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【介護予防 及び 要介護度進行予防に関する研修】筋肉が老化する原因と、予防にはストレッチが有効な理由について

こんにちは、とも(@tomoaki_0324)です。

この記事では【介護士が知っておきたい筋肉の知識】についてお伝えします。介護予防研修にも役立つ内容です。

☑ 筆者(とも)

記事を書いている僕は、作業療法士として6年病院で勤め、その後デイサービスで管理者を4年、そして今はグループホーム・デイサービス・ヘルパーステーションの統括部長を兼務しています。

日々忙しく働かれている皆さんに少しでもお役立てできるよう、介護職に役立つ情報をシェアしていきたいと思います。

介護現場では、利用者さんから毎日のように体の不調の訴えを聞きます。

「腰が痛い」「肩が痛い」「動かしずらい」「しんどくて動きたくない」などを耳にしませんか?

その原因の一つに筋肉の老化が考えられます。

高齢者と日々向きあうことを仕事としている僕たちは、加齢が筋肉に与える影響やその解決方法を知っている必要があります。

ちょっとしたアドバイスにより、高齢者の生活が変化し、快適に生活を送れる可能性もあります。

☑ 本研修記事の内容

・【筋肉の老化】についての知識を深めることができます。
・【筋肉の老化にはストレッチが重要な理由】がわかります。
・高齢者に効果的なストレッチの方法をお伝えします。

具体的な内容は、次のようになります。


文字は全部で5000字程度となり、このままの内容で研修にすると、20分~30分程度の研修とすることができます。

早速、見ていきましょう。

筋肉の老化

筋肉の老化の原因は、ホルモンの減少です。

減少するホルモンは2種類あります。

1、成長期に多く分泌される成長ホルモンの減少
2、男性ホルモン(テストステロン)の分泌量の減少

成長ホルモンやテストステロンは、筋肉のもとになるタンパク質合成を促したり、筋繊維の崩壊をおさえたり、回復させたりする働きがあります。

ホルモン分泌が減少し筋肉が老化すると【筋肉がやせる(筋委縮)】、【筋肉が硬くなる】という状態になります。

なので筋肉を使わず放っておくと、年齢とともに徐々に筋肉の老化が進んでいきます。

筋肉は使わないと衰える一方

筋肉は使わなければ衰え、筋肉を構成する筋繊維も短く細くなっていきます。

骨折などでギプス固定をした人は経験があるかもしれませんが、長期間動かさなければ筋肉はやせて、関節はほとんど動かなくなってしまいます。

程度の差はありますが、運動不足などによって動かさない筋肉は同じように硬くなっていきます。

硬くなった筋肉は動かしづらいのはもちろんのこと、血行も悪くなり疲労や肩こり、腰痛などの原因にもなってしまいます。

また、ふらつき易い、ふらついた時にバランスがとれない、など良くないことが多くなります。

筋肉を老化させない方法

誰しも年齢を重ねると、筋肉は縮んで凝り固まり、弾力を失ってしまいます。

でも、そう感じさせない人もおられます。

同じ80歳でも、テクテク歩いて買い物に行く人もいれば、要介護状態でほぼ寝たきりの方もおられます。

何が違うかというと、普段の運動量が異なります。

日々トレーニングをしている方、もしくは自宅周辺に坂が多く、坂や階段の昇降を繰り返されている方は元気な方が多いです。

しかし、今さらトレーニングをしたり生活環境を変えるのは難かと思います。

変わりに筋肉の老化予防に効果的なのが、今からご紹介するストレッチです!

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