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恐怖!! 風の脅威

昨夜から強い風が吹いていて、
ずっとビュ〜ビュ〜音が鳴っています。

【以前の様子】
うちの斜め向かいには病院があって、大きな大きな
木がありました。当時も風の強い日はあったはずだ
けれど、それほど気になってはいなかったように
思います。
     
ある時、病院が少し離れたところに移転し、
しばらくの間、そこは駐車場になっていたけれど、
大きな木はそのまま残してありました。地域の
みんなの思い出がつまった木だったかららしい。
      
それから数年後、
駐車場だった場所にコンビニが立ち、
木は切られて運ばれていってしまいました。
   
20年前と今...気象条件は色々と変わり、
一概に比較はできないのだけれど、現在の方
が断然、風が強くなっている気がします。
あの大きな大きな木がなくなったことで、うち
にはより一層、風当たりが強くなったように
感じています。

【何年前だったか...ある台風の日】

強い風雨と何かが飛んでいく音の中、
ドシン!! ドシン!!
と、地響きのような、何かを打ち付けるような
すごく大きな音がなんども聞こえてきました。

「何の音?  でも  うちだよね?」
と、3階からベランダを見てみたら、
倉庫的に使っていた部分の屋根がめくれて、
ヒラ〜っと持ち上がってはドン!!と打ち付け
ていました。

ヒラ〜っと持ち上がってはドン!!
ヒラ〜っと持ち上がってはドン!!

屋根がまるで生き物のように...、
固いものなのに柔軟にカーブを描きながら...、
落ちてきているさまは恐怖でしかありません。

『あれが飛んで落ちたら、えらいことだ』
『ご近所にも迷惑がかかる』
『雨も降ってるし、屋根がなくなったら...』
一瞬にして家族が凍りつきました。

       押さえなくちゃ!!
  
幸い、夫がボーイスカウトの隊長をしているため、
家には太めのロープがあり、ロープ結びも得意技。
屋上に上がり、屋根を押さえられる位置で数本の
ロープを結び、3階に投げ落とし、それを私が
受け取って下で引っ張って、屋上から夫が戻る
のを雨の中ひたすら待っていました。
その間も雨は強く降り続き、風も一向に止む気配
がありません。ロープを持った私も一瞬体が
浮いたほどです。

竜巻で巻き上げられるってこんな感じなのか...と
一瞬思いました。
ダメだ...ロープに集中しないと!!

家の中から、外にいる両親を見ていた子ども達が
泣き叫んでいるのがわかったけれど、屋根が先!!
屋上から夫が降りてきて、ベランダの柵や室内の
頑丈な場所にロープを結びつけ、どうにかあの
ドシン!!ドシン!!という音はやっとの思いで
回避できました。
   
あんな恐怖体験は初めてでした。
そして、金輪際ごめんです。

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