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女性の生き方や性について、少しプライベートな話も交えた記事を書いています。アート活動の…

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女性の生き方や性について、少しプライベートな話も交えた記事を書いています。アート活動の記事も少しあります。

最近の記事

母と私の埋まらぬ溝

子供の頃から母が私に言い続けていることがある。 ・男の子と遊びまわっている女の子なんてしょうがない。 ・親戚は口ばっかりで役に立たない。 ・お父さんが動かない ・お金は? ・体を大切に。 ・あなたは一人遊びが好き ・あなたは人間関係が下手 ・死ぬときは面倒みて お父さんはもう死んでしまったから、残り5つは傷の入ったレコードみたいに、何度もリフレインして、昔から変わらない。 もうだいぶ大人になって何十年も経っているのに、母の私のラベルは変わらないのだ。 そんな母でも、私

    • 作品を「世に出す」ということは。

      note創作大賞の受賞者と編集者によるトークイベントに参加した。私は今、小説を書かないけど、受賞者がどのように作品を作っているのか、出版社がどのように受賞作を決め、本を作っているのか知りたかった。 受賞者の二方は面白い方達で、一方は初めて小説を書いたという方、もう一方は実力がありそうだったがネットではあまり読まれない、という方だった。しかし、タイトルとあらすじは読者に興味を持ってもらえるよう工夫を凝らしているようだった。 編集側は、選考時、読みたいと思った作品しか読まない

      • アートでエンターテイメントする。

        知人のサイトに、彼が参加するらしい絵画フェスティバルが紹介されていた。彼はとても活動家で、しょっちゅう何かしらのイベントに出ては友人知人を増やしている。その行動力がすごいなあと思いながら、なんだかチェックしてしまう。 でも、彼の作品が好きかというとそうでもないので、直接連絡したいという気にはならない。日本に住む私からみると彼の国のアートはまだシズル感に乏しいので…。でも、よその国の賑わいや嗜好が、ほぼ引きこもり生活の私には程よい刺激になる。 でもこれもちょっと依存症気味にな

        • 清涼感を切り取る。

          新宿世界堂へ行った帰りに伊勢丹のアートギャラリーによってみた。そこで中津航さんの作品に目が止まった。 清涼感が伝わってくる。鮮やかな色彩と、さっさっと素早く走らせた筆跡、淡々としてシンプルなんだけど、この爽やかな一瞬を切り取った空気感が巧い。 こんな情景、私もみたことがある。 そうそう、中学生の頃、部活の帰りだったかな。思い切り汗をかいた後、冷たい飲み物を飲みながら、こんなパステルカラーの光景を見て、その時好きだったこの子とを考えていた。 忘れていた青春の日々を思い出して

        母と私の埋まらぬ溝

          両手を広げて「甘えてきなさい」なんていう人には甘えてはいけない。

          実家に帰ったら弟が厳しい面持ちでリビングに足を組んで椅子にどかっと座っていた。母はにこやかだったが、弟はやけに偉そうだ。 私が弟に仕事のことを話した時、弟は無職なのに自信ありげだった。プログラミングやりたいと言っているが、経験もないのに職にありつけるわけがないと思う。「そんなにプログラミングがしたかったら、インターネットで作品を作って公開すれば」と私はちょっと定案してみたが、弟は聞く耳持たなかった。 引きこもっていた義理の兄が立ち直ったことを話すと、「その会社が吸収されたら

          両手を広げて「甘えてきなさい」なんていう人には甘えてはいけない。

          恨む人、旅立つ人、見送る人。

          仕事とか恋愛とかの関係で突然うまくいかなくなって別れた人の動向をいつまでも追っている人をよく見かける。あいつは俺を裏切った、とねちっこい恨みを抱いていて、その人が失敗したりすると、ようやく恨みが晴れたというのだけど、彼が抱いている不安や劣等感のようなものは晴れていないみたいだ。 念を向けられている人は、どういう気持ちなのだろう。 百戦錬磨のプレイボーイは、相手にひたすら謝って相手の自尊心を傷つけないように対応してから、すっぱり切るらしい。大人と言えば大人だが、そういう人はあ

          恨む人、旅立つ人、見送る人。

          「この世」と「あの世」が繋がっている夜景。

          今夜は結婚記念日だったので、家族で近所の洋食料理店へ行った。ワインを並々と注いで乾杯。今年で結婚27年目なのね。 結婚してから9年はアパートに住んでいて、娘が生まれるちょっと前にこのマンションに引っ越してきた。それから18年。 私はこのマンションに引っ越してきてからの方が時間が経つのが早かったと感じた。娘が生まれたことで、御近所さんや学校やいろんな付き合いが増えたからね。それにまつわるいろんな経験をしたから、濃く感じるのかな。 これまでで衝撃的だった、夫の交通事故で左半身

          「この世」と「あの世」が繋がっている夜景。

          トラウマの話。

          トラウマっていうのは、絶え間なく回り続けていたレコード盤に傷がついて、いつも通りの音が聞けなくなったような状態だなあと思う。 しばらく忘れていても、突然疼き出してきて、思い通りの行動ができなかったり、言いたいことが言えなくなったりする。 前に心理学系Youtubeで、トラウマを乗り越えていけるのは、当人の資質だと聴いた。つまりこの痛みを振り切って進んでいけるか否かは、当人の強さによるという。 ひきこもりとか精神病になる人は、過去に受けた傷を十分に癒す術を知らず、未来を切り

          トラウマの話。

          やりたいことは何ですか?

