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【ウェビナー速報レポート】生活者の「声」を「物語」に紡ぎ「映像」にする意味とは

Insight Tech CEO 伊藤です。このnoteでは2021/11/16に株式会社Insight Techと株式会社ビジュアルボイスとで共催したウェビナーの様子をレポートでお届けします。

生活者の声を物語に紡ぎ映像として発信する新しい取り組み。この挑戦が求められる背景、そして両社の想いを語りました。

==ウェビナー概要==

マーケティングやブランディングが大きな変換点を迎えています。

これまでは企業や団体が実現したい世界観を企業や団体を主語にして発信することが生活者やユーザーをワクワクさせ新しい価値を生み出してきました。これに加え、今、「生活者・ユーザーの声」をストーリーに織り込み、物語として紡ぎ、生活者やユーザーの目線でメッセージを伝えるコミュニケーションが求められているのではないか。

今回、そんな想いで、株式会社Insight Techと株式会社ビジュアルボイスの2社は共同で「BRANDED CINEMA VOICE 」を立ち上げました。

本ウェビナーではなぜ「BRANDED CINEMA VOICE」が求められているのか、そして、これまでのマーケティングやブランディングと何が異なるのかをお伝えしました。

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【アーカイブ動画URL】
生活者の声を映像に「BRANDED CINEMA VOICE」で実現するVoC経営

==お伝えしたこと==

このウェビナーでは以下の3つのポイントをお伝えしました。

変化のスピードが速く、不確実性が高い今日。企業や団体だけが解を持っているわけではない時代です。企業や団体の経営やプロジェクトにおいても、企業や団体の目線だけでは限界があるのではないか。

だとすると、「生活者」を主役に、「社会」や「生活シーン」を舞台にした「映像」で伝えるコミュニケーションがマーケティングやブランディング上、重要になるのではないか。

その為の手段として、生活者を主役にする【Branded Movie】である『BRANDED CINEMA VOICE』の意義をお話しさせて頂きました。

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『BRANDED CINEMA VOICE』のお問い合わせはこちらか
https://insight-tech.co.jp/contact.html
「お問い合わせ内容」に「BRANDED CINEMA VOICE」と記載下さい。
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==【Branded Movie】 とは?==

まず昨今注目されている【Branded Movie】について、株式会社ビジュアルボイス代表の別所氏からお伝えしました。

別所氏:
【Branded Movie】とは、「Cinema」と「広告」の二つの側面を兼ね備えた企業や団体によるメッセージ動画、物語動画。
まさに、企業や団体伝えたい「想い」を広告メッセージだけでなくストーリーとして紡ぐ、「映像作品」として仕立てる。それが【Branded Movie】の特徴です。

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企業や団体によるコミュニケーションについて、「これまで」は企業や団体が提供するスペックを発信し、ユーザーを引き付けることが有効でしたが、【Branded Movie】は企業や団体が提供したい価値に着目し、よりユーザーに歩み寄って生活者目線で物語として紡いでいく。これにより強い「共感」を生み出そうというものです。

別所氏:
株式会社ビジュアルボイスは、すでに何作品も【Branded Movie】を制作しています。15秒や30秒のコマーシャルメッセージだけでは生活者とコミュニケーションが取りづらくなっている時代。もっと言えばインターネット上での「共感」性が強いコミュニケーションが重要になっている時代。そんな時代にストーリー性のある、また長編の長さとは違う【Branded Movie】が注目されています。

そして、実際に株式会社ビジュアルボイスが制作した【Branded Movie】として株式会社ARUHIの「俺の海」をご紹介しました。

続いて、なぜ【Branded Movie】が注目されいているのか、についてメディアの役割変化の観点も交えながらお伝えしました。

別所氏:
「これが自分の物語なんだ」と共感できる、はっとさせられて気づきを得られる、結果として商品やサービスとの距離を縮められるのが【Branded Movie】の魅力です。
そこにある人々の人生・生活を物語として見せることで企業のビジョンやコンセプトを生活者の心に残る形で伝えられることから【Branded Movie】が注目されています。
15秒や30秒でも胸に迫るコマーシャルもたくさんあると思います。長編映画や舞台・演劇・ミュージカルでも物語としての価値・感動を得られます。その中で【Branded Movie】は、企業が届けたい商品・サービスが、ユーザーの生活シーンの中でどう使われ、結果としてどのように生活をキラキラと輝かせてほしいのかを表現することで、より深く想いを浸透させることが出来るのです。

SNSやスマホが登場する前は、マス広告やマスでのパブリシティがコミュニケーションの主流でした。これが様々な情報を伝えてきたのは事実です。一方で、現在は生活者一人一人が自ら発信することも含めメディア自体が多様化しています。SNSでやりとりされるような共感性が強いメッセージやストーリー発信できるかが、生活者のアテンション(興味喚起)を左右する要素になっています。

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このような背景で【Branded Movie】への注目が集まっていることをお伝えしました。

