【先週の生活者不満】①アクリル板の有効活用を、②駅の券売機の利便性向上を(~2023/4/30)
こんにちは。Insight Tech CEO 伊藤です。「声が届く世の中を創る」の実現に向けて不満買取センターを運営しています。
このnoteでの連載として「先週の生活者不満」をお届けしています。
この企画は毎週月曜~木曜日に放送されているJ-WAVE TOKYO MORINING RADIOの毎週木曜日のコーナー「データから導く<Better Life>」と連動しております。毎週ナビゲータの別所哲也さんに先週の生活者不満からみえる「Better Life」をお届け頂いています。是非ラジオもお聴きください。
先週の生活者不満(~2023/4/30)
注目するのは「前の週と比較して増加が目立ったキーワード」。そのキーワードの出現件数を反映したワードクラウド(下図)をみると「先週はこんな不満が目立ったみたい」という理解ができます。
いよいよゴールデンウィークとなるタイミングということもあり、自身のゴールデンウィークの予定や天候について言及する不満が多く寄せられました。皆さんは今年のゴールデンウィークはどのようにお過ごしですか?
そのような中、今週は①「アクリル」、②「券売機」に注目します。これらも先週増加が目立ったキーワードです。早速どんな不満だったのか見ていきましょう。
①アクリル板の有効活用を
政府は4月27日、5月8日に新型コロナの感染症法での位置づけを5類に移すと決定しました。約3年にわたって続いた新型コロナウイルスを巡る政策が大きく転換することとなります。
これに伴い、新型コロナ感染症対応として実施されてきた様々な取り組みが緩和の方向に向かいつつあります。その一つが「アクリル板」です。
先週、この「アクリル」板にに対する不満が増加しました。どんな不満が寄せられたのでしょうか。
意外にも「アクリル板を残してほしい」といった要望が多く寄せられました。「念の為の感染対策のため」といった声に加え、「パーティ―ションとしても便利」との声が聞かれ、新型コロナ対策として実施された対応が新たな習慣として期待されていることがうかがえます。
「パーソナルスペース」に対する期待が高まっていることが背景にあると言えそうです。
一方で、「アクリル板があると狭い」との声もあり、希望に応じて設置したり、店内に設置する箇所と設置しない個所を設けたり、とユーザーが選択できる状況を用意することが求められているかもしれません。
「アクリル板を廃棄するのはもったいない」との声も多数寄せられています。自治体で回収して欲しい、仕切りとして使える、加工の材料になる、などそのまま廃棄されることに抵抗を感じる声が多数聞かれました。
アクリル板が必要場面で貸し出すサービスのために集めてはどうか、とのアイデアも聞かれています。
新型コロナ感染症は大きな社会課題であり続けますが、同時に環境問題も引き続き大きな社会課題です。一つの社会課題だけ捉えるのではなく相互の関係性を意識した本質的な対応が求められています。
②券売機の利便性を高めて
2023年のゴールデンウィークが始まり、マスク着用が緩和された中での大型連休とあり、街には多くの人が繰り出し、以前の賑わいを取り戻しつつあります。
そのようななかで先週は「券売機」への不満が増加しました。
やはり目立ったのは「電車の券売機が混雑する」との不満です。とくに大型連休ということもあり、不慣れな方によって時間がかかってしまうことで、チャージなど特定目的の方が待たされてしまう、という声が多いようです。
混雑する時期ということで互いに寛容でありたいということを前提に、初見でも分かりやすいUI(ユーザーインターフェース)に改善するとともに、場合によっては目的によって動線や機器自体を分けるなどの工夫が求められているかもしれません。
また、駅の券売機に対しては待ち時間以外の不満も寄せられています。「子供の切符をモバイルSuicaが設定されたスマホで購入したい」「Suicaに印字された過去の定期券の情報を券売機で消したい」などの声です。
SuicaやPasmoなどの利用が定着する中で、利用スタイルやヒストリー(経緯)が多様化しています。デジタル化が進んでいるなかではありますが、多様化したユーザーのニーズにきめ細かく対応するために「券売機」が果たす役割はまだまだありそうです。券売機にまつわる「かゆい所に手が届く」機能強化が求められています。
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Insight Tech 伊藤
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