お片付けのための時間管理術〜罪悪感をなくす3つのコツ〜
ぼくは「忙しくて片付けをする時間がない」と思うことがよくあります。
逆に「忙しいのに、めっちゃ片付けしちまった。。。」なんてことも。
どうも片付けというのは、こちらの思い通りに進めるのが難しい。
「片付けなくちゃ」と思えばとたんに片付けの時間がなくなり、「仕事や家事しなきゃ」と思うとなぜかそっちをギュギュッと圧縮して片付けの時間が割り込んで来たりする。
どうにかして、このやっかいな「片付け」をコントロールできないものか。
そこでぼくが片付けに翻弄されないために、意識している3つのコツ。
大げさに言えば「片付けのための時間管理術」を、今日はご紹介します。
過去には”家族と過ごす時間をつくるための時間術”という記事も書きました。
こちらは仕事のための時間術ですが、今回は「片付け」の時間術です。
これから夏休み。
お子さんと片付けの習慣化を一緒にしたい、という方にもおすすめの方法になるので、ぜひ挑戦してみてください。
▷ 片付けのための3つの時間管理術
大前提:リセットと整理整頓を分けて考える
① 時間を区切る
② 片付けは「前に」ルール
③ 片付けをアポイント化する
紹介するのはこの3つ。
この3つは、片付けの罪悪感を軽減するための方法にもなります。
片付けの罪悪感とは、
「片付けが全然できなかった、はかどらなかった」
「なんでやることあるのに、片付けなんかしちゃったんだろう」
「あ〜、もう片付けなくちゃいけないってわかってるのに」
という気持ち。片付けって不思議なことに「やっても」「やらなくても」罪悪感を感じることがある(笑)
片付けに対して罪悪感を感じずに、達成感を感じるのは「するって決めた時間に片付けが目標通りにできたとき」だけ。針の穴を通すようなちっちゃな隙間をかいくぐってはじめて「やったぜ!」って気持ちになれるんです。
だから片付けには時間術。つまり時間管理が必要になるんです!
▷ 大前提 リセットと整理整頓を分けて考える
まずは大切な大前提について。
散らかっている部屋を元に戻す片付けを「リセット」。
クローゼットや棚、お部屋づくりなどを「整理整頓」とします。
なんとなく「片付け」とひとくくりにしてしまいがちですが、この2つはかかる労力が全然違うので、時間の使い方が全く変わってきます。
よく片付け本などで「一旦中身を全部出してから、”いる””か”いらない”を分けて捨てましょう」なんて紹介されています。それが整理整頓についてです。
これは、しっかり時間も労力もかかります。
とてもじゃないけど、スキマ時間にちょろっと手を出す、なんてことは厳禁。
あれよあれよと言う間に「整理整頓の沼」にはまって、戻ってこられなくなります。
勉強や仕事の前に「気になった引き出しの片付け」をはじめたら、いらないペンやら文具を捨てて、引き出しの仕切りまで整えて、なんてことになっていつの間にか1時間経ってましたってのは整理整頓の沼にはまって出られなくなったからです。
これはヤバいです。時間がどんどん溶けていってしまいます。
一方の「リセット」。
これは散らかったテーブルを元に戻すとか、床に散らばったオモチャを戻すとか、ソファに山積みにしてあった洗濯物を畳んでしまうとか。
物の取捨選択や、使い方の仕組みづくりではなくとにかく「元に戻す」のがリセット。
これは、あまり時間もかからない(整理整頓ほどは(笑))し、スキマ時間にちょこちょこやることもできます。
危険なのは、リセットのつもりがいつの間にか整理整頓の沼にはまり込んでしまうこと。
とにかく、沼にはまったら最後。時間も労力もかかりまくった挙げ句、「なんで片付けなんかしちゃったんだろう」と罪悪感でいっぱいになってしまいます。
時間もかからず、労力も少なくできるリセット。
時間も労力もたっぷりかかる気合の整理整頓。
罪悪感を感じずに片付けをするには自分がやっているのが「リセット」なのか「整理整頓」なのかを意識することが大前提になります。
▷ ① 片付けは時間を区切る
片付けの罪悪感。この原因の2大巨頭は、
やるつもりなかったのにやっちまった。(時間の浪費)
せっかくやったのに全然はかどらん。(達成感のなさ)
このふたつです。
それを一挙に解消させられるのが「片付けの時間を区切る」ことです。
時間の浪費は、ダラダラと予想以上に(本題に取り掛からず)片付けをしてしまったことから来る罪悪感。
達成感のなさは、せっかくがんばったのに進んだ気がしなくてゴールがわからなくなったことから来る罪悪感。
なので、時間を区切ることで「ダラダラと予想以上」をなくし「この時間片付けできたんだ」というゴール達成をします。
そのときに大切なのが、先に出てきた「リセット」か「整理整頓」かです。
そこで、それぞれに目安の時間を設定します。