          朝スーパーへ行くと、無表情な主婦が神経質に果物や野菜を選んでいる光景をよく見かける。ロボットのように食材をカートに入れ、淡々と会計を済ませて帰っていく。 今晩の夕食のことを考えていたのだろう。衣食住のことを繰り返し考え、歳を重ねていく私たちは、否応なしに大きな流れに乗って生きている。 何日か前から、ニュースで未婚率増加、少子化の原因についての記事をよく見る。 少子化対策として、政府による金銭的支援は何度も行われてきたものの、改善が見られないのは、問題の本質は経済面ではなく、

          やりたいことは何ですか?

          母が次に生まれてくる子供を呪う夢。

          今日こんな夢を見た。 喪服を着た母が私にいう。「あの人ね、次に生まれてくる子供を狙っているのよ」 あの人、というのは、母が嫌っている母の姉で、祖母の葬式の時に手伝わなかったため母が絶縁した人だ。姉が手伝わなかったというより母が、自分の家庭を優先した姉に介護の手伝いをさせなかった、といった方が正しいだろうか。 薄笑いを浮かべる母を見たとき、「母の姉ではなく、母が狙っているのではないだろうか」と思った。 私も叔母と同様、父の介護の時に、家庭を優先して帰らなかった。父の死は悲し

          母が次に生まれてくる子供を呪う夢。

          幼心

          土曜日なので昼近くまで寝ていた。 目覚めたら、夫がデスクのパソコンを見ていた。重い体で寝返りをうって、昨日見た素敵な美術品の話をしてみたら、のらりくらりと返事が返ってきた。それから我が家でスタンダードな食の話題になり、飽きたら私は話すのをやめ、夫はまたパソコンに向う。 本当は他に話したいことがあったのだけど、それを聞くのは、たぶん、相手には重荷だろう。 私が今考えていること、打ち込んでいることを、残らず話したい。成功したときは一緒に喜び、うまくいかなかったときは励まして、

          自分をいじめるような生き方はしてはいけない。

          展示資金集めのために事務のバイトを始めた。会社勤めは初めてではなかったのだけど、今回はすごいしんどい。 まず研修で仕事を覚えられない。歳のせいか、と思ったが、それよりも、普段と落差のあることをしていると思った。なんかな、地球の裏側に来たような。 昨晩は絵を描いていた。先日のアートフェアを見て、ちゃんと顧客に届くものを作らないとな、と思ったのだが、それには今以上に想像力をジャンプさせないといけない。そうやって制作に没頭していると、半日前に何をしていたか忘れてしまう。 こんな

          自分をいじめるような生き方はしてはいけない。

          横浜中華街にいた「15歳」の私。

          パシフィコ横浜のアートフェア を見た後、16歳の娘と横浜中華街へ向かった。ムウッとする暑さの中、中華街はすごい人出で、私たちは泳ぐように人混みを歩いた。元町から中華街の入口が見えてきたときに、不意に懐かしさが込み上げる。 14〜15歳の頃、山手に祖母と住んでいた。部活の帰りに中華街へ友達と出かけ、大きな肉まん(当時200円)を買い食いした。その肉まんがとても美味しかったという話をしていたら、娘も食べたいと言い出した。 中華街は、40年前と比べ、赤と金の提灯と看板で煌びやか

          横浜中華街にいた「15歳」の私。

          「推しの子」〜承認戦争で、本当の愛は得られるのか

          「推しの子」のOP、YOASOBIの歌う「アイドル」が頭をぐるぐる回っている。美少女アイの笑顔は可愛いのだけど、メロディや歌詞は、なんか病的で危機迫っている感じで怖い。 「歌い踊るわたしはマリア そう嘘はとびきりの愛だ」「誰かに愛されたことも、誰かのこと愛したこともない そんなわたしの嘘がいつか本当になることを信じてる」という歌詞がね。切ないというか。 芸能界の目立つところにいるけれど、本当に欲しいものが得られない寂しさが見えてしまう。 SNS上で輝いている人を見ると、ア

          「推しの子」〜承認戦争で、本当の愛は得られるのか

          こんにちは。

          私は東京在住のデジタルアーティストです。 BASEでお店を開いていたら、このサイトを紹介され、参加してみました。 今、とっても社会が不安定でなので、ちょっとはお役に立てるような記事が書けるといいなと思っています。 ということで、一つ、記事をアップしています。「#おうち時間を工夫で楽しく」というハッシュタグで。 私はというと、コロナの恐怖に脅かされる街とは関係なく、家で好きなことをしています。いや、好きなことと言っても仕事ですよ(画家は制作が仕事です) それから、自分も周りも

          こんにちは。