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ハロウィンと同時にクリスマスがやってきた ほか:~2021/10/31)

こんにちは。Insight Tech CEO 伊藤です。「声が届く世の中を創る」の実現に向けて不満買取センターを運営しています。

このnoteでの連載として「先週の生活者不満」をお届けしています。

この企画は毎週月曜~木曜日に放送されているJ-WAVE TOKYO MORINING RADIOの毎週木曜日のコーナー「データから導く<Better Life>」と連動しております。毎週ナビゲータの別所哲也さんに先週の生活者不満からみえる「Life」をお届け頂いています。是非ラジオもお聴きくださいね。

先週の生活者不満(~2021/10/31)

注目するのは「前の週と比較して増加が目立ったキーワード」。そのキーワードの出現件数を反映したワードクラウド(下図)をみると「先週はこんな不満が目立ったみたい」という理解ができます。

20211025-20211031_上昇語_全体

この一週間で急上昇したキーワードをみると、小室圭さん、眞子さまのご結婚関連のワードが目立っており、生活者にとって印象深かったニュースであることがうかがえます。

ハロウィンに関連する不満も目立ちました。「おうちハロウィン」というトレンドも生まれましたが、寄せられた不満の多くが仮装して街で騒ぐ人たちへの意見。渋谷というキーワードもトレンドワードに入っています。一時期よりも落ち着いた渋谷でのハロウィンですが、感染拡大リスクの高まりを心配する気持ちも相まって今年もたくさんの不満を生み出しました。

そのなかで、今週は、①期日前投票、早くも登場した②クリスマスに注目します。また30代女性で特に増加し目立った③年末調整についても見ていきましょう。

期日前投票をもっと便利に。いっそ選挙日ではなく選挙期間にして

10/31に実施された衆議院議員の総選挙。期日前投票による投票者は2058万人となり過去最多だった前回2017年の2137万9977人を80万人ほど下回る過去2番目の水準となったそうです。

期日前投票については以下のような不満の声が寄せられています。

期日前投票、役所に行かなくてもコンビニや郵送など簡単にできるようにして欲しい。(兵庫県・30代)
期日前投票がポスト投函可能になれば便利(北海道・50代)

期日前投票での投票場所の選択肢を増やしてほしいという意見や郵送での投票を可能にしてほしいという意見が目立っていました。

大切な一票の投票であり決められた方法で投票することが大事であることは言うまでもありませんが、時間や場所、投票方法に関するちょっとした抵抗感が投票行動に影響を与えている可能性がうかがえます。

期日前投票に行ったら楽だった。選挙日を設けず選挙期間として好きなときに行けるようにした方が投票率があがるのではないか。(東京都・50代)
webで投票できるようにして欲しい。期日前投票、当日投票にどうしても行けない人は投票できなくなってしまう。(群馬県・30代)

といった意見も聞かれました。

諸外国と比較しても日本の投票率の低さは社会問題と言えます。一人ひとりが政治に関心を持ち行動に移すことが肝要ですが、投票しやすくする環境づくりにもまだ課題が残されているのかもしれません。


いきなりクリスマスがやってきた

ハロウィンがトレンドワードになった今週、実はクリスマスに対する意見も増加しました。例えば以下のような意見です。

ハロウィンが終わったらすぐクリスマスがきてあっという間に年末、年越し...。お金いくらあっても足らんよ(宮城県・40代)

年末に向けてイベントが続き、せわしなくなるとともに、お財布も厳しくなるとの不満が多く寄せられているようです。

そのほかにも、ハロウィンをもう少し楽しみたいのにもうお店や街がクリスマスモードになっていることへの違和感を感じる方も多いようです。例えば以下のようにハロウィン当日にハロウィンのお買い物をしようと思ったらすでにハロウィン商品はなくクリスマス向けになっていることに驚き残念に思う不満が寄せられました。

今日がハロウィンなので子ども用にハロウィンバッケージのお菓子を買おうとしたら、すでにスーパーの商品はクリスマスパッケージに置き変わっている。最近の季節商品は先取りしすぎ。せめてイベント当日まではその商品を取り扱ってほしい。(宮城県・40代)
季節の先取り、、、は分かるけど、ハロウィン終わってないのに、ハロウィンコーナーなくなって、クリスマスのコーナーになってる。今現在が分からなくなるー。(神奈川県・50代)

Googleでの検索トレンドを可視化するGoogle Trendでみても、確かにハロウィンの波形とクリスマスの波形が重なっていることがわかります。

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新型コロナ感染症の拡大によって行動変容が求められた結果、季節の移ろいへの感度が高まっていますが、ハロウィンからクリスマスへのせわしない移ろいに戸惑う生活者が多いのかもしれません。

ショッピングモールでもうクリスマスソングが流れている。まだギリギリ10月なんだが...早すぎる。当日までに飽きるわ。(愛知県・30代)

季節イベントに振り回されるのではなく、季節の移ろいを楽しめるようなゆとりが求められているようです。

30代女性「年末調整のUI設計、見直して」

30代女性では先週「年末調整」への不満が増加しました。

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年末調整については「わかりにくい」「面倒」という不満が多く寄せられました。特に説明のわかりにくさ、記入のしにくさについての不満が目立っています。

年末調整の記入について説明も分かりにくいし、書くスペースも狭いしめんどくさい。もっと簡単にできるようにならないかなぁ。説明に書いてある言葉もいちいち難しい。(埼玉県・30代)

そのほかにも住宅ローン控除に関する情報が金融機関から直接連携されるようにしてほしい、その際にマイナンバーカードが活用できるようにしてほしいといった情報・データ連携に関する意見も寄せられています。

日常的に様々なデータが連携されている中で、自分でそれぞれの情報を整理して記入・記載する必要があることへの抵抗感が多くなっている様子がうかがえます。

年末調整の住宅ローン控除について、各金融機関が協力して共通のシステムとして、紙方式をやめてほしい。マイナンバーカードがあれば申請情報をダウンロードし、年末調整として提出できるようにしてほしい。(東京都・30代)
WEB化を売りにしている損保会社なのに、保険料控除証明書が電子化されていないとはどういう事。他のものは揃っているのに、結局紙で年末調整手続きしなきゃいけなくなった。(東京都・30代)

そして、ペットが家族として認識される中、ペット保険も控除対象にしてほしいという声も。

年末調整、ペット保険も控除に入れたい。(東京都・30代)

住まい方やライフコースの多様化に伴い「控除」対象へのニーズも変化・多様化しているようで、税制のあり方も変わっていくかのかもしれません


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