■ リセットは5分から15分まで。
■ 整理整頓は30分から1時間単位で。
■ リセットは5分から15分まで
「片付けするつもりなかったのに、やり始めちゃった」
「勉強しなくちゃいけないけど、テーブルが散らかってるのが気になる」
など、リセットお片付けは忙しいのに、なぜかむりやり時間の隙間に割り込んで来ます(笑)
なので「あ、やばい。片付けしたいモードになっちゃった」と思ったら時間を区切ります。できれば5分。どんなに長くても15分まで。それ以上やり続けると絶対後悔します。
さらに、時間だけでなく場所も区切ります。
片付けが苦手な人ほど、目につく細かな箇所ばっかりやりがちです。細かいところをどれだけやってもお目当てのテーブルは綺麗にならず、その結果いつまで経っても片付けを終えることができません。
なので「テーブルの上になんにもない状態にする」とか「ソファの上に散らばってる洗濯物をしまう」とか片付ける場所を決めてしまいます。
場所は、できるだけ目に見える大きな場所がいいです。引き出しの中とか、本棚の奥の方とか、食器棚の中とか、細かいところには絶対に手を付けてはダメです。
■ リセットは”スキマ時間”と”ついで”を活用する
また、リセットお片付けはスキマ時間をどんどん活用するようにしています。
内装屋さんをしていた頃、職人さんに「手ぶらで行ったり来たりすんな! ゴミでも道具でも荷物でもいいから移動させる物を持って動くんだよ!」とよく叱られました。
動くときには、必ずゴミを拾ったり、物を片付けながら移動する。
これがリフォーム現場の鉄則だったのです。
家ではそこまで徹底することもありませんが、リセットのためにまとまった時間を作らなくてもちょっとした隙間を活用して片付けられるとスムーズ。
ある程度溜まってから片付けようとすると、それだけ時間も労力もかかってしまいます。
さらに”ついで”にちょっと多く片付けることも意識します。
「テーブルを拭く」ついでに床に落ちてる「オモチャ」を片付ける。
「ポストから書類を取ってきた」ついでに「書類ファイル」を片付ける。
「洗濯物をたたむ」ついでに「椅子にかかってるアウター」も片付ける。
「ゲームソフトを出した」ついでに「散らかってるソフト」を片付ける。
「本を本棚から出した」ついでに「倒れている本」を片付ける。
なんでも構いません。時間を区切って行うリセットとは別に、日々の生活の中でリセットをする習慣を意識すると、リセットの時間をさらに短縮することができます。
■ 整理整頓は30分から1時間単位で
「せっかくがんばって片付けしたのに、全然はかどらなかった」
「ちっとも進んだ気がしないし、本当に片付け終わるんだろうか」
こんな焦燥感にかられてしまいやすいのが整理整頓。
リセットに対して整理整頓は、スキマ時間や「ついで」じゃちっともはかどりません。
なので、整理整頓をする際はしっかりと時間を確保します。
逆に言えば時間が確保できないようなら、手を出さないほうが無難です。
そして、これはリセットと同じですがやっぱり時間と場所を決めてしまいます。
なんとなく終わるまでやろうと思うと、どこまでも終わらなかったり、予想以上に時間がかかったりするのが整理整頓の沼の恐ろしいところ。
なので整理整頓を始める前に、軽くプランニングをするのが失敗しないコツです。
30分から1時間で終えられる範囲を基準に手を付ける。
これがプランニングのポイント。
たとえばクロゼットを整理整頓したい、と思ったとします。
「とりあえず、クロゼットの中を全部出そう!」と思うと大変なことになりかねません。
なので、
・この引き出し1段を全部出して整理整頓しよう。
・Tシャツ類を全部出して整理しよう。(物別の片付け)
・ハンガーパイプにかかっている部分を整理整頓していこう。
と、30分から長くても1時間程度で切り上げられる箇所を区切ってはじめます。
決めた時間でちゃんと終わるから達成感を得られる。
それが焦燥感にかられずに整理整頓ができるコツです。
▷ ② 片付けは「前に」ルール
お片付けのための時間術、2つ目は「前に」ルール。
これは特にリセットお片付けを習慣化するのにうってつけの方法です。
実際にぼくも実践するようになってからは、ずいぶんとリセット習慣が身につきました。
・仕事しなきゃいけないのに、片付けしちゃった(後悔)
・遊び終わったらすぐに片付けなよ(子どもにイライラ)
・帰ってきたら家が散らかっててテンション下がりまくり
こうしたことがほとんどなくなったのです。
そのルールはとっても簡単。
「〇〇する前に片付ける。」
これをルールにしたのです。
仕事をする「前に片付ける」
ごはんを食べる「前に片付ける」
出かける「前に片付ける」
片付けってどうしても「最後の仕上げ」になることが多いです。
