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色のない世界、耐える日々2

「課」と「チーム」という歪な組織体制の中、2年に一度必ずやってくる繁忙期がやってきた。

「何とかしなければ」と、自分なりの対応方針を考案し、動いた。

実は、1年前に、2年に1度必ずやってくる繁忙期業務を担ってくれていた
前任者が組織変更により他部所へ異動してしまっていた。
その業務は、経験値によって、大きくスピード感や対応内容に差が出てくることは
(繁忙期プロジェクトに携わったことがある人なら)皆が承知の業務だった。
すごく難易度が高い業務であり、高い経験と知識が求められる。
「今のこの状況では、自分を含めチーム内に繁忙期プロジェクトを担当できるメンバーはいない。」
「そして、このままでは、必達のスケジュールに間に合せること事ができなくなってしまう。」
そう考えた私は、前任者に「今回、ご支援いただけないか」と
繁忙期プロジェクトへの支援を願いでた。
前任者は、現在のこちらのチーム制の状況を理解しており「やるよ」と承諾してくれた。

別の課の課長(本来であればその課長の責任範囲である繁忙期プロジェクト。ただし、その課長は繁忙期プロジェクトに携わった事がほぼない。。。)と
自分の課長に会議室に集まってもらい、対応方針について報告する。

「○○さんに根回しさせていただいて、依頼しました。
 承諾してくださいました。」
「自分たちで何とかできないんですか?」
別の課の課長から、そんな言葉が返ってきた。
”いやいや、本来であれば、あなたが責任をもつプロジェクトですよ!”
”自分もできないのに、よく人にそんな事言えるな。
 しかも、この状況で、そうするしかないやろー
 本来、自分が前任者に依頼しないといけない立場なはずなのに。。
 あなたができる人だったら、チーム制はなかったはずですけど。。”
心の中でそう思いながら
「難しいと思います。その方針では、リリーススケジュールに間に合いません。」
そう伝えると、自分の課長から
「正式には部長を通して依頼してもらわないといけないけど、
 本人はやると言ってくれてるんやね。
 実際、そうするしかないと思います。
 そうしないと終われないと思います。」
そう言ってもらえて、前任者に依頼してもらえることになった。

こうして、ひとまずは一難を解決方向に向かわせたものの
’繁忙期プロジェクト’という部内で一番大きなプロジェクトへ
ほぼ関わってこなかった別の課の課長と
大きく意見が食い違う日々を迎えることになる。


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