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「どうやったら上手に家事シェアできますか?」

「どうやったら上手に家事シェアできますか?」

家事シェアを発信するようになって10年。なんどこの質問に応えてきたのだろう。
聞かれるたびに、いまでも思わずこう答えたくなる。

「そんな便利な方法ありません」

でも、そんな解答望まれていないし、せっかく聞いてくれている人をがっかりさせるだけなので手を変え品を変えできるだけその時、その人に参考にできそうな解答をします。

けど、夫(妻)を上手に操る方法なんて何一つ価値がないと思っています。

一瞬うまくいくかもしれません。

上手におだててみたら。
些細なことでも褒めてみたら。
得意な家事だけお願いしてみたら。
タスクを全部洗い出して突きつけてみたら。
雑で適当な相手の家事も「これでいいんだと」妥協してみたら。

夫婦や家族の関係は心地よい関係になるのでしょうか。

▷ 家事シェアは手段でしかない

家事を上手に分担することは、家族の信頼関係を築き上げるための手段のひとつです。

上記したやり方がダメだというのではありません。
本当に大切なのは、自分たちがどういう関係を築いていきたいのか、どういう家庭でありたいのか、どういう人生を共に歩んでいきたいのか。
そうした、夫婦にとっていちばん大切な核をお互いが信頼しあえていることです。

べつに明確に言語化できてなくてもいいと思うのです。
でも「この人は自分が大変なときに、ちゃんとこっちを向いて助けてくれるパートナーだ」と信じられたり「この人といることで、自分は安心して生きていくことができるんだ」という安心感を感じられていればいいと思うのです。

家事シェアするというのは、面倒事を押し付け合うことではなくて、こうした信頼感を確認し合うための地味で地道な作業です。

家事シェアをいっさいしなくても、こうした信頼感や安心感をお互いに大切に育むことができるご夫婦もいます。ぼくの祖父母の時代などは、むしろ家事分担をするよりもお互いの役割を明確にわけてまっとうし合うことで、そうした関係を育むことができた時代だったかもしれません。

家のことが大好きで、それを家族のために一任することで幸せを感じる人もいるでしょう。パートナーには家事よりも生き生きと働いてもらうことを臨む人もいるでしょう。

全ての家庭が、等しく家事シェアするべきなんて思いません。

家事シェアは、目的ではなくて手段なのです。どのような手段を使っても家族が幸せで信頼しあえていることこそが大切なことだと思います。

▷ どうやったら家事シェアできるか? より大切なこと

ノウハウだけでは伝わらない、ちっともお手軽じゃないし説教くさい面倒なことを伝え続けてきました。

だって、それこそが本当に大切なことだから。

大切なのは、夫婦や家族がお互いを信頼しあえてるか、安心できる関係でいられているかどうか。

それを確かめ合い育むためのひとつが、家事をシェアするということ。

上手にパートナーを操れるノウハウを100個知ってるよりも、信頼しあえる関係を育もうと話し合いをする方がよほどいい。

なぜパートナーが家事シェアしたいとおもっているのか、なぜパートナーから家事シェアしようと言われているのか。

お互いがその気持ちに寄り添い合うところからしか、家事シェアは始まることはないのです。

では、また明日。

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著書:家事でモメない部屋づくり


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