それはとても大切なことですが、「仕事はギリギリまで終わらない」し「遊びはいつまで経っても終わらない」し「帰ってきたら、他にやることが山積」してます。
やったほうがいいけど、後回しにできちゃうのがお片付け。
だから、「〇〇が終わったら片付ける」って習慣を逆にします。
もちろん終わった後に片付けをしないってことではありません。片付けをするという行動のトリガー(引き金)を、いまやってることの後にするのか、次の行動の前にするのかの違いです。
たとえば食べ終わった食器を流しに下げるとき。
「食べ終わったらすぐに食器を片付ける」よりも「食器洗いをする前に流しに下げる」ほうが動きやすい。
子どものお片付けも「遊び終わったら片付ける」よりも「食事を並べる前に片付ける」とか「寝る前には片付ける」とした方が習慣化しやすい。
それは片付けが最後の仕上げじゃなくて、次への準備になるからです。
仕上げに片付けをしようと思うと、行動が分断されがちです。つまり片付けをするために動き出さなくちゃいけない。
でも、次のアクションをするときはどうせ動かなくてはいけません。そこに片付けをくっつけることで、動いたついでに片付けをすることができます。
仕事をはじめる前にリセットお片付けを5〜10分やるのもおすすめです。
仕事や勉強を始める前にどうせ片付けをしたくなるなら、先にやってしまいます。デスクの上を5分片付ける、と決めて置いてある書類や荷物を片付ける。
なし崩し的に片付けをはじめて、整理整頓の沼にはまり込むリスクは、これをするだけで完全になくなります。
▷ ③ 片付けをアポイント化する
最後のお片付けの時間術。それは片付けをアポイント化する、です。
「忙しくて片付けをする時間がない」
と言うのは、本当によくあります。スキマ時間をつかってすぐにリセットが終わるならいいけど、結構散らかってるからもはやリセットにも時間がかかる。
クロゼット、食器棚、納戸になってる部屋。整理整頓をちゃんとやりたいけど、そんな時間はない(し、時間があったら休みたい。。。)
片付けって「時間がかかりそう」と思うと、ちっともやる気にならない。
それは「時間ができたらやろう」って思っているからに他なりません。
みんな毎日忙しくて疲れています。だから当然「暇すぎて片付けでもしないとやってらんない」なんて状況にはなりません。
そんな時間が来ることを期待していても、来週が来月になり、来月が来年になり、いつの間にか数年経ってるなんてことになります。だから、
片付けをスケジュールに入れる
のです。もしくは、
誰かを家に招く
のです。
そうやって、強制的に片付けをする時間を確保します。
スケジュールは、実際にカレンダーに入れてもいいし、家族で「毎週土曜日の朝は片付けや掃除をする」などと決めてもいい。わが家は休日の朝は掃除や片付けをする日と決めています。
時間があるときに片付けをするのではなくて、片付けのための時間をつくる。
その時間を意識的につくれるほど、リセットは楽になり、整理整頓ははかどります。
▷ お片付けをアポイント化できるサービス作りました!
今年のはじめから、お片付けBootCamp!というオンラインコミュニティ型のお片付けサポートを行っています。
3ヶ月間の短期集中コミュニティで、毎月10名限定のサービスです。
このお片付けBootCamp!もなんと8月でついに7期生。
その7期生募集がいよいよはじまりました!
募集開始前から、すでにお申し込みをいただいているので残りわずかとなりますがこの夏に家の中をすっきり片付けてしまいたいと思う方は、ぜひ一緒に片付けをしましょう!
● たった3ヶ月で片付ける習慣を身に着けてられてしまう理由はこちら↓
●お片付けBootCamp!に参加したいよ!という方はこちら↓
▷ 7月25日(日)開催のお片付けもくもく会に無料ご招待
そして、お片付けBootCamp!で行っている「お片付けもくもく会」に先着5名さままで無料ご招待します!
お片付けBootCamp!の様子が少し見られるチャンスですので、申込みを検討している方はぜひ。
★もくもく会は、ZOOMで集まって各々もくもくと片付けをする会です!
日時:7月25日(木)朝10時〜11時
■ チェックイン→開始時間〜10分ほど(例:10時〜10時10分)
今日片付ける場所を一言ずつ発表
■ 片付け→片付け開始〜終了時間10分前まで(例:10時10分〜10時50分)
ミュート、画面オフ、または退出して各々片付け開始
■ チェックアウト→終了時間10分前〜終了時間(例:10時50分〜11時)
片付けた場所の成果発表を一言ずつ
では、また明日。
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