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親から子へ。NOを伝えるときの言葉のパンチ力には気をつけようと思う話。

娘を連れてトイレへ急ぐ。残念ながらトイレは使用中。少しもじもじする娘をそわそわと慰めながら順番待ち。
そんなとき。

「ねえ! まだトイレ空かないの? おそいよー!」

と不満げに大きな声で主張する娘。
気持ちはわかるけど、大きな声で言って欲しくない!

だから娘にNOを伝える。そういうこと、大きな声で言わないよ、と。

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お友達家族とお店で夕ごはん。ハンバーグやチーズのおいしいお店で、店内にはジューシーな香りが漂っている。
そこに突然、酸味の強い癖のある香り。ラクレットチーズの独特の匂いが店内に充満しはじめた。

「くさいー! 鼻おさえないとしんじゃう! おえおえーー」

子どもたちはみんな、この匂いが臭くて面白くて、もう臭い臭いと大騒ぎ。
いや、たしかにね、臭いよ。だけどここでそんなこと言うのやめてほしい。

そして、子どもたちにNOを伝える。

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お友達家族の車に乗せてもらって移動中。
「ねえ、携帯見たいから見せて」と娘がぼくにお願いしてきた。
いつも自分たちの車の中でだと「いいよー」と気楽に見せてしまう。
だけど、この場ではなんとなく躊躇された。

「いまは、見るのやめておこうか」

子どもにNOを告げる。だけど、「なんで?」と食い下がられて言葉につまった。

つまっている間に、娘は「もういいや」という感じであきらめ、同乗しているお友達と遊び始めた。

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言葉にはパンチ力がある。子どもにNOを言うときは、とくに。
娘が「イヤイヤ」と言っていても、「やりたい」「ほしい」と言っていても「NO!」とねじ伏せてしまうことができる。

ぼくは時々、その言葉の強さを怖いなと思うときがある。
子どものころたまに「ダメなものはダメ」と言われていた。その「ダメ」に理由はない(子どもにはわからない)けど、ダメなのだ。こちらにどれだけやりたい、ほしい理由があったって、ダメなものはダメ。

そうなると、子どもは無力だ。
自分を納得させるには「ガマン」一択しかない。なにしろ理由がわからないのだから。
そうして、強行突破に出る。うまくいけば、願いが叶うから。

だから、NOの理由はなるべくちゃんと伝えてあげたいと思う。
「他人の迷惑だからダメ」みたいに伝えやすい理由もある。
でも、お友達の車内で携帯を見るのをダメと言ったように、状況によってよかったりダメだったりすることだってある。

そういうときは「パパは、やって欲しくないと思ってる」と自分の気持も、なぜそう思っているかの理由とセットで伝えようと思う。

言葉のパンチ力は、放つ側がその強さを調整しなくてはいけないのだと思う。理由がわからなくても、子どもって親や大人の言うことに従ってしまうことも多いのだから。


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今日も見に来てくれてありがとうございます。
毎日たくさんの子どもたちと接しながら、自分の娘に対してだけでなく大人としての言葉のパンチ力も色々と意識をする日々です。
ぜひ、明日もまた見に来てください。



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