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諦めずに覚悟する

亡くなった猫たちの遺骨は、今も全てリビングにいます。
最期の一人が亡くなるまでは、家族一緒に暮らすつもりです。

1~4回目までの死別は、自分の知識不足…なぜもっと早く異変に気づけなかったのか、なぜもっと有用な治療を見つけられなかったのか、なぜもっと上手く病状を獣医さんに伝えられなかったのか…という、自分の足りなさへの後悔でいっぱいでした。

5~8回目までの死別は、獣医さんからたくさんのことを教わり、自宅治療が出来るようになっていましたが、今度はやりすぎの後悔でいっぱいでした。治療をすれば治ると信じて、亡くなる直前まで注射を打ったり、強制給餌の回数を増やしたり、考え付く限りの治療をして、死期を感じ取ることができず、亡くなる直前まで治療をしていました。最期の日の治療はしなければ良かった…という後悔を何度もしました。

9~11回目までの死別は「諦めずに覚悟する」と決めて、大切な時間を過ごしました。治療の効果の量と猫本人のストレスの量を比較して、例え少しの効果があっても、圧倒的にストレスが多いものについては日々調整して、治療の足し算だけではなく、引き算にも気を配りました。
諦めないだけで突っ走ると、過剰にやり過ぎてしんどい思いをさせてしまう…でも、覚悟だけして治療もやめてしまったら、もっと後悔してしまう。だから、変な言葉ですが、諦めずに覚悟するという気持ちで看取るようになりました。

後悔が全くない死別はありません。でも9~11回目のお別れは後悔が少なく、しっかりとお別れの時間を過ごすことが出来ました。

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