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「シヴィル・エンジニア」の異世界復興

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#小説

小説/『シヴィル・エンジニアの異世界復興』 5.5頁め

小説/『シヴィル・エンジニアの異世界復興』 5.5頁め

①.用語解説

●プラント
 :人類が旧世代の技術を使用し、地上に建造
  した生存拠点。
  障壁に覆われ、アズラエルや急激な気候変
  動からの防衛機能を持つ。
  世界に、8箇所確認されている。

●アズラエル(変異生物)
 :原生生物が凶暴化、変異したもの、ヒトを
  襲う性質を持つ。
  人類の『プラント』を拠点とした、生存地
  域拡大の妨げとなっている生物。
  凶暴化、変異した理由

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小説/『シヴィル・エンジニアの異世界復興』 5頁め

小説/『シヴィル・エンジニアの異世界復興』 5頁め

5.初めての戦闘

 シアンは、慎重に歩みを進め、池のほとりに辿り着いた。
 まだ、『エイコーン』には、気づかれていないようだ。

「クリン見てて、私戦ってくる!!」
 シアンの眼前には、栞(碧・緋)が浮遊し、戦闘準備は万全だ。

「まずは、相手の動きを確認するか……」
 シアンは、栞(緋)を操作して『エイコーン』に攻撃を仕掛ける。
 カンッ、『エイコーン』の胴体に栞(緋)が触れた瞬間、甲高い音が

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小説/『シヴィル・エンジニアの異世界復興』 4頁め

小説/『シヴィル・エンジニアの異世界復興』 4頁め

4.戦闘準備

 クリンの後を歩いて行くと、遠くに小さな池が見える場所に辿り着いた。

「向こうに『アズラエル』がいるよ」
 クリンは、ゆらゆらしながら、嬉しそうにシアンに話しかける。

「うーんあれかな?」 
 50メルト先に、動いている何かが見える。

「どんぐり?」

 大きなどんぐりの形をした変異生物『アズラエル』が1匹、池のほとりに佇んでいる。
 胴体下面から根のような足が生え、中央下部

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小説/『シヴィル・エンジニアの異世界復興』 3頁め

小説/『シヴィル・エンジニアの異世界復興』 3頁め

3.異世界復興?

 時は、1か月前までさかのぼる〜

 私の名前は、詩杏(シアン)社会人1年目、建設コンサルタント会社に所属している。普段は、橋や道路を造り維持管理するための構造計算や計画を行い、図面の作成を行っている。
 昨日は、金曜日で土木女子会(ドボジョ会)の集まりがあり、今日は土曜日で休日のはずだった……
 目をあけると……見慣れたいつもの景色ではなく、液体で満たされた容器の中??……に

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小説/『シヴィル・エンジニアの異世界復興』 2頁め

小説/『シヴィル・エンジニアの異世界復興』 2頁め

2.はじまりの街、グシオン

 苦労してたどり着いた、『プラント No.8 グシオン』
 プラント中央上空に、碧く巨大なメテオライト結晶が浮遊し、半球状の障壁が展開される鉄壁の要塞だ。
 中央区画には、居住区、商業区、エネルギー開発区、ギルド区があり、十字の道路で区分されている。
 外縁には、耕作地が円周状に広がり、中央部から放射状の未舗装道路が続く。

「クリン、商業区に行って何か食べようよ」

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小説/『シヴィル・エンジニアの異世界復興』 1頁め

小説/『シヴィル・エンジニアの異世界復興』 1頁め

1.プロローグ

 隕石群の襲来により、世界が荒廃してから100年余り。
 隕石落下による気候変動は、ようやく落ち着きを見せ始めた。
 地下空間で悠久の時を過ごした人類は、地上で人類が安全に居住できる空間『プラント』を建造し、地上世界の復興を目指した。
 しかし、地上の各地に建造された『プラント』を起点とする生存拠点の拡大は、100年余りの間に変異した生物『アズラエル』に阻まれることとなる。

 

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