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タンザニアに学ぶ『自分を表現する』大切さ

ジャンボ! タンザニア在住の@ほりとも です。

タンザニアに住んで1年たって感じることは、タンザニア人と日本人って似ているな、ということ。

年上を敬うところ、礼儀正しさが大切なところ、遠慮するところ、そして一人だけ目立つのはよく思われず「集団」の意識が高いこと。タンザニアにも「出る杭は打たれる」に似たことわざがあるのも、興味深いです。

アメリカに長く住んでいた私にとって、がんばって自分を主張しなくてもよいタンザニアは生活がしやすく居心地も良いのです。

日本に似てるな~と感じることが多いここタンザニアですが、大きく違うことがあります。それは『自分を表現する』ことを堂々としているところです。

1人だけ目立つようなことは避けるけれど、自己表現は各々自由にやっている、という印象です。

日本人の私たちも、取り入れることで、生き方がラクになるのではないかと思います。今日は、日本人が学べるタンザニア人の自由な自己表現についてご紹介します。


まじめな職員が突然…

ある日、少しまじめな演説のイベントに出かけました。ある国のお偉いさんがやってきてタンザニアでの貧困問題と欧米諸国の取り組みについて演説するというもの。

大勢の聴衆が待つ中、スピーカーはなかなか現れません。待ちくたびれ、ざわざわしてくる私たち。すると、今までまじめな顔で司会をしていた女性の司会者たちが、突然、ある行動に出ました。

「はーい、皆さん。お待たせしてすみません。」「ゲスト到着まであと数分あるようなので、その間に、普段はご披露しません、パフォーマンスを特別に!」

と言って、3人で歌って踊りだしたのです。その歌も「はい♪ タンザニアではマラリアが深刻です。あなたの家のベッドにはちゃんと蚊帳がついてますか?ついてない?それはダメ♪ すぐに蚊帳をつけてくださいね♪」と、即興らしきマラリア対策について歌います。


とつぜん踊りだした司会者たち

タンザニア人でない人が多い聴衆たちも、この予期せぬパフォーマンスに驚き拍手喝采。イライラしていた顔も笑顔に。

この踊りが上手な女性たち、さっきまでは、とっても神妙な顔をして、イベント進行をしていたのです。それが、突然踊って歌う、しかも3人ともものすごく笑顔で楽しそうなんです。

最初はどうにかしなきゃ!という危機感から始めたかもしれないこのパフォーマンスですが、歌って踊ることをこんなに楽しそうにできるタンザニア人はそうとうツワモノだなと、この時に気づきました。

おとなしいお手伝いさんがなんと…

タンザニアに来て、お手伝いさんのローズマリーの助けを借りています。仕事のミーティングが入ると、4歳の息子が部屋に乱入してこないように、一緒に遊んでもらうこともあります。

ある日、いつものようにミーティングを終えて、リビングルームをのぞくと… とっても楽しそうに息子とダンスをするローズマリーの姿が!

テキパキ作業をして仕事のできるローズマリー、普段は物静かで、遠慮ぶかげに話をするタイプの40代の女性です。あまり自分のことはあれこれ話さないし、子供たちを見ていてくれる時も、優しい笑顔で見守ってくれる、そんな控え目で自己主張などしないローズマリー。


息子と一緒に野菜カットをしているお手伝いさん

そんなイメージを覆すように、小柄な体をこれでもかというほど動かして、4歳児に負けないくらいの笑顔で、楽しそうに手をたたきながら踊っていました。隣の部屋から聞こえる、この拍手の音は、うちの息子じゃなかったのか…

「あら、楽しそう!」と言ってびっくりしながらも私が部屋に入っていくと、ローズマリーは少し恥ずかしそうに、でも踊り続けます。ダンスなんて全く上手じゃない私ですが、この2人があまりにも楽しそうで幸せそうだったので、思わず一緒に踊ってしまったくらいです。

こうやって、体を動かして自己表現しながら子供と一緒におもいっきり笑顔になれるタンザニア人、やっぱりすごいなと思わずにはいられなかった瞬間です。

未来のために今からできることって

なんの本だったか忘れてしまいましたが、ある本で「人はアートに触れると幸せ度がアップする。さらに、そのアートは鑑賞するだけよりも、自分で実際にやったほうがさらに幸せ度はあがる。プロのアーティストじゃなくたって、私たちは簡単に幸せ度をあげることができるのだ」というような説明がありました。

絵心もなく、アートとは程遠いとずっと思っていた私ですが、ここ最近は、
定期的におえかきをするイベントに出たり、ウクレレを始めたりしています。これは、たぶん、楽しそうに自己表現をしているたくさんのタンザニア人たちを見てきたから、というのもありそうです。

アートとは、つまり、自己表現をするということ。タンザニア人がこうやって、どんな場面でも踊りや歌を楽しんでいるところ、これがタンザニアの人たちがなぜだか、いつも幸せそうに見える秘密なのかもしれません。


タンザニアの町の風景

私はおえかきやウクレレを最近始めたばかりですが、苦手だと思っていた自己表現をこういうやり方で実践することで、日々の楽しみが増えて、心に余裕も生まれました。もっと早くから、欲を言えば20代くらいから、もっと自由に自己表現を始めていたらな~、なんて思ったりもします。

だから、これからも幸せ度をあげて生きていくためには、自己表現をすることを自分に許可してあげることが大事かなと思うのです。

まとめ

タンザニア人が踊っていた!という目撃談は、タンザニアに住む日本人の友達からよく聞きます。ある起業家の女性は、目を光らせてないと、タンザニア人の従業員たちが仕事せずに、歌って踊っている時がある、と苦笑していました。

タンザニアに住んでみて、彼らから学ぶことは本当にたくさんあるんですが、この自己表現をすることの大切さとさらにその楽しさは、まず最初に思いつくことです。

あなたも、もし自己表現に苦手意識があったりしたら、一人しかいない空間でエイっと踊ってみるとか、歌ってみるとか、そんなことから始めてみたら、新しい世界が見えて、幸せ度がアップするかもしれません。

#未来のためにできること

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