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#6 陸上女子3000メートル障害、東京オリンピック代表基準まとめ

*本記事は愛媛銀行の山中柚乃選手の東京オリンピック出場を目指すための応援記事です!

こんにちは。

私が応援している愛媛銀行の山中柚乃(愛称:やまゆの)選手は、女子3000メートル障害(以下【女子3000メートルSC】と記載)の選手です。

やまゆの選手(多くの方に覚えてもらいたいため、山中柚乃選手のことをこの記事では愛称の【やまゆの選手】と記載します)が東京オリンピックに日本代表に選ばれる可能性があることを記載するために、まずは、女子3000メートルSCの日本代表選手選考基準を紹介します。


◆引用元

 東京 2020 オリンピック競技大会トラック&フィールド種目日本代表選手選考要項

公益財団法人日本陸上競技連盟(2021年3月26日)

東京2020オリンピック参加資格とワールドランキング

公益財団法人日本陸上競技連盟

【東京五輪への道】WAランキングをチェックしてみよう!

公益財団法人日本陸上競技連盟

女子3000メートルSCの日本代表選手に選ばれるための6つの基準のうち1つをクリアすること

(1)(昨年(2020年)12月開催の)第104回日本陸上競技選手権・長距離種目において、優勝した競技者で第104回日本陸上競技選手権・長距離種目終了時点までに、参加標準記録を満たした競技者。

→昨年12月に開催された第104回日本陸上競技選手権では、女子3000メートルSCはエディオンの石澤ゆかり選手が優勝しました。しかし、石澤選手の記録(9分48秒76)は女子3000メートルSCの参加標準記録(9分30秒)を満たしておりませんので、①の該当者はいません。

*ちなみに、女子3000メートルSCの日本記録は早狩実紀選手の9分33秒93です。

(2)第105回日本陸上競技選手権大会 3 位入賞以上の成績を収めた競技者であって、第105回日本選手権当該種目終了時点までに参加標準記録を満たした競技者。ただし、下記の項目(数字の若い順に優先)により優先順位を定める。
①第105回日本選手権の順位
②参加標準記録有効期間内の記録
③2021年度に開催される国内主要競技会(日本グランプリシリーズ等)の成績

→(1)と同じく、参加標準記録を満たすことが前提となります。

(3)第105回日本選手権3位入賞以上の成績を収めた競技者であって、ワールドランクにより出場資格を得た競技者。ただし、下記の項目(数字の若い順に優先)により優先順位を定める。
①第105回日本選手権の順位
②ワールドランク(2021 年 7 月 1 日 WA 公表)
③参加標準記録有効期間内の記録
④2021 年度に開催される国内主要競技会(日本グランプリシリーズ等)の成績

→今回の女子3000メートルSCは、【ワールドランク】の理解がとても重要になってくると思います。ワールドランクについて後ほど解説します。

まず、6月26日の日本選手権で3位以内が必須、ということはわかります。

(4)参加標準記録を満たした競技者。ただし、下記の項目(数字の若い順に優先)により優先順位を定める。
①第 105 回日本選手権の順位
②参加標準記録有効期間内の記録
③2021 年度に開催される国内主要競技会(日本グランプリシリーズ等)の成績

→残念ながら、2021年6月26日の日本選手権が始める前まで参加標準記録を突破している日本人選手はおりません。


(5)ワールドランクにより出場資格を得た競技者。ただし、下記の項目(数字の若い順に優先)により優先順位を定める。
①第 105 回日本選手権の順位
a.ラウンド進出上位
b.同じラウンド内で比較する場合は記録上位
②ワールドランク(2021 年 7 月 1 日 WA 公表)
③参加標準記録有効期間内の記録
④2021 年度に開催される国内主要競技会(日本グランプリシリーズ等)の成績


(6)ファイナルエントリー後に WA から追加による出場資格が認められた競技者。

→(6)に関しては、各国1名しか出場できない国に対しての特別枠と思われます。

→(3)、(5)を拝見する限り、ワールドランク(以下【ワールドランキング】と記載します*)のことがわからないとオリンピック代表に選ばれるかどうかわかりませんので、ワールドランキングの解説をします。

*東京 2020 オリンピック競技大会トラック&フィールド種目日本代表選手選考要項では【ワールドランク】と記載がありますが、公益財団法人日本陸上競技連盟のHPでは【ワールドランキング】と記載があります。

【ワールドランク】よりも【ワールドランキング】のほうが一般的と思われますので、本ページでは【ワールドランキング】と記載します。

ワールドランキングとは?