==なぜ【生活者】起点なのか?==

続いて、【Branded Movie】の主役を【生活者】とすることの意義・背景について私伊藤よりお伝えしました。

伊藤:
【Branded Movie】がスペックあるいはプロダクトの発信ではなく、ストーリーの発信であるというお話は今別所さんからお伝えした通りです。でも、肝心な主役が企業や団体でいいんだろうか、という問題認識を我々は持っています。
企業や団体だけでは解が見つけられない時代ですので、私たちは【生活者】を主役にして一人一人の想いに寄り添って物語を紡ぐことが、結果として、マーケティングやブランディんから見ても意味のあるものになるのではないかと考えています。

私たちInsight Techは不満買取センターを運営しています。日々生活者の「不」の声に触れる中で、その中には確実にビジネスチャンスやイノベーションの種が隠れていると感じています。これをポジティブに変換して物語に紡ぐことが生活者にとっても価値あるコミュニケーションになるのではと考えています。

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そして、なぜ【生活者】を主役に据えなければいけないのかについて、マーケティングを取り巻くメガトレンドから紐解きました。

伊藤:
もはや企業や団体だけでは解が見つけられない時代だから、と考えています。ニーズが多様化しているのは言うまでもないです。加えて、企業とユーザーとの関係で情報が伝わる、というよりは、ユーザーの間で良い情報も悪い情報もシェアされる時代
そんな時代においては「共感」をもたらすコミュニケーションを企業とユーザーの間でだけではなく、ユーザー間でも自然に生み出していくようにしていかなければならないだろうと。
そういったものを実現するためには物語にすることはもちろん、生活者を主役にすることでシェアされやすい「共感」を生み出していく必要があるのではないかと考えています。

加えて、コロナ禍ということもあり、対面での接点が結びにくい時代でもあります。接点を通じて感じてもらう体験価値をストーリーで伝えることの重要性はますます高めるのではないかと考えています。

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伊藤:
企業や団体が発信したいメッセージを【生活者の声】というフィルターを通じて物語にする
ことはマーケティング上も極めて重要になると考えています。

==BRANDED CINEMA VOICE とは?==

このような両社の想い、世の中の要請を踏まえ、株式会社Insight Techと株式会社ビジュアルボイスとの共同事業として『BRANDED CINEMA VOICE』を立ち上げました。

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生活者の「声」に応える「想い」を「映像」で届ける挑戦を、Insight Techがも持つデータ×AI活用ノウハウと、ビジュアルボイスが持つ高いクリエイティビティを活用し一気通貫でサポートしようというサービスです。

別所氏:
お互いが持っている強み、まさに映像の力を声で物語として紡ぎ、企業や団体が発信する情報がつながっていく、そんな挑戦をとても楽しみにしています。独自のデータやAIによる洞察によって「客観値」として得られた「生活者の声」を体温のある「共感」をもたらす映像にどう仕立てていけるのか、今から楽しみでしょうがないと思っています。まさに企業や団体の皆さんから声があがって多くのプロジェクトが動き出したらいいなと思っています。

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『BRANDED CINEMA VOICE』のお問い合わせはこちらから
https://insight-tech.co.jp/contact.html
「お問い合わせ内容」に「BRANDED CINEMA VOICE」と記載下さい。
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その上で、『BRANDED CINEMA VOICE』により生まれるコミュニケーションがこれまとどう違うのか、おさらいを兼ねてお伝えしました。

伊藤:
『BRANDED CINEMA VOICE』で実現されるコミュニケーションでは、主役は生活者となります。そして舞台は、生活者の日々の社会・日常となり、表現したいこととしては商品・サービスそのものというよりは、それによって実現できているミライのコトになるのかなと考えています。
企業や団体が発信したメッセージを直接的に発信するというよりは、企業や団体が提供する価値によって実現されている生活者のシーンを発信することによって、自分ごと化・共感を生み出そうとする点がこれまでと大きく異なります。
別所氏:
マーケティングやブランディングでは「パーパスブランディング」や「ナラティブ」というキーワードが注目されています。【生活者】を主役に据えて物語を紡ぐことがまさに「ナラティブ」の一つの手法であり「スタート」だと思います。企業や団体が完成品を発信することがゴールではなく、あくまでそこはスタートである。生活に使われて、その先、変化していく、その中でシェアされて共感がうまれる、この一連こそが物語であり、『BRANDED CINEMA VOICE』が目指すべきところなんだと感じています。これからは企業と生活者が共に創り出すミライの発信がキーワードだと確信しています。

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マーケティング&ブランディングをアップデート

続いて、『BRANDED CINEMA VOICE』がどのような領域にフィットするのかをお伝えしました。

大きく【Brand】【Innovation】【HR】 【CSR/SDGs】といった4つの領域でフィットすると考えています。

【Brand】企業や団体がそのヴィジョンや理念に込めた想いを映像化しブランド価値を高める取り組み。(ウェビナー内でご紹介した株式会社ARUHI様のBranded Movieはこれに該当します)
【Innovation】新規事業で実現したい世界観、変えたい生活様式を映像化しユーザーの関心やロイヤルティを高める取り組み。
【HR】いわゆる人事・採用領域での活用。人財採用・育成・活躍に向け大切にしていることを働く人目線で映像化し組織強化に繋げる取り組み。
【CSR/SDGs】生活者や社会が抱える課題に対して企業や団体がどう価値をはっきするかを映像化し社会的価値の向上につなげる取り組み。

