)」

など、マーガリンのサイズや包装に対する要望・アイデアが多く寄せられています。

マーガリンのように値上がりした商品は、最後まで確りと使いたい、割安の大き目の商品を買ってもスマートに収納したいという生活者の要望が見えてきます。

値上げされたからといってコストパフォーマンスが量と値段だけで評価されているわけではなく、値上げされたからこそ、自分の生活様式や家族構成にフィットすることが重要視されつつあると言えます。

20代女性で目立つ「リモート継続希望!」

20代女性に限定してみると、「リモートワーク」「テレワーク」が前週と比較して増加しています。

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「緊急事態宣言が解除されてリモートワークしてた人が出社するようになったら通勤・退勤時間の電車が混みそう。リモートワークできるならそのまま希望者はリモートワークを継続できたらいいのに。(千葉県28歳)」
「テレワークが終わってしまい、明日から毎日満員電車に乗って出社しなくてはいけないのが、本当に憂鬱すぎる。(埼玉県27歳)」

など、緊急事態宣言の解除を契機にリモートワークが終了してしまったことへの不満やこれに伴う不安が拡がっているようです。

コロナ禍で得た経験や対応の効果を確りと評価し、感染症対策に限らず暮らし方や働き方がアップデートされるきっかけになってほしいという期待が大きいことがうかがえます。

一方で、

「テレワークと出社の併用で、出社の度にパソコンを持っていくのが不満。自宅のパソコンからテレワークできるようにしてほしい。(東京都28歳)」
「父親がリモートワークで社員にキレててうるさい。役割上叱咤しなきゃいけない場面も必要なんだろうけど、家の中で聞かされるのはすごい苦痛。(東京都27歳)」

など、リモートワークへの期待故の不満も聞かれます。リモートワークが継続される場合においても、過渡期ならではの不満が残されているようです。

リモートを前提としたオフィス・PC環境の整備や家中での音問題など新しい生活様式を支える技術やサービスに対する期待はまだまだ高いようです。

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緊急事態宣言が解除され、世の中のギアチェンジが各所で起こっています。これまでのコロナ禍の中で得た経験や教訓を生かして、暮らし方、働き方を変えていく。そのなかでどんな生活様式が生まれるのか。

私たちは不満の中から新しいライフスタイルを提言していきます。

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