女子3000メートルSCの出場資格選手は

①同一国では3名まで

①を踏まえて、

②45名まで出場人数枠(以下【ターゲットナンバー】と記載)があります。

東京2020オリンピック参加資格として、上記①、②を踏まえたうえで、

③参加標準記録(9分30秒)を突破者

④ワールドランキングからの出場

のどちらかが出場資格があります。

現在、最新(2021年6月22日)のワールドランキングをみる限り、①を踏まえたうえで参加標準記録(9分30秒)を突破している女子3000メートルSCの選手は33名(約73%)です。

参加標準記録はターゲットナンバーの約50%を想定して設定していますが、女子3000メートルSCでは73%の選手が参加標準記録を突破しています。

残り12名がワールドランキングでの出場を目指します。

(6月22日以降にも各国選手権を開催しているので、参加標準記録を突破する選手はもっと多くなる可能性があります。)

ワールドランキングは、選手の大会の記録(以下【レコードスコア】と記載)+出場した大会のランクに合わせた順位のポイント(以下【プレイススコア】と記載)の合計スコアになります。

女子3000メートルSCでは、 2019年5月1日~2020年6月29日までの記録のうち上位3つの合計スコアの平均スコアがその選手のスコアになります。

2021年6月29日時点の平均スコアのランキングで決まります。

東京オリンピックから本格的に導入されました。

例えばやまゆの選手の2021年5月9日に開催された"READY STEADY TOKYO - Athletics", Olympic Stadium, Tokyo(東京オリンピックに向けたテスト大会)はAランクの大会でした。

やまゆの選手は9分46秒72の記録で2位でした。

9分46秒72は、レコードスコアとしては、1127点

Aランクの大会で2位だったために、プレイススコアとして90点がプラスされます。

レコードスコア1127+プレイススコア90=1217点が2021年5月9日のやまゆの選手の合計スコアになります。

2021年6月22日現在、45人目の平均スコアが1190ポイント

5月31日時点では45人目の平均スコアが1178ポイントであったことを考えるとわずか1か月で12ポイントもあがってしまいました。

日本人選手では、

トップが大東文化大学の吉村怜美選手の1180ポイント

2位が愛媛銀行のやまゆの選手の1178ポイントです。

3位が大塚製薬の薮田裕衣選手の1165ポイント

4位がエディオンの石澤ゆかり選手の1162ポイントになります。

理論上、ワールドランキングでの出場可能性があるのは、日本人選手では上記4名のみと推定されます。

後の選手は、参加標準記録(9分30秒)以内の記録でなければ、現時点のワールドランキングの45位以内に入ることが不可能であるためです。

特に、この4名の選手は積極的なレースをすることで、やまゆの選手はもちろんですが1名でも多くの日本人選手が東京オリンピックに参加できたらいいな、と思います。

ワールドランキングの計算をすると、この4名のうちでも、優勝者のみが唯一東京オリンピックに出場できる可能性がある、という狭き門になってしまいました。(優勝者に関しては優勝タイムによります。)

それでも、4名にはそれぞれ可能性があるので頑張ってほしいな、と思います。

2021年6月26日日本選手権、午後3時30分ごろから女子3000メートルSCは開催されます。BS1で生中継される予定ですので、ぜひ、皆さま、会場のヤンマースタジアム長居で観戦できない方は、BS1をご覧いただければ幸いです。




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