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妻の誕生日とケーキを探す冒険。

今日は妻の誕生日。ママにケーキをプレゼントしようね、と娘と話し合った。

相変わらずテレラーンは続き、遅刻したくない娘は今朝もハイテンション。授業は8時30分からだというのに、7時には「遅刻しない? まだ始まらない?」とソワソワしていた。

10分おきに時計を見ては「まだ?」と言い続けているのだけど、そんなにスクールが楽しみなのか。

そんなハイテンションな娘を尻目に、ぼくは少し頭が重たい。ボーッとするし、やる気もおきないし娘のハイテンションに「ねー」としか返せない。
そんなときは、全部気圧のせいにする。幸い今日は曇り空だったから、あながち気圧のせいじゃないとも言えないだろう。ごめんね、気圧。

娘はテレラーンがはじまると、iPadに向かって元気よく「おはようございます!」と言っていた。ただただかわいい。それまでダラっとしていたのに、挨拶をする瞬間に背筋がピシッと伸びる。そしてまたダラっとなる。声を出すときだけ、背筋は伸びるものらしい。かわいい。

相変わらず、椅子から落ちたり、ペットボトルをマラカスのように振り回したり独り言を叫んだりしながら、授業を楽しんでいた。
「お」が上手に書けたようで、テレラーン中なのに「パパー! 書けたよ!」と話しかけてくる。かわいい。

ぼくはぼくで、いくつかオンライン会議があり、音声が混ざるので階段へ離脱。途中、妻が降りてきたり娘が上がってきたりしだしたのでベットルームへさらに離脱。追いやられていく。
安住の地を見つけて打ち合わせをしていたら「あー! 大変や!大変やー!」と大騒ぎしながら娘が入ってきた。
大変なのはこっちである。
「あれ? パパこんなとこで何してんの?」って君が騒がしいからここまで追いやられて来たんじゃないか。

騒々しい午前を終えて、午後は妻のケーキを探す冒険へ出る。
「ママはさ、チーズケーキが好きなんじゃない?」と言いながらネットでケーキ屋さんを検索。娘が両手をほっぺに当てながら「おいしそー♡」と興奮している。

検索していたらバタークリームケーキなるものを発見。バタークリーム? どうやら昔懐かしい味がするらしい。

妻はとにかくチーズとかバターとかが大好きで、料理にチーズかバターを添えておけば大体大喜び。普段は体調管理に口うるさい夫がバターを料理にめったに使わないで、オリーブオイルばっかり食わせるので、今日くらいはたっぷりバターを食べてもらおうということで、バタークリームケーキを買いに行くことにする。

世間はこんな状況だし、行ってみて万が一店が休みだったら困るので電話をしてみる。

「バタークリームケーキね、ありますよ。でも売れちゃったらなくなりますね。だから、売れるまではね、ありますよバタークリームケーキ」

電話に出たおじさまはにべもなく当たり前のことを電話で教えてくれた。よし、それじゃ急いで行こう。

娘と一緒に颯爽と自転車に乗り込む。

「グーグル先生によれば大人のスピードで13分でつくよ」
「わたし、大人よりガーッて早いで!」

そう言うと娘は勢いよく自転車をこぎ始めた。

キコキコキコキコ

チェーンがどこか錆びてるのか、昔の自転車のような弱々しい音を立てながらのんびり走る。でも娘の口から発しられる効果音は「どぅおりゃーーーー!」と爆速。でも実際はキコキコだ。

爆速の娘はお店まで残り100メートルのところで力尽きた。「いろはす飲みたい」と言うので遠回りしてコンビニに寄る。こういうとき、遠回りしないでさっさと店に行っちゃって、自販機とかでなんか買ったらいいんじゃないかなっていつも思うのだけど。そういうことじゃないんだろうな。

結局30分ほどかけて無事にお店に到着。
そこにはホールのバタークリームケーキがひとつ残っていた。

「ケーキがあって本当によかったー! これめっちゃ美味しいからママきっと喜ぶな!」3こぎ毎に娘は大喜びしている。帰りは45分かかった。

大変な思いをして手に入れたケーキがよほど嬉しかったのか、大きなケーキを2つも平らげ「これ、わたしのお店でだすことにするわ」と満足げ。お店? どうやら大人になったらカフェをやるらしい。

「パパ、アルバイトするなら1円で食べさせてあげる」とのことなので、老後は娘のカフェでアルバイトしてバタークリームケーキを食べることが確定した。胃もたれしそうだけど、安泰である。


では、また明日。

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