いずれも多くの企業や団体が重点領域として位置付けているものです。それぞれの領域でこれまでとは異なる革新的なアプローチでより高い成果を得ることを目指しています。

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その上で、生活者の声のビッグデータからどのようにAIを活用し、主人公の設定、映像プランニングに繋げていくのかについてお話をしました。

私ども不満買取センターというものを運営しており、3,000万件となる不満のビッグデータを保有しています。この活用により高い解像度での生活者理解が可能となり、精度の高い映像プランニングへつなげられます。


①【AIを用いた俯瞰】
対象としたい生活シーン、カテゴリに該当する不満を検索・抽出し、これをAIを用いて俯瞰。どのような声があるのか、強いのか、新しいのかを俯瞰する。

②【生活者のパターン分類】俯瞰することによって見えてくる生活者の不満と期待をパターン分類する。生活者っておおよそこんなパターンに分けられそうだね、というのを客観的に設定する。

③【パターン別の不満発言傾向】パターンごとの不満データを紐付けて、日常的にどんなことを気にしているのかについて、まさにセリフに近い解像度で可視化・体系する。

④【生活者のペルソナ化】②と③の結果に基づき、それぞれのパターンごとに生活者像を高い解像度で可視化し、「こんな人だよね」という理解を可能とする。

⑤【ターゲットペルソナの特定】このうち映像化に向けてどのようなパターンの生活者にどのようにアプローチすべきかを検討する。

⑥【映像プランニングへの活用】これまでの結果を用い、客観的なデータによる生活者理解とペルソナ設定を踏まえ、映像プランニングを具体化する。

仮説としてはあっても、生活者の生の声に触れるとハッとするという気づきを提供できる枠組みであり、客観的なビッグデータ解析に基づいて物語を紡ぐ取り組みの重要性をお伝えしました。

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==振り返り==

最後に、改めてウェビナーでお伝えしたことを振り返り、本編を終えました。

変化のスピードが速く、不確実性が高い今日。企業や団体だけが解を持っているわけではない時代です。企業や団体の経営やプロジェクトにおいても、企業や団体の目線だけでは限界があるのではないか。

だとすると、「生活者」を主役に、「社会」や「生活シーン」を舞台にした「映像」で伝えるコミュニケーションがマーケティングやブランディング上、重要になるのではないか。

その為の手段として、生活者を主役にする【Branded Movie】である『BRANDED CINEMA VOICE』の挑戦を多くの皆さんとご一緒できるのを楽しみにしています。

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別所氏:
エンターテイメントや映像製作という領域では、「好き」・「嫌い」という感性がなかなかデータ化・数値化できないなかで、『BRANDED CINEMA VOICE』では、生活者の声のビッグデータのなかからAIを使うことで、注目すべき生活シーンやキーワードを浮き彫りにし、そしてこれを物語につながるという新しいつながりが生まれる。いわば「ロジカルシンキング」。論理的な手法を用いつつも、一方で体温のある人間らしい物語がうまれるという新しいプロセス
物語づくりのアプローチとしても興味深いと考えています。

==最後に==

最後に、登壇者の両名から『BRANDED CINEMA VOICE』に込めた想いを伝え、本ウェビナーは終了しました。

伊藤:
私たちのビジョン「声が届く世の中を創る」実現には「声」を集め解析するだけでは不十分。声をカタチにして生活者の皆さんにフィードバックし、より良い社会にしていきたいと願っています。ビジュアルボイスの皆さんが持つ強みと私たちが持つデータ×AIによる生活者理解力でマーケティング&ブランディングをアップデートできると確信しています。多くの皆様とご一緒できるのを楽しみにしています。
別所氏:
【Branded Movie】はこれからの時代、とても可能性に富んだものです。日本企業の一部には「黙っていてもいいものを創っていたらユーザーはついてくる」という風潮もあるが、そのようなスタンスも大事ではある一方で、令和時代にフィットした物語発信を『BRANDED CINEMA VOICE』で是非多くの皆様とご一緒したいと考えています。今回、Insight Techのご協力をえることで、より広く声を集めデータを活用した製作へと進化させることに、大きな期待を感じています。

『BRANDED CINEMA VOICE』が多くの企業や団体のマーケティング・ブランディングのお役に立てれば幸いです。そして私たちInsight Techは、VISIONである「声が届く世の中を創る」の実現に繋げて参ります。


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【アーカイブ動画URL】
生活者の声を映像に「BRANDED CINEMA VOICE」で実現するVoC経営


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『BRANDED CINEMA VOICE』のお問い合わせはこちらから
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声が届く世の中を